社内エンジニアの方にtroccoの使い方を教えてもらったので触ってみました
troccoのフリープランを開放して頂いて、Yahoo!広告のダミーデータを使用しています
LookerStudioを使ってGoogle広告のデータを可視化したい場合、既存の専用コネクタを用いて簡単に実装できる。一方で、Yahoo!広告は直接繋ぐことができないため、一度BigQuery等に集計データを落としたうえで、可視化する必要があって大変手間。troccoを使えば超簡単。
実装
下記が完成例。
troccoの準備をする
troccoのアカウントを準備する。
その上で、接続情報
から、Yahoo広告とBigQueryに連携。
ポチポチでできた。
データ転送
の転送設定
からYahoo!検索広告とBigQueryを指定。
Yahoo!広告 検索広告APIの仕様を確認しながら、使用したい粒度でデータを選ぶ。レポートテンプレートが準備されているので、レファレンスを見なくても大抵のデータは指定できた。IMPシェアなどのデータはデフォルトがdouble型以外になっているので注意。
データ取得期間にはカスタム変数が使えるので「2022年1月から昨日まで」のような指定ができるのが便利だった。また、CTRやCVRなどの計算が必要な指標は、週や月などのディメンションで上手く再集計できなくなるので、ここで指定せずにBIツール上で(Excelの集計フィールドのように)定義した方が良さそう。
転送先のBigQueryも同様に指定する。
プレビューページで、意図通りのテーブルになっているか確認。ここで転送前のフィルタリングや置換、ハッシュ化などの詳細設定もできる。
転送モードで、BigQueryへの追記か洗い替えか選べる。広告データの場合は、後追いCVやIMPシェアデータが遅れて更新されるため、基本的には洗い替え。社内では、ワークフローを使って事前にBQのデータを指定期間分(7日分)削除して、新たに7日分追記しているそう。
最後に実行スケジュールを指定したら、完了。
BigQueryにも正しくデータが格納されている。troccoでテーブルを指定する際にテーブル名をYYYYMMDDにしたら、BigQueryの仕様なのか、LookerStudioでデータを使用することができなかったので注意。
LookerStudioで可視化する
LookerStudioで実装する際の注意点として、CTRやCVRなどの集計指標を作る場合は、カスタムフィールドを使用すること。例えば、CTRの場合はSUM(CLICKS)/SUM(IMPS)
のように集計関数を使うことで、他のディメンションと掛け合わせた際でも正しく加重平均された値になる。
troccoを初めて使ってみましたが、非エンジニアであっても超簡単に扱えた。これで、1枚のダッシュボードでGoogle広告とYahoo!広告のデータを並べて(あるいは結合して)分析できるようになるのは凄く便利。