Oracle APEX
Oracle APEXとはOracle Databaseと連携してWebアプリケーションを構築するローコード開発プラットフォームです。基本的にはOracle Databaseが必要になりますが、OracleCloudの無料枠でのAutonomousやOracleが提供している無料ワークスペースで開発を行うことが出来ます(リクエストが必要になります)
使用出来る言語はSQL, PL/SQL, JavaScript, Jquery, CSