🔳はじめに
ServiceNowのCMDBに対して、一括で情報を登録する機会が、ITSMのリクエストに紐づけて資産を管理したい場合や、SAMやHAMを利用する際に、マスタデータを台帳や他の資産管理システムからエクスポートしたデータをインポートするなどの機会があると思います。その際に、インポートセットやEasy Importを利用して入れる場合が多いと思います。しかしながら、マッピングが多少面倒だったりする場合が多いので、今回はもう少し簡単に利用できるServiceNowのインポートツールである、Integration Hub ETLの利用方法を記載させていただきます。
🔳integration Hub ETLのご紹介
⚫️Integration Hub ETLとは?
Integration Hub ETLは、ServiceNowのPlatform機能に含まれている製品です。そのため、製品のエディションを気にせずお使いいただけます。
Integration Hub ETLは、データの自動クレンジング、変換、正規化、自動識別を行うため、CMDBデータの整合性を保ったまま投入可能です。
- Data Source
- CSV,xml,JSON
- Rest Action
- JDBC
- RTE
- どのクラスにデータを入れるのかを決定する
- データのクレジング、変換、および正規化
- 属性入力
- リレーションマップをマップする
- IRE
- 自動的にIRE APIに情報を連携
- 識別ルールを利用しCIをマッチング
- Reconlitaion Ruleに基づいて属性を更新
参考:ServiceNowドキュメント
このように、外部のツールや台帳などから簡単にServiceNowのCMDBへと情報を格納することが可能です。
🔳integration Hub ETLの設定方法と利用方法
▼Pluginのインストール
⚫️「sn_int_studio」をApplication Managerで検索し、Pluginをインストール
▼取り込みデータの定義
⚫️データソースの設定
今回は、こちらのExcel Sample fileを利用して、取り込みを行います。
ID PC_Name MACアドレス シリアル番号 Status
⚫️システムインポートセット > アドミニストレーション > データソースを選択
▼ETLマップの設定
⚫️integration Hub ETLを選択し、新規作成
⚫️ETLマップの基本情報を入力後>完了としてマークをクリック
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⚫️CMDBクラスを設定
⚫️リレーションシップを追加
⚫️テストとロールバックを検証
⚫️スケジュールを指定
※データソースの種別によっては手動でのサポートは必須
🔳終わりに
いかがだったでしょうか。今回はServiceNowのCMDBにデータを投入するツールであるIntegration Hub ETLをご紹介させていただきました。皆さんもSAMやHAMの利用に際してのインポートや、ITSMの要求機能と資産テーブルを連動して利用すること際の資産データ投入に活用ください。