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ECS/fargateでタスクが終了してしまう場合のデバッグ方法【Rails】

Last updated at Posted at 2021-12-06

はじめに

RailsアプリをEC2からECS/fargateに移行するに当たり、
なかなかタスクが起動できませんでした。

その大きな要因は
**タスクが終了してしまうエラー原因**を
**AWSコンソール画面やCLIでどうやって確認するか**が
分からなかった為でした。

という訳で、自己整理用に
**ECS/fargateはどうデバッグしていけば良いか**をまとめています。

使用技術

  • AWS(ECS/Fargate)
  • Rails6(Ruby2.7)
  • MySQL8

エラー確認方法

  1. マネジメントコンソールのECS画面を確認する
  2. マネジメントコンソールのCloudWatch画面を確認する
  3. コンテナに接続後、Railsの本番用ログを確認する

1. マネジメントコンソールのECS画面を確認する

AWSマネジメントコンソールのESC画面に表示されるエラー文から
タスクが停止してしまった原因を確認する方法です。

では、以降はコンソール画面を参照しながら説明します。

まず、AWSの提供サービスからECSを検索します。
スクリーンショット 2021-12-06 14.31.44.png

クラスターのタブを押して、対象クラスターをクリックします。
スクリーンショット 2021-12-06 14.33.27.png

さらに対象サービスをクリックします。
スクリーンショット 2021-12-06 14.35.04.png

対象サービスに関連するイベントを確認すると、大まかなエラー要因が確認できます。
(私の場合、ELBヘルスチェックに原因があった為、このエラー文が表示されています。)
スクリーンショット 2021-12-06 14.37.02.png

これだけでも思い当たる節があれば、デバッグできますね!!

2. マネジメントコンソールのCloudWatch画面を確認する

次はマネジメントコンソールのCloudWatch画面からエラー文を確認する方法です。

タスク定義内のコンテナ設定画面でCloudWatchLogsでログ収集する設定を行なっていれば、
アプリケーション側で発生しているログを確認できます。

■CloudWatchLogsの設定
スクリーンショット 2021-12-06 16.04.31.png

では、同様にマネジメントコンソール画面を参照しながら説明します。

まず停止したタスクのIDを確認してコピーしておきます。
スクリーンショット 2021-12-06 14.37.02.png

コピーしたタスクIDを貼り付けて対象タスクのみ表示されたら、同タスクをクリックします。
スクリーンショット 2021-12-06 14.51.29.png

対象タスクの画面にページ遷移したら、
下にスクロールして、
コンテナ名の横にある▼ボタンをクリックして詳細を広げて、
CloudWatchのログを表示をクリックします。
スクリーンショット 2021-12-06 14.59.57.png

すると、CloudWatchの画面にページ遷移します。
ここからアプリ側で発生しているログが確認できます。
(私の場合、ヘルスチェックの猶予時間が切れて強制的にサーバーが落ちています。)
スクリーンショット 2021-12-06 15.02.10.png

3. コンテナに接続後、本番用のログを確認する

最後に、ECS Execを用いて、ローカルPCからコンテナに接続して
直接デバッグする方法を紹介します。

前提としてタスクのステータスが「RUNNING」でないと
コンテナにはアクセスできません。

では、先に準備として以下5つの作業を行います。

⑴SessionManagerのインストール
⑵IAMでポリシーのアタッチ
⑶ターミナルでコマンド実行(対象サービスに操作許可を設定)
⑷サービス更新
⑸ターミナルでコマンド実行(コンテナに接続)

⑴SessionManagerのインストール

まずAWS公式ページをもとに任意ディレクトリでSessionManagerをインストールします。

ターミナル

# 任意のディレクトリでインストーラーをダウンロード
% curl "https://s3.amazonaws.com/session-manager-downloads/plugin/latest/mac/sessionmanager-bundle.zip" -o "sessionmanager-bundle.zip"

# 解凍する
% unzip sessionmanager-bundle.zip

# インストールする
% sudo ./sessionmanager-bundle/install -i /usr/local/sessionmanagerplugin -b /usr/local/bin/session-manager-plugin

# ちゃんとインストールができているか確認
% session-manager-plugin

⑵IAMでポリシーのアタッチ

次にマネジメントコンソールのIAMからタスク実行ロールにポリシーを追加します。

AWSサービス一覧からIAMを検索して選択します。
スクリーンショット 2021-12-06 16.35.12.png

ロールのタブを選択して、ecs実行ロール(ecsTaskExecutionRole)をクリックします。
スクリーンショット 2021-12-06 16.37.00.png

専用ポリシーを作成後に同ロールにアタッチする為、
ポリシーをアタッチしますをクリックします。
スクリーンショット 2021-12-06 16.39.01.png

先に専用ポリシーを作成する為、
ポリシーの作成を押して、ポリシー作成画面に遷移します。
スクリーンショット 2021-12-06 16.40.41.png

AWS公式ページを参考に専用ポリシーをコピーして、JSONタブを選択後に同ポリシーを貼り付けます。
その後に次のステップをクリックします。

スクリーンショット 2021-12-06 16.42.47.png

ここでは何も入力せずに、そのまま次のステップを押します。
スクリーンショット 2021-12-06 16.45.06.png

ポリシーに任意の名前を付けて、ポリシーを作成します。
スクリーンショット 2021-12-06 16.47.38.png

最後にecsTaskExecutionRoleの画面に戻り、先ほど作成した専用ポリシーをアタッチします。
スクリーンショット 2021-12-06 16.50.39.png

⑶ターミナルのコマンド実行(対象サービスの接続許可)

続いて、ローカルPCのターミナルでコマンドを実行しておきます。

下記コマンドは、操作対象のサービスだけexecute-commandを有効化させるものです。
(マネジメントコンソールからリージョン名・クラスター名・サービス名は事前にメモしておいてください。)

ターミナル

# 対象サービスに関するexecuteコマンドを有効化する
% aws ecs update-service --region リージョン名 --cluster クラスター名 --service サービス名 --enable-execute-command

# 「Shift + G」で一番下までスクロールしてenable-execute-commandを確認する
# 確認できたら、qを押して元のプロンプトに戻す

⑷サービス更新

次の作業は対象サービスの更新です。

理由はIAMで作成したecs実行ロールを更新させる為です。

ECSコンソール画面から対象サービスを更新します。
スクリーンショット 2021-12-06 18.32.01.png

忘れずに新しいデプロイの強制にチェックします。
それ以外は編集せずにサービス更新を完了させてください。
スクリーンショット 2021-12-06 18.34.21.png

⑸ターミナルでコマンド実行(コンテナに接続)

最後にコンテナに接続します。

まずコマンドに必要な[クラスター名、タスクID、コンテナ名]を確認します。

■タスクの画面
スクリーンショット 2021-12-07 7.58.12.png

あとはターミナルでコマンドを実行して接続します。

ターミナル

# 対象コンテナにexecuteコマンドでインタラクティブモードで接続する
% aws ecs execute-command --region リージョン名 --cluster クラスター名 --task タスクID --container コンテナ名 --interactive --command "/bin/sh"

###(参考まで:Rails)
# 本番環境で吐かれたログを表示する
/app # cat log/production.log

# 本番環境で設定できている
/app # echo $RAILS_ENV
production

# MySQLへの接続
/app # mysql -h RDSのエンドポイント -u RDSのユーザー名 -p
Enter password: パスワードを入力

# データベースが作成されているか
MySQL [(none)]> show databases

# app_dbというデータベースを選択する
MySQL [(none)]> use app_db

# テーブルが作成されているか
MySQL [(app_db)]> show tables

ECS/Fargate構成のインフラ構築について

ここで、EC2からECS/Fargate構築に移行する手順をまとめています。

■第一部(ECS準備編)

■第二部(ECS起動編)

■第三部(HTTPS/固定ドメイン編)

■第四部(CircleCI連携編)

終わりに

AWSマネジメントコンソールを使いこなすのムズイなぁ…と感じております。

ECS/fargate上にアプリをホストできたら、その手順をQiitaに投稿できたらなーと思っています。
→ ホスト完了したので、上記記事でまとめています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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