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Lightsailを作ってみる②~ Amazon SESの設定

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はじめに

前回以下の記事でLightsailの構築をしましたが、今回はその作成したLightsail内のWordPressの管理画面からメールが送付したいというとこからになります。
WordPressにメールの送信設定をしないといけないとのことで、今回はWordPressの管理画面から送付されるメールをAmazon SESを利用して送信するように設定してみました。
Lightsailから何かを設定するというよりはAmazon SESとWordPress関連の内容になります。

Amazon SES

AWSが提供しているメール送付サービス。
自分自身でEメール用のサーバーを作成やネットワークの構成管理をすることなく、Eメールの送信を行うことができる。
また、自分が所有しているドメインやメールアドレスを使用してEメールの送信を行うことができる。

Amazon SESの設定

Amazon SESで送付元のドメインと送付先のアドレスを登録します。

事前準備として、Amazon SESの設定を行う前にRoute53でWordPressのURLに使用するドメインは別途取得しておく必要があります

IDの作成(送付元)

1.Amazon SESの画面から、「IDの作成」ボタンをクリックする。
image⑤.png

2.以下の内容で画面上の項目を選択・入力し、「IDの作成」ボタンをクリックする。

  • IDの詳細エリア
No. 設定項目
1 IDタイプ ドメイン
2 ドメイン 所有しているドメイン名
3 デフォルト設定セットの割り当て チェックなし
4 カスタム MAIL FROM ドメインの使用 チェックなし

image⑥.png

  • ドメインの検証エリア
    特に変更する必要はなく、基本はそのままでOK
    image⑦.png
  • SESに登録しようとしているドメインをRoute53で管理している場合は、Route53に自動でCNAMEレコードが作成される。
  • ドメインをSESに登録しようとしている場合は、CNAMEを登録できることでドメインを所持していることを確認し、SESを使用できるかを検証している。

なので、Route53でドメインを登録していない場合は、ちょっとだけ手間が増えます。

  • タグエリア
    なければそのまま、お好みでタグの設定を追加する。
    image⑧.png

3.「検証済みID」に上で登録したドメインの「IDステータス」が「検証済み」になっていることを確認する。

これでWordPressからの送付元メールアドレスに使用するドメイン登録は完了です。

IDの作成(送付先)

1.Amazon SESの画面から、「IDの作成」ボタンをクリックする。

2.以下の内容で画面上の項目を選択・入力し、「IDの作成」ボタンをクリックする。

No. 設定項目
1 IDタイプ Eメールアドレス
2 Eメールアドレス WordPressからのメールを送付したいアドレス
3 デフォルト設定セットの割り当て チェックなし

image⑨.png

  • タグエリア
    なければそのまま、お好みでタグの設定を追加する。
  • メールアドレスを選択した場合は入力したメールアドレス宛に確認メールがAWSより届きます。メールのリンクをクリックすることで入力したメールアドレスを所持していることを確認する。
  • メールのリンクを踏まないと検証済みにならないので注意する。

3.「検証済みID」に上で登録したメールアドレスの「IDステータス」が「検証済み」になっていることを確認する。

これで送付先のメールアドレスの登録は完了

メール送付テスト

ここまで来たら、メールの送付元であるドメインと送付先のメールアドレスが登録できていると思うので、テストメールが送付されるかテストしてみる。

1.検証済みIDの一覧から「ID」列のSESで登録したドメインのリンクをクリックする。

2.右上に「テストEメール送信」のボタンがあるのでクリックする。

3.以下の内容を入力し、「テストEメール送信」のボタンをクリックする。

No. 設定項目
1 Eメール形式 フォーマット済み
2 Fromアドレス no-replay
3 シナリオ カスタム
4 カスタム受信者 ※SESでWordPress送付用に登録したメールアドレス
5 件名 ※テストメールに件名を任意入力
6 本文 ※メールの本文を任意入力
7 設定セット 選択なし

件名と本文については空欄だと迷惑メールになる可能性があるので、できる限り入力したほうが良いと思います。

入力されたアドレスにSESで設定したアドレスからメールが送付されればOKです。

SMTP設定値のダウンロード

  1. Amazon SESの横にある「SMTP設定」をクリックする。
    image⑩.png

  2. 画面右の「SMTP認証情報の作成」ボタンをクリックする。
    SMTP送付用のIAMユーザを作成し、送付に用いるSMTP情報をダウンロードします。
    ここでダウンロードしたSMTP設定をWordPressに使用して設定を進めるということになります。

WordPressの設定

  1. WordPressの管理画面の「プラグイン」を押下し、プラグイン一覧を表示します。
  2. 「WP Mail SMTP」が無効になっているならば、有効化します。
  3. 「WP Mail SMTP」の設定画面を開き、Amazon SESから取得したSMTP情報やメールアドレスを設定します。
No. 設定項目
1 送信元メールアドレス 任意文字列(no-replayなど) + SESで登録したドメイン
2 フォーム名 任意文字列(メール送付元として表示されたい値)
3 メーラー その他のSMTP
4 SMTPホスト email-smtp.ap-northeast-1.amazonaws.com ※SESをどのリージョンで設定したかで変わります。
5 暗号化 TLS
6 SMTPポート 587
7 認証 オン
8 SMTPユーザ名 SESからダウンロードしたSMTPユーザ名
9 SMTPパス SESからダウンロードしたSMTPのパスワード

「設定を保存」ボタンをクリックする。

SMTPホストについてはSESをどのリージョンで設定したかで変わります。

  1. 「WP Mail SMTP」の「メールテスト」のタブから、テストメールを送信してみる。
    送付先にはSESで登録したメールアドレス宛にし、「メールを送信」ボタンをクリックする。
    これで設定先にメールが飛んでくればOKです。

送付されたメールのヘッダーを確認し、DKIM認証が通っていれば「DKIM-Signature」のブロックが存在しているはずです。

Amazon SESのサンドボックスモードについて

SESのダッシュボードに以下のような画像が出るのを気づいたと思います。
image⑪.png

WordPressで使う上でこのモードの解除は必要かということですが、Amazon SESにWordPressの管理用メールアドレスを登録するのであれば必要ないと思います。

E メールの送信先は、検証済み E メールアドレスおよびドメイン、または Amazon SES メールボックスシミュレーターに制限されます。

上記からサンドボックスモードだと検証済みのEメールアドレスとドメイン宛にしかメールは送付できません。

最大で 24 時間あたり 200 メッセージを送信できます。

1日最大200通のメール送信に制限されています。

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