##はじめに
SAA対策のWEB問題集で「EBS」と「EFS」の違いについて理解できていなかったため、
少しまとめたいと思います。
##EBSとは
永続可能なブロックストレージサービス。EC2インスタンスにアタッチすることで利用できる。
簡単にいうと**「EC2の仮想的に外付けされるHDD」**的なもの
※ブロックストレージとはデータを「ブロック」と呼ばれる細かい単位で分割して保管する方式。
EBSの拡張・タイプ変更は可能。縮小はできない。
拡張時に関してはEC2を停止せずに拡張!
⇨「大きめのEBSをアタッチしておき、あとで縮小を行う」ということはは実現できない。
##EBS特徴的機能
####複数のストレージタイプ
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汎用SSD(General Purpose SSD:gp2)
デフォルトで提供されているストレージタイプ。SSDを安価に利用することができる。
確保した容量に応じてIOPSが設定されており、OSのルート領域や、高性能なI/Oを
要求されないデータ領域で利用される。 -
プロビジョンドIOPS SSD(PIOPS:io1)
高パフォーマンスを実現できるストレージタイプ。
SSDをベースにユーザが自由にIOPSを設定して利用することができる。
汎用SSDより高いパフォーマンスが求められる場合にも利用され、ストレージ容量に加えて、
指定したIOPSに対しても課金される。 -
スループット最適化HDD(st1)
HDDタイプのストレージタイプで大容量のストレージを安価に利用することができる。
SSDのストレージタイプと比べて契約できる最低の容量が多くなっている。
####高可用性
EBSはS3のAZ間での複製とは異なり、AZ内で自動的に複製される仕組みを備えている。
単一のディスク障害を回避することができる。
####スナップショットによるバックアップ
EBSではスナップショットを用いてバックアップを取得することができる。
スナップショットは自動的にS3に保管される。⇨高い耐久性が備えられている。
オンプレミス環境のストレージではバックアップを取得完了するまで待たなくてはならない。
しかしEBSの場合取得を実行した時点で保管される。
初回はフルバックアップで取得し、以後は増分で取得する特徴がある。
##EFS(Amazon Elastic File System)とは
「複数のEC2インスタンスから同時アクセス可能、容量無制限」
スケーラブルな共有ストレージサービスで、複数のEC2インスタンスから
共有ファイルストレージとして利用することができる。
標準的なファイルシステムかでアクセスすることが可能。
そのためEC2だけでなくオンプレミスサーバーからも
利用することが可能。ストレージ容量や、パフォーマンスを自動的にスケーリングする機能も備えている。
価格は高いが、可用性や拡張性に優れている。
またEBSでは不可能であった複数EC2インスタンスとの共有ディスクとして利用でき、
データベースサーバーやファイルサーバのストレージとして利用用途が多い。
スナップショットのようなバックアップ機能を提供していないため、
別途バックアップを行う仕組みを組む必要がある。
##EBSとEFSの違いについて
簡単に
・接続台数
EBS:1台のEC2インスタンスと接続可能
EFS:複数のEC2インスタンスと接続可能
・耐久性
EBS:単一のAZ内で冗長化
EFS:複数のAZで冗長化
・拡張性
EBS:手動でボリューム拡張可能
EFS:自動でボリューム拡張可能
・料金体系
EBS:Gバイトあたりの従量課金(安)
EFS:Gバイトあたりの従量課金(高)
共通項としては
・接続:EC2インスタンスとネットワーク接続
・データ永続性:永続化可能
・パフォーマンス:高速
コストを許容できるならEFSがおすすめ(高パフォーマンス・高可用性で自動で拡張される。楽)
コストが積めない。パフォーマンス重視なら⇨EBS
##最後に
それぞれの特徴と、ユースケースを踏まえ理解を深めます。
あぁ〜〜〜〜先は長いなぁ〜