あらすじ
「fn」キーを押さないと、本来の「F1~F12」キーが使えないというのは、逆なのでは?という説があります。
そして、「fn」キーの動作を逆にする方法を解説します。
おそらく「F1からF12は使わない」がメジャー
おそらく、UXの視点からマスのメジャーに向けた仕様なのでしょう。
しかし、Qiita読者の皆さんは、「F1からF12は使う」に属するのではないでしょうか?
という私も「F1・F12」だけは使いませんが。
そんな私たちにとって、キーボードの「F1キーとF2キーが画面の明るさ調整用キー」になっていることは、仕事量が増加要因なのかもしれません。
本当でしょうか?実際の「F1からF12は使う」理由にはどんなものがあるのか、順番に見ていきましょう。
そもそも使うのか
そもそも要らない機能が多いです。OS標準やアプリケーション標準で既にショートカットキーが割り当て済みのものが多いからです。元のショートカットキーを覚えていればよいので、私は使いません。
機種依存の輝度調整は例外です。これはプレゼンなどで使用する機会の多い方は重宝するのかもしれませんね。それでもプレゼンする時間とスライド資料作成の時間の比率でみて、プレゼン中よりもスライド作成中の時短のほうが大切と思われます。そのためこれも私には不要です。
入力ミスすることもある
慣れれば大したことはありませんが、キーボードって目視せずに入力するものです。
そのため、「デスクトップ⇔ラップトップ」や「Win⇔Mac」を頻繁に行き来する人にとっては「入力ミス」が悩みの種です。
入力ミスの例として、「全画面表示しようとして「F11」したら音が大きくなった。スタバでMacBook開いている時にやってしまい、とても恥ずかしい。」とかがあります。
上記のように1人だと大丈夫ですね。しかし相手がいる場合には、さらに厄介です。「普段はデスクトップだけど、初めての社外出張だから社内レンタルのノートパソコンを借りた」と言って、意気揚々とお客様との打ち合わせに出ていくのを見かけたら要注意です。
人と作業内容を共有するときにコスト
Zoomで会話していて、
「いまAさんショートケーキ使いました?どのキーですか?」
「ああ、デバッグするときはF5ですね。BさんMacでしたっけ?たぶん同じキーでいけるんじゃないでしょうか?」
「やってみます…あれ?キーボードが暗くなりました!」
これならいいですが、下記の場合だと大変です。
「ああ、全画面にするときはF10ですね。たぶん同じキーでいけるんじゃないでしょうか?」
「やってみます…………………………………………………………………」
「♪♪♪ぷるぷるぷるぷる♪♪♪」
「Aさん、どうしましょう!音が聞こえなくなりました!」
Editor上で半角全角か判別しにくい
F6キーからF10キーを利用すると、未変換文字列を「カタカナ平仮名英数」切替ができます。
これが毎回「Fn」キーを必要とするのでは、使いにく過ぎて、時短した意味がありません。
しかも、「Fn」キーが左右どちらかにしかないラップトップ製品が多く、このままではブラインドタッチしにくいです。
VS Code でデバッグ
デバッグ処理をショートカットキーで開始する人は非常に多いのではないでしょうか?
多くの言語やエディター、IDEなどでは、F5
でデバッグ開始が、Shift
+F5
でデバッグ終了ができます。
これぐらいなら「ラップトップの時にはFn
+F5
とShift
+Fn
+F5
にすればいいんだね」となります。
しかし、割と多用するキーでCommand
+Shift
+F5
があります。これは、Macだとデバッグのリスタートで、Winだとデフォルトのビルドの実行です。これをラップトップで行うとすると、Command
+Shift
+Fn
+F5
を同時押しすることになります。ブラインドタッチのホームポジションでこれを行うのは至難の技です。
セル編集
Excelなど表計算ソフトのヘービーユーザーほど利用するF2キー。セルの編集状態をオンオフすることができます。Excel for Mac でFnキーを使用するショートカットキーに掲載されています。しかし、MacBookや一部のラップトップPCではFn
+F2
になります。
右クリックメニュー
Windows ではshift
+f10
すると右クリックメニューが出ます。これが結構便利です。Fn
+shift
+F10
なら普通に右クリックしたほうが良いですね。
ファイルエクスプローラー
WindowsではエクスプローラーでF3
を使うと検索バーにカーソル移動します。また、F5
で更新します。
Chromeで言うとCtrl
+e
とCtrl
+r
ですね。このほかにエクスプローラーではF4
を使うとアドレスバーに移動するので頻繁に利用します。
ウィンドウを閉じる
WindowsではAlt
+F4
でウィンドウが閉じます。これも、Fn
+Alt
+F4
なら普通に右上赤ボタンをクリックしたほうが良いですね。
全画面表示
全画面表示と言えばどのアプリケーションでもF11
です。MacBookではcommand
+control
+f
なんですね。めんどくさい。F11
でいいじゃないですか。
Mac Book シリーズの環境設定
そこでMacBookには、上記のような悩みを抱えるユーザーのために、切り替え機能が備わっています。
設定の仕方は下記の通りです。
MacBookを開いたら、Command
+Space
キーでスポットライト検索を開いてください。
スポットライト検索が開いたらキーボード
で検索して、システム設定を開きます。
「F1、F2などのキーを標準のファンクションキーとして使用」のチェックを入れています。
また、ついでに「キーボードバックライトの自動調整」のチェックを外しました。
Before
これが設定前の状態です。MacOSインストール直後と同様です。
After
Windows・Linux の環境設定
「Mac の場合は上述しました。Windowsの場合は機種によるので各自調べてください。」
だけだと愛嬌が足りないため、サボりたいけれど仕方なく補足します。
だいたいBIOS設定にあります。メーカーサイトで説明があったりなかったりです。
なかでもLenovoは凄くて、「押さずに押す」という魔術の習得方法を教えてくれます。
- Acer
- HP
- Lenovo
- Dell
まとめ
キーボードによっては、スリープボタンや電源ボタンがキー配列に組み込まれています。これって結構怖くて、うっかりタイプミスしようものならデータが飛びます。変な設計のPCを手にすると大変ですね。
会社などで変なPCを支給されたりしてもこれで今日から大丈夫。この記事を読んだ皆さんが、安心して仕事が出来る未来を創っていくことを願って締めとします。
Excelsior!