はじめに
先日、AWS Certified Solutions Architect - Professional(SAP-C02) を受験し、無事に合格しました!
本記事では、体験記として勉強方法や試験の感想をまとめたいと思います。
筆者について
- AWS 実務経験:約半年
- SAA(Solutions Architect Associate)取得済(※現在は失効)
- SCS(Security Specialty)取得:2024年3月
受験を決めた理由
2025年3月にプロジェクトが終了し、次の仕事まで時間が空いたため、資格取得を目指しました。
また、会社の方針として SAP を取得する流れがあり、挑戦することにしました。
試験のスコア
あと4問ほど間違えていたら不合格だったかもしれません。ギリギリ合格の部類ですね。
おそらく合計で20問くらい間違えたと思います。
試験時間は3時間、問題数は75問です。
受験方法
試験詳細はこちら
※こちらは SCS の記事ですが、SAP に読み替えて問題ありません。
- 受験料:税込み 44,000円
- 試験時間:3時間
勉強教材
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CloudTech
今回はこの教材だけを使用しました。90日間コースです。(自動更新なので解約を忘れずに)
ただし、Udemy も併用したほうが合格率は上がると思います。
CloudTech は利用期限があるため、長期間かけて学習したい方には Udemy が向いていると感じます。
また解説によくAWS公式マニュアルのリンクが載ってますが、一切読んでません。 -
AWS公式模擬試験(PDF版&Skill Builder版)について
事前に目を通した際、あまりの難しさに思わずそっ閉じしてしまいました。
実際に試験を受けた感想としても、これらの模擬試験は無理に実施しなくても問題ないと感じました。
勉強時間
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学習期間:4/1 ~ 5/19
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会社で終日勉強していました。週末は実施せず、GWは一部勉強しました。
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総学習時間は223時間で、学習日数は35日間でした。時間としては過去最多だと思いますが、通常は3か月かけて学習しているため、今回はその3分の1の期間で取り組んだことになります。結果的には、やや非効率な学習が多かったと感じています。
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今回はほぼお酒を控えて学習に集中しました。素面での学習は初めてかもしれません。
受験感想
1問目からすでに分からず、自信を持って解答できたのは10問ほどだったと思います。
AWSの知識を問うというよりは、速読力や長文読解力が求められている印象を受けました。
問題集では触れられていない、一歩踏み込んだ内容が問われる場面もあり、対応できなかった問題も数問ありました。
たとえるなら、問題集では「〇〇機能を選ぶ」だけでよかったのが、本番では「〇〇機能の〇〇モード」まで聞かれるようなイメージです。
また、試験時間の3時間は非常に長く、集中力の維持が大変でした。
受験前に水分を控えるなどの準備も含めて、体力的な面でも厳しさを感じました。
スキルアップできたか?
個人的には、AWSの上級試験は実務に就いてから受験するのが理想だと思っていました。
学習を進める中で、「やはりSAPを取得しても手は動かない(実務的には即戦力ではない)」と感じました。
SAP取得はゴールではなく、AWSの仕事に就くためのスタートラインという印象です。
実践力をつけるには、SAAやSAP以外の資格(DevOpsやデータ分析系など)が良いと考えていますが、結局実践しないと力は尽かないと考えています。
試験内容
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試験の詳細については、規則によりお答えできません。
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実務経験がなくても、しっかり対策をすれば合格は可能です。
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私自身はCloudTechで出題と同じ問題が半分くらい出ることを期待していましたが、実際はそれほど甘くはありませんでした😱。
とはいえ、似たような問題は多少出たので、CloudTechをやる価値は十分にあると感じます。また、CloudTechに掲載されていない用語も本番では出てきましたが、焦るほどではありません。
ちなみに、「これは難しいな」と思ったCloudTechの問題が本番ではまったく出なかったのは、ちょっと意外でした。 -
Udemyも併用しておくと、より安心して試験に臨めると思います。
ただし、CloudTechは1問ごとにシステム構成図が付いており、他教材よりも理解しやすいと感じました。
一方で、CloudTechにも日本語表現がやや不自然な部分もあります。
試験対策
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問題集を繰り返し解く
知識があっても、問題形式に慣れていないと時間が足りなくなります。特に75問を3時間で解くためには、形式に慣れておくことが非常に重要です。今回は4周しました。 -
問題を「読める」ようになることが第一歩
初見では知らない用語が多すぎて、問題文そのものの意味が理解できないことがよくあります。
そのため、まずは「問題が読める」ようになることが最優先です。
知らない用語はその都度調べて、覚えていくことが非常に重要です。私の場合、CloudTechの問題1問につき平均して5つほど知らない用語がありました。
ざっと計算すると、合計で約1500語をノートにまとめ、頭に詰め込みました。
ノートはAIに質問して得た内容をそのまま転記し、自分専用の辞書のように活用していました。 -
不正解の選択肢まで深掘りするのは、時間に余裕がある人向け
不正解の理由まで理解できると試験に強くなれますが、非常に時間がかかるため、最初は正解の根拠を理解することに集中した方が効率的です。
他のAWS資格はSAP合格に役立つのか?
個人的な感想ですが、過去に取得したAWS資格は、別の試験の合格にはあまり役に立たないと感じています。というのも、試験ごとに出題傾向や問われる知識の深さが異なるためです。
たとえば、仮にSAPに合格していたとしても、その知識だけではSAAに合格するのは難しいと思います。SAAにはSAA専用の学習が必要だと感じます。
ちなみに、最近SCS(セキュリティ専門)を取得しましたが、その知識で直接解けたと感じた問題は、SAP試験中に2問程度だった印象です。
一方で、SOA・DVA・SAAの3つは一部の出題範囲が重複しているという話もあります。これらを連続して受ける場合には、多少の相乗効果があるかもしれません。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
少しでも皆さんの学習の役に立てば嬉しいです。
また1つ合格証追加しました。なんとか半年に1つ取得、5年続けられました。
次AWSを受けるとしたらAWS Certified SysOps Administrator – Associate
かAWS Certified Developer – Associate
ですね。