初めに
DMDの中心的な考え方は,大雑把に理解したつもりである(こちら).
DMDはノイズに敏感だと聞く.本当だろうか.どう改良するのか.
MAIN
Data
$\mathrm{Re} = 100$の流れに,Gaussianなノイズを加える.適当に$\sim \mathcal{N} (0, 1)$とした.なお,前回は$0.01 \ [\mathrm{s}]$毎のスナップショットを取ったが,今回は$0.1 \ [\mathrm{s}]$毎とした.
$\text{Data}$ | |
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$\text{w/o noise}$ | ![]() |
$\text{w/ noise}$ | ![]() |
POD: Proper Orthogonal Decomposition
w/o noise
スナップショットの撮影間隔が前回と違うので,念の為,確認しておく.
時間モードの解像能が違うが,殆ど同じような挙動をしている.
w/ noise
ノイズが入ると,かなりのモードが影響を受ける.本当に少しだけのleading modeが存在し,その後ひどくplateauしている.
平均場とほんの幾つかのleading modeを除けば,殆どがノイズに支配されている.ノイズのことをエネルギーと解釈してしまっている.PODはノイズに敏感と言えるだろう.
DMD: Dynamic Mode Decomposition
w/o noise
前回も実施したが,是非に何度でも.
mode 7, 8を除けば,殆どがunityであり,エネルギーを保存している.
w/ noise
$\sim \mathcal{N} (0, 1)$だけのノイズを加えるとどうなるか?
固有値はunit circle上に留まるはずだが(そうあってほしいが),内側に押し込まれている.エネルギーが減衰している.
piDMD: physics-informed DMD
Baddoo2023による.
w/o noise
先ずは,ノイズを入れずに.
素朴なDMDと殆ど同じだが,特にmode 7-8は,より保存性が良い.
w/ noise
ノイズを入れるとどれくらい劣化するか?
驚くべき結果である.
w/ stronger noise
何処まで耐えるか.
なお驚くべき結果である.但し,固有ベクトルには多大なノイズが残ったことを強調しておく.
終わりに
探索するMatrix Manifoldを積極的に制約している.
Misc
こういうのに適用するとどうなるだろうか?なんて思ったが,尾が長いだけだろう.