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makeを使ってSTUDIOで作ったフォームに自動返信機能をつける

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この記事は、Ateam LifeDesign Advent Calendar 2022 カレンダー1の5日目の記事です。

はじめに

この記事では、非エンジニアでも使えるタスクランナーサービス「make」を使って、Web制作ツール「STUDIO」で作ったフォームに自動返信機能をつける方法を紹介します。

image.png

はじめに、今回使うノーコードツールの説明です。

STUDIOは言わずと知れた国内のWebサイト制作ツールで、私のような開発やデザインのスキルを持たない人でも、レスポンシブでイケてるサイトを作ることができます。

STUDIOには、デフォルトでフォーム機能がついており、サイトにお問い合わせフォームを簡単に持たせることができます。しかし、WordPressではプラグイン等で一般的な「自動返信メール」には非対応で、iPaaSアプリやスプレッドシートとGASを使って実装する必要があります。

image.png

次に、make(旧 integromat)は、いわゆるiPaaSアプリと呼ばれるもので、複数のアプリケーション同士を連携することができます。GUI上で視覚的にアプリ(モジュールといいます)同士の繋がりを表現しており、個人的にはZapierやIFTTTよりも使いやすく感じました。費用も少し安い。ただし、日本語に未対応という点が少し惜しい点。

実装する

STUDIOのフォームにGoogleスプレッドシートを紐づける

まずは、STUDIOの フォーム > 外部連携より、スプレッドシートを作成してください。
フォームが送信されるたびに、スプレッドシートに行が追加されます。

image.png

makeのシナリオを作る

makeを開いたのち、右上の + Create a new scenario より、新しいシナリオを作成します。

image.png

最初に、一連のシナリオを動かすトリガーとなるモジュールを選択します。
今回は、先ほどのスプレッドシートに新しい行が追加されたら実行するため、Google SheetsWatch Rowsを選択します。

ここでConnectionからGoogleアカウントと接続して、トリガーとなるスプレッドシートを選択していきます。
1回のシナリオで一行分だけ実行したいため、Limitには1を入力します。

image.png

次にGmailのモジュールからSend an emailを選択します。
makeを初めて触りましたが、GUIからすごく直感的に作成することができますね。

GmailAPIを認証する

通常のGoogleアカウントの場合、makeにGmailAPIを実行させるためのOAuthセットアップが必要でした。
詳細は、makeのヘルプページが詳しいです。

Google Cloud Platform にログインしてダッシュボードからプロジェクトを作成します。
API とサービスの有効化から、Gmail APIを追加します。

image.png

次にOAuth同意画面からテスト用のアプリ登録を進めます。
外部アクセスを許可した上で、下記の通り記載します。

項目 入力内容
アプリ名 任意 (ex. make)
ユーザーサポートメール 使用可能なメールアドレス
承認済みドメイン integromat.commake.com
デベロッパーの連絡先情報 使用可能なメールアドレス

スコープでは、Gmail向けに下記の権限を割り当てます。
Google Workspaceのユーザーには、このステップは不要らしいです。

https://mail.google.com/
https://www.googleapis.com/auth/gmail.labels
https://www.googleapis.com/auth/gmail.send
https://www.googleapis.com/auth/gmail.readonly
https://www.googleapis.com/auth/gmail.compose
https://www.googleapis.com/auth/gmail.insert
https://www.googleapis.com/auth/gmail.modify
https://www.googleapis.com/auth/gmail.metadata

image.png

認証情報から、makeからアクセスができるようにクライアントIDを割り当てます。

項目 入力内容
名前 任意 (ex. make)
承認済みのリダイレクト URI https://www.integromat.com/oauth/cb/google-restricted

image.png

ここで生成されるクライアントIDおよびクライアントシークレットを控えておきます。
これでGmailAPIにアクセスするための準備は終了。

シナリオ作成

再びGmailのモジュールに戻ります。
Connectionをする際に、先ほどのクライアントIDとクライアントシークレットを入力してください。

image.png

あとは、自動送信するメールの詳細を記入していきます。
HTMLメールに対応しているため、ある程度リッチな表現もOK。

もちろん、メールの中でスプレッドシートの各フィールドの値を使用することができます。
To(送信先)には、STUDIOで取得したお客様のメールアドレスを記載します。

テストしてみる

あとは、実際にSTUDIOのフォームからテストをしてみて、正しく送信されていれば完了です。問い合わせ情報を関係者に一気に送りたいので、Google グループのメーリングアドレスにBccを付けるようにしています。

image.png

また、makeの実行間隔を短くしすぎると、オペレーション(=モジュールを実行すると1回ずつカウントされるデポジット)を消費しすぎるので、適度に設定しましょう。私は、それを知らずに1分間隔で設定したために、一瞬で上限枠に達してしまいました。。

まとめ

今回、はじめてmakeを使ってみましたが、驚くほど簡単に実装することができました。

STUDIOなどのノーコードWeb制作ツールは、私のような非エンジニアでも簡単に使える反面、かゆいところに手が届かない時があります。そんな時に、makeなどのiPaaSアプリと併せて使うことで、実現できることの幅がグッと拡がりますね。

デザイン~開発までノーコードツールで完結できる時代になってきたので、これらを使いこなせるマーケターになればいろんな場面で重宝されそうです。本記事が少しでも参考になれば幸いです。

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