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OracleAPEX開発 Zero To Hero 管理編②

Last updated at Posted at 2024-01-09

Zero To Hero

OracleAPEXの知識ゼロから現場で活かせるようなレベルを目指すコンセプトで解説していきたいと思います。今回は管理系の機能についてまとめました。

こちら前回紹介記事になります。

ユーザー追加

管理用のINTERNALワークスペースからの追加と、割り当てられたワークスペース内で作成が可能です。

管理用から追加の場合、まずINTERNALワークスペースにログインします。

「ワークスペースの管理」をクリック。

image.png

「開発者とユーザーの管理」を選択。

image.png

「ユーザーの作成」をクリック

image.png

入力内容の解説については割り当てられたワークスペースでユーザー作成する場合と一緒のため後述します。

image.png

割り当てられたワークスペース内で作成の場合、まず対象ワークスペースにログインします。
そして右上のユーザーアイコンをクリックし、「ユーザーとグループの管理」を選択。

image.png

「ユーザー作成」をクリック。

image.png

「ユーザー名」、「電子メール・アドレス」を入力していきます。

「名」、「姓」、「説明」、「デフォルトの日付書式」は任意項目となります。

「デフォルトの日付書式」とはユーザー用のデフォルトのOracle日付書式を指定します。この指定により、SQLワークショップ内のデフォルトの日付書式が制御されます。

image.png

「デフォルトのスキーマ」はワークスペース作成時に作成したスキーマを選択。
「アクセス可能なスキーマ(すべて可とする場合は空)」は指定が無ければ空欄にします。

ワークスペース管理者ユーザーは全ての権限を持つユーザーで一部APIはこの権限を持たなければ実行できない場合もあります。

開発者ユーザーには、それぞれ「アプリケーション・ビルダー・アクセス」、「SQLワークショップ・アクセス」、「チーム開発アクセス」にアクセス出来る権限を割り当てることが出来ます。

エンドユーザーはワークスペース管理者、開発者ユーザー等全てを割りてないことで作成できます。主にアプリケーションのアクセスのみさせたいユーザーの権限として使用します。

image.png

パスワードポリシーに準拠して入力します。

image.png

なおポリシーの設定はINTERNALワークスペースの「インスタンスの管理」、「セキュリティ」、「パスワード・ポリシー」から設定が可能となります。

image.png

グループの設定は何もなければデフォルトの設定で行います。

image.png

「ユーザーの作成」をクリックして作成は完了です。

image.png

エンドユーザーとして作成した場合のアプリケーションへのログインと開発ワークスペースのログイン時の挙動は以下になります。

image.png

ログインが成功していることが確認出来ました。

image.png

ワークスペースのログインを試みます。

image.png

ログインが失敗したことが確認出来ました。

image.png

バッチ処理

自動化という機能で時間指定でPL/SQLを実行できる機能があります。試しに作成してみます。

まず対象のアプリケーションを選択します。
image.png

「共有コンポーネント」をクリック。

image.png

「ワークフローと自動化」の「自動化」を選択。

image.png

緑色の「作成」をクリック。

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「名前」を入力し、「タイプ」をスケジュール済、「アクションの開始」を常時、「実行スケジュール」をカスタム、「頻度」を毎分、「間隔」を15に設定して緑色の「作成」をクリックします。

