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今さら聞けない、gemとBundlerの基本と使い方

Last updated at Posted at 2024-11-13

はじめに

今回は、Rubyに関する gem、Railsについて簡単に復習した後、bundlerについて説明していきます。というのも環境構築の際、bundle installに何度もお世話になり、何をしてくれているのか気になったのがきっかけです。
環境構築時やgemを追加する度に何をしているのか曖昧なままなのは気持ちが悪いので今回まとめてみました。

gemやRailsに関しては、基礎過ぎて振り返ることがないかもしれませんが、意外と「知ってそうで知らなかったこと」もあるかと思います。

内容に不備あれば、ご指摘いただけると幸いです。

目次

gem

gemとはRubyのライブラリのこと

image.png

gemはRubyの拡張機能のことで、欲しい機能があれば追加できます。
さらに自分でgemを作成することも可能で、他のユーザーに向けて公開することが出来ます。

Ruby のライブラリは主に RubyGems.org に gem として置かれています。直接ウェブサイトを閲覧したり、gem コマンドを使用してそれらを探すことができます。

  • ライブラリ:特定のプログラムを定型化して他のプログラムから引用できる状態にし、さらにこれを複数集めたファイル
  • Rubyではそれらのほとんどは gem という形式で公開されています
  • RubyGems は ライブラリの作成や公開、インストールを助けるシステム
gem search -r
gem search -r rails
gem search -r rails kaminari
gem search -l 
  • -r : remote RubyGems.orgリポジトリを検索することを意味する
  • -l : local インストール済みのgemに検索をかけられる

Rails

Rails は、「Ruby で書かれたウェブアプリケーションフレームワーク」ですが、実はRailsもgemです。当たり前だよって思う方が多いかもしれませんが、この事実に気づいたとき、「そうなんだ!」と驚いた記憶があります。

Railsの学習を開始するタイミングは、とりあえず何もわからないけど講師の方に言われた通り、コードをコピペして環境構築していたので、大前提の知識が入っていませんでした。(きっと教えてくださっていたと思いますが、当初は周辺知識がないので何のことだかわかっていなかったと思います。)

以下はRubyGems.orgで 公開されているrails gemです。「rails」の右側にはバージョンが記載されています。

image.png

Rails は、railties、actionpack、activerecord などの複数の gem によって構成されています。このように、個別の機能が gem として提供されているため、柔軟に開発ができます。
詳細画面に行くと、インストールのために必要なGEMFILE用のコードと、インストール実行用のコマンド、そして、他のgemとの依存関係が書いてあります。

image.png

bundler

ようやく今回の本題に入ります。

Railsの詳細画面に他のgemとの依存関係があったように、gem同士はさまざまな依存関係にあり、管理するgemの数が増えるほど複雑になってきます。

例として、ページネーションの実装を助けてくれるkaminariの詳細画面を見てみると、なにやら色々と書いてあります。

image.png

自分のGemfileを確認してみても、

image.png

かなりたくさんのgemが入っています。
となると、複数のgemの依存関係を管理するのって大変そうな気がしてきます。

そこで登場するのが、bundlerです。

bundlerは、gem の依存関係を管理するためのツールで、もちろんbundlerもgem。bundlerを使うことで、複数のgemの依存関係を保ちながらgemの管理ができるということです。

簡単に言えば、「gemのバージョン管理をやってくれる便利gem」

image.png

https://bestgems.org/ (人気gemランキングサイト)の中でbundlerは1位

image.png

bundlerというgemによってrubygems.orgからインストールしたgemの依存関係を考慮して、うまいことRailsアプリにインストールしてくれていることはわかった。が、それはどうやっているのでしょうか。

調べてみると、2つのファイルを使っていました。

  • Gemfile
  • Gemfile.lock

そして、bundlerを利用してrails アプリにgemをインストールする方法は以下の2つあります。

bundle install
bundle update

ちなみにこの違いを理解していないとバグ発生の可能性あるそうで、、


bundle installと bundle updateの違い

bundle install

  • Gemfile.lock が存在する場合、その内容に基づいて gem をインストールします。
  • Gemfile.lock がない場合は、Gemfile に記述された最新バージョンをインストールし、新たに Gemfile.lock を作成します。
  • Gemfile に新しい gem が追加された場合、その gem をインストールし、Gemfile.lock を更新します。

bundle update

  • Gemfile.lock を無視し、Gemfile に記載された最新互換バージョンを取得します。
  • Gemfile.lock が大きく更新されるため、予期せぬバグが発生する可能性があり、慎重に使用する必要があります。

bundle updateコマンドは慎重に使い、基本的にはbundle installだけを使う様にした方が良いかもしれません。


とにかくなるほど、bundlerのおかげで、bundle installを実行することで2つのGemfileを見ながら適切なバージョンをインストールしてくれるのですね。

おわりに

ここまで見るとgemが何ものなのか、railsに機能を追加したいときに、gem fileにコードを記入し、bundle installを実行する理由は何なのかをだいぶ理解できたと思います。
基礎の部分をおざなりにしないで、理解していくのが大事だと再認識させられました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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