初めに
林檎も月も地球に向けて落ちてきている.
Methods
空間上に$N$個だけの質点を散撒くと,
\begin{align}
\frac{d \boldsymbol{v}_i}{dt}
&= \frac{\boldsymbol{f}_i}{m_i}
\quad (i = 1, ..., N)
\end{align}
質点$i$に作用する力$\boldsymbol{f}_i$は質点$j$から受ける引力
\begin{align}
\boldsymbol{f}_i
&= \sum_{j \neq i} G \frac{m_i m_j}{\| \boldsymbol{r}_{ij} \|^2}
\frac{\boldsymbol{r}_{ij}}{\| \boldsymbol{r}_{ij} \|}
\end{align}
であるから,
\begin{align}
\frac{d \boldsymbol{v}_i}{d t}
&= \sum_{j \neq i} G \frac{m_j}{\| \boldsymbol{r}_{ij} \|^2}
\frac{\boldsymbol{r}_{ij}}{\| \boldsymbol{r}_{ij} \|}
\end{align}
を適当に時間積分する.
Results
2体問題
地球と月の運動を,以下のパラメータを使って解いた.
- 地球の質量は$5.97 \times 10^{24} \ [ \text{kg} ]$
- 月の質量は$7.35 \times 10^{22} \ [ \text{kg} ]$
- 両者の距離は$3.84 \times 10^{8} \ [ \text{m} ]$
- 地球の初期条件は静止状態
- 月の初期条件には$(0, 1023, 0)^{\top} \ [ \text{m/s} ]$の速度を与える
- シミュレーション時間は1年間
- 時間増分は1時間
非シンプレクティック,シンプレクティックを比較する(cf. symplectic integrator).
$\text{Trajectory}$ | $\text{Energy}$ | $\text{Conservation}$ | |
---|---|---|---|
$\text{Expl Euler}$ | |||
$\text{Symp Euler}$ |
3体問題
極めて簡略化し,$G = 1$.質量,初期位置,初期速度を乱数で与えた.
1 | 2 | 3 | 4 |
---|---|---|---|
終わりに
無次元化とか,各惑星の質量とか,もう少し情報を整理して,太陽系の惑星たちをまるっとシミュレートしてみたい.
ところで,地球が生まれるなぞ,奇跡では?