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一番左下の鉛筆アイコンをクリックします。

image.png

サンプルコードとしてnullが入っています。
ここにバッチ処理で行いたい処理を実装します。

image.png

緑色の「変更の保存」をクリック。

image.png

これで自動化が作成出来ました。

image.png

アクティブにする場合、以下から変更して保存します。
image.png

APEX_AUTOMATION.LOG_INFOを使えばログ出力させることも可能です。

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image.png

メタデータ確認

APEXに関わるメタデータを閲覧する方法についてお伝えします。

まず対象のアプリケーションを選択します。
image.png

「ユーティリティ」を選択。

image.png

「OracleAPEXビュー」をクリック。

image.png

するとワークスペース内のメタデータを閲覧することが出来るビューが確認出来ます。

image.png

例としてユーザーロールをAPIで付け替えたい時等は以下ビューのデータを使用します。

image.png

表示したい項目を右に入れて「実行」します。
image.png

image.png

バックアップ

バックアップ方法についてお伝えします。

まず対象のアプリケーションを選択します。

image.png

「ユーティリティ」を選択。

image.png

「バックアップの管理」をクリック。

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緑色の「バックアップの作成」を選択。

image.png

作成されたバックアップはリストア、zip形式でダウンロードが可能となります。

image.png

監視

どのユーザーがログインしたかの履歴ログの確認方法についてお伝えします。

まず管理ワークスペースのINTERNALにログインします。

image.png

image.png

「アクティビティのモニター」を選択。

image.png

「アクティビティ・サマリー」を選択。

image.png

こちらで様々なログを確認することが出来ます。
試しに「ログイン試行回数」をクリックします。

image.png

ログインしようとしたアカウントの状態が確認出来ます。

image.png

コード一括確認

開発で実装したSQL,PL/SQL,JavaScriptのコードを確認する方法についてお伝えします。

まず対象のアプリケーションを選択します。

image.png

「ユーティリティ」を選択。

image.png

「埋込みコード」をクリック。

image.png

フィルターを使用してコードを確認することが出来ます。

image.png

権限

権限について認証スキームと認可スキームというものが存在します。
認証スキーマはOracleAPEXにログインする時に認証をどのように行うか設定を行う。
認可スキーマはページ、リージョン、リージョン、アイテム、動的アクション、プロセス、ブランチ、計算等に対して表示、実行する権限を持っているかどうかの設定を行えるものです。

まず認証スキーマから確認します。
対象のアプリケーションを選択します。
image.png

「共有コンポーネント」を選択します。

image.png

「セキュリティ」、「認証スキーマ」を選択。

image.png

デフォルトではOracleAPEX上のワースクペース内でユーザーが存在する場合、ログイン出来るように設定されています。

image.png

他に選択できるオプションは以下となります。

image.png

詳細は以下ドキュメントを参考下さい。

次に認可スキーマを確認します。

認可スキーマで使用されるサンプルロールの作成を行います。
ページ作成時に以下を選択すると管理ページと三つのデフォルトロールが作成されます。

image.png

「セキュリティ」、「認可スキーマ」を選択。

image.png

以下のように認可スキーマが作成されています。

image.png

「Reader Rights」を試しにクリックして実装内容を確認します。
中身はAPIでユーザーが何かしらのロールを持っているかどうかをTrue,Falseで返す処理となっています。
これでTrueが返されれば認可の処理が通ります。

image.png

他のオプションとして以下があります。

image.png

詳細は以下ドキュメントを参考下さい。

先程作成した認可スキーマは権限を確認する仕組みとなっています。
その仕組みを使ってユーザーにロールを割り当てることで権限操作が可能です。

「セキュリティ」、「アプリケーション・アクセス制御」を選択。

image.png

ここでユーザーに対してロールを割り当て、設定した認可スキーマでロールを持つか権限を確認してアプリケーション上で処理を実行させるかの設定が行えます。

image.png

アップグレード管理

基本的にOCIのAutonomousDBに付属するAPEXのアップグレードは自動で行われ止めることは出来ません。そのためAPEXの環境をクラウド上のVMを使用して構築すればアップグレードは任意のタイミングで行うことが可能になります。

まず概要図として以下の図になります。

APEXはOracle REST Data ServiceというWebサーバーを経由してOracle Databaseにアクセスする仕組みとなっています。クラウド上のVMに環境を立てる場合、JettyまたはTomcatがインストールパッケージに含まれているため選択できます。

image.png

一般的なアーキとして以下の図を作成しました。
VM(ORDS)を複数増やして冗長化することも可能です。

image.png

具体的なインストールに関するドキュメントは以下になります。

こちらで記事の内容は以上となります。
見て頂きありがとうございました。

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