はじめに
成功よりも失敗を学ぶ方が再現性が高く成果を出しやすい
これは私がアウトプットをする上で常に心がけていることです。
あなたは普段自分の経験や体験を記事として発信しているでしょうか?
おそらく多くの人ができていないはずです。
今回は私が過ごしてきたエンジニア人生4年の中で、特に大きかった失敗談をまとめて紹介していきます。
それぞれの失敗談の詳細はリアルタイムに記事を投稿しているので、ぜひ気になった方は最後にリンクを載せていますので確認いただけると良いかと思います。
この記事はQiita Engineer Festa 2024 〜しくじりエンジニア!私みたいになるな!~の登壇内容を記事にまとめたものになります。
失敗こそアウトプットせよ
「成功よりも失敗を学ぶ方が再現性が高く成果を出しやすい」という言葉の通り、成功は人それぞれバックグラウンドが違っていたり、運も絡んでいるので再現性は低いです
失敗に関しての再現性は高いため、誰かの失敗談を知っていることは、同じような失敗を起こさないためにも大切なのです
しかしQiitaには 誰かの「体験」「経験」「考え」 に関する記事がものすごく少ないです。
- エンジニアという仕事柄技術の記事を投稿する
- 考えを言語化するのは労力がすごいため気軽に書けない
このような問題がその背景にはあります。
しかしながら、「技術」はかならず1次情報があります。多くのことが公式ドキュメントに乗っているわけです。いまではChatGPTなどに聞けば大体の問題も解決できるようになりました。
多くの人に気づきや学びを与えて、多くの人が求めていることは「経験や体験に関する記事」だと考えています。
私は常に問題が起きたらリアルタイムで記事をだすことを心がけています。
あなたの経験は誰かの宝
このことを意識してぜひともあなたの失敗を発信していただけたらと思います
失敗1 : クラウド破産 3種盛り
すこしふざけてしまいましたが、プライベートと仕事ともにやらかしたことがあります。
本当に当時の会社で上司をしていた方には頭が上がりません。
すこしでも多くの人が破産しないようにそこでの経験を共有します。
機械学習のインスタンス起動しっぱなし
これは私がエンジニアを初めて1年になろうとしていたころでした
AWSというものを初めて使って、SageMakerというサービスで機械学習モデルの作り方を学んでいたときに起きました
当時は機械学習を研究していたこともあり、会社からAWSを好きに使って研究してよいということを言われていたため、本当に好き勝手利用していました
そんな楽しいときに、インフラチームから「今月の請求がすごいんですが」と声をかけられます
そこにはとびきりの額が表示されていました。
私はインスタンスを起動しっぱなしにして、何時間にも及ぶ学習をしまくっていたのです
機械学習系は学習時間も考慮に入れて、しっかりと最適化させるべきというのを学びました
機械学習案件でのインスタンス起動しっぱなし
実はインスタンス問題は何度もやらかしています。
これはエンジニア2年目である程度クラウド技術を理解してきた頃に起きました
機械学習プロジェクトを1人で回しており、お客さんのデータ分析をやるための機械学習パイプラインの構築を進めていました
社内で予算をとってもらいAzureを利用させてもらい環境を使っていたのですが、今回はプロジェクトで利用するし学習時間もそこまでないから起動しといて良いよね
そんなことをふと思ってしまったのです。そして3ヶ月後にものすごい請求がきました。
始末書を書きました。またその予算は案件受注した別部署の予算だったようで、ものすごく迷惑をかけて部長に謝罪をしました
1人だと気づけないことが多いので、しっかりお金周りは意識することを学びました
プライベートで破産しかけた話
この話は以前Qiitaに投稿して大きな反響をいただきました
これがその時の請求のグラフです
なんと請求額が2000%アップしておりました
この頃は本当にやばくてものを売って生活をしました
ちなみに原因はインスタンス起動しっぱなしではなく、インスタンス数が増加してしまい戻らなくなっていたことでした
ここからコストアラートの徹底とFirebaseの使い方を学びました
失敗2 : 起業で大赤字をだす
エンジニアであれば起業というものからかなり近い存在だと思います。
私もとあるときに「新しい体験を提供するコーヒーを作ろう」と思い起業を行いました
それが「珈琲と音楽」というプロダクトでした
半年の準備を行いHPもすべて実装して(無駄にBFFがあったりE2Eがあったり)、商品もイラストからこだわって作りました
Tシャツにはモデルを起用してブランドも作ってたりしました
そこから「ビジネス」について学び始めました。
そして気づいたのです。
この事業を伸ばしても1000万円以上に行かない。次の事業に繋げられない
ここですべての準備を終えたのにもかかわらずきっぱり「珈琲と音楽」をやめることにしました。
残ったのは大量の在庫100万円分でした
いまだに家に在庫はあり、いつか再開しようと思っているので置いていますが、正直ものすごく邪魔です。
失敗3 : 本番環境でやらかす
これは本当に人生終わったかと思いました
とあるシステムからお客さんの情報を移行するツールを1人で作成していました
このシステムはすでに何かしらお客さんの情報が新システムにある場合、すべてが上書きされてしまうという成約があり、実行するには何重のチェックが必要なものです
もちろんテストもかなり書かれており、E2Eテストも充実していました
そこで事件は起きます。
E2Eテストが通らず、Web上で挙動を確認したところ
「なぜか手動なら動くな」
そう思ったのです。実はこれが本番環境だったということを知らずに、、、、、
そして気づいた瞬間人生終わったかと思いました。
結果的にはたまたまユーザーが利用されていないトライアル用のアカウントだったので事なきを得ました
これは私のやらかしの中で本当にやばかったやつで、それ以来、開発環境と本番環境は見分けがつくようにしたり、常に警戒するようになりました
上司のフォローも本当に手厚くて感謝しかありませんでした。
「本番やらかした人の仲間入りですね。本番やらかした人は今後かなり意識されるので、採用したいという企業もありますよ(笑)」
本番データを消したことのあるエンジニア、大募集!?
Q7.えふしんさん自身はどのようなエンジニアと一緒に働きたいか、教えていただけますか?
「チャレンジを繰り返し、失敗をリカバリーした経験のある人」です。要は、障害やトラブルにしっかり立ち向かってくれる人。
本当にメンタルまでフォロー頂き感謝しかなかったです。ものすごく成長できました
他にも失敗は色々
- GKEをプライベートでインスタンス起動しっぱなしで月6万円×半年失う
- Udemyでインプットばかりして300時間失う
- 片っ端から教材を進めるローラー学習法で時間を失う
などいろいろ失敗してきたことはあります。
しかし、この失敗があったからこそいまこのように記事を書くことができていますし、プログラミングコーチングJISOUで経験を踏まえて最短で成長する方法を指導できています。
失敗を失敗で終わらせるのではなく、そこから学べば失敗ではなくなります。
「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」
「失敗は科学、成功はアート」
など名言がたくさんありますが、まさにこの考え方が大切なのです
おわりに
今回は私の4年間の失敗の中で特に大きかったものをまとめました
何か参考になったことはありますでしょうか?
あなたの経験は誰かの宝
これを意識してぜひともあなたの失敗をアウトプットしてみてください
ここまで読んでいただけた方はいいねとストックよろしくお願いします。
@Sicut_study をフォローいただけるととてもうれしく思います。
また明日の記事でお会いしましょう!
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