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OpenAPI(Swagger)導入下調べ

Last updated at Posted at 2019-09-12

20190326161049.png

概要

前プロジェクト(新規開発)でOpenAPIを導入するために下調べしたときのまとめメモ。

OpenAPIとは

  • API仕様書(HTMLベース)を自動生成できる
  • クライアント側(iOSなど)で実装するAPI通信コードを自動生成できる
  • サーバー側のAPIインターフェース部分を自動生成できる
  • 仮データを返すようなモックサーバーを自動生成できる

上記のようなことを、API定義ファイルを1つ作ることで可能にするAPI仕様書規格。
以前はSwaggerという名前で運営されていたが、技術仕様3.0からOpenAPIという名称に変更された。

参考①:Qiita記事 OpenAPI (Swagger) 超入門
参考②:Web版Editor(仮データ付き): Swagger Editor

導入経緯

初期のクライアント(iOSアプリ)開発にあたり、サーバー構成やAPI設計等の作業と並行して動く必要があり、下記のようなことをしたく導入。

  • 現状の仕様(←未確定のものも含む)をいったん文書化して、サーバー開発側とコミュニケーションをとりたい
  • 上記仕様をクライアント開発にさくっと取り込みたい
  • 上記仕様に合わせたモックサーバーをさくっと立てたい

たどり着いた方法もろもろ

1,共有方法

Githubに、YAML形式の仕様ファイルを置き共有。

2,編集方法

Web版Editorを使って編集するのが手軽だが、編集作業のたびに仕様ファイルをインポート・エクスポートしなければいけないので微妙。

VisualStudio Codeに専用プラグインSwaggerViewerをインストールして対応。
インストール後、対象ファイルビュー内で[shift + alt + P]対象ファイル副クリック→PreviewSwagger でプレビュー画面起動。

3,iOSコード取り込み方法

3−1コード生成

OpenAPIのコード生成プログラムは2種類。

  • swagger-codegen: Swagger本家のコード生成プログラム。
  • openapi-generator: 上記プログラムの一部開発者が立ち上げたOSSなコード生成プログラム。

当初はswagger-codegenを使おうとしたものの、コンパイルエラーが出ないようテンプレートファイルを使う必要があり、メンテナンス上で難があったため、今回はopenapi-generatorを使って生成。
なお、RxSwiftも使いたかったため、同時にjson形式の設定ファイルも用意。

0,インストール

brew install openapi-generator

1,設定ファイル(config.json)を用意

最小限の項目
{
  // pod関連設定
  "podSource": "{ :git => \"https://github.com/shoichikuraoka/example_api.git\"}",
  "projectName": "ExampleAPI",
  "podHomepage": "https://github.com/shoichikuraoka/example_api",
  "podSummary": "API example",
  "podVersion": "0.0.1",
  
  // RxSwift的にAPIを使う場合は必要
  "responseAs": "RxSwift"
}

※何を設定できるかはopenapi-generator config-help -g swift4で参照可。

2,生成

openapi-generator -g swift4 -i 定義書.yaml -o 出力先/

3−2コード取り込み

API通信以外の実装のバージョン管理に影響を与えるのはよくないため、CocoaPods経由で外部ライブラリとして取り込む。

1,生成コードのpodspecファイルを編集

編集する項目
# プッシュ先のGitURLを指定(コード生成時に設定ファイルでも指定可)
s.source = { :git => "https://github.com/shoichikuraoka/example_api.git"}

# 依存ライブラリのバージョン指定を外す
s.dependency 'RxSwift'
s.dependency 'Alamofire'

2,生成コードをgithubリポジトリにプッシュ。

3,アプリ側のPodsファイルを編集

pod 'ExampleAPI', :git => 'https://github.com/shoichikuraoka/example_api.git'

4,取り込み

pod install

4,モックサーバー設定方法

4−1サーバープログラム立ち上げ

手軽さ重視でapisproutを使用。

0,インストール

Github: apisprout releasesから、ビルド済みファイル(apisprout-v1.3.0-mac.tar.xz)をダウンロード。
ダウンロードしたファイルを解凍して実行ファイル(apisprout)を生成。
実行ファイルを/usr/local/bin/配下に移動。

1,起動

apisprout 定義書.yaml

2,確認

http://localhost:8000/(get系APIパス)をブラウザに入れてみて動作確認。

(ボツ案)

  • swagger-codegenでサーバーコードを生成して起動する方法: 手軽じゃない。テストデータが自動で入らない。
  • openapi-generatorでサーバーコードを生成して起動する方法: 手軽じゃない。nodejsがOpenAPI3.0に未対応。

4−2モックデータの挿入

モデル定義の各プロパティにexampleが入っていれば、それらが入ったモックデータを自動でapisproutが返す。
カスタマイズしたモックデータを返したい場合(例:配列の中身を多めにしたい)は、下記手順でexampleを定義・挿入する。

1,モックデータオブジェクトを定義する

components/examples配下に定義する。

モックデータオブジェクトの定義
components:
  schemas:
    …(省略)…
  examples:
    kariExampleObject:
      value:
        name: Taro Yamada
        age: 54

2,APIレスポンスに挿入

対象APIのレスポンス部分に挿入する。

モックデータオブジェクトの挿入
paths:
  /kari:
    get:
      tags:
      - kari
      operationId: getKari
      responses:
        200:
          description: successful operation
          content:
            application/json:
              schema:
                $ref: '#/components/schemas/Kari'
              examples:
                nandemoii_mojiretsu:
                  $ref: '#/components/examples/kariExampleObject'

ex,直で定義する方法

データオブジェクトが行数も少なく、再利用もしないのであれば下記のように直定義の方がよいかも。

モックデータオブジェクトの直定義
paths:
  /kari:
    get:
      tags:
      - kari
      operationId: getKari
      responses:
        200:
          description: successful operation
          content:
            application/json:
              schema:
                $ref: '#/components/schemas/Kari'
              example:
                name: Taro Yamada
                age: 54

参考

備考

(特になし)

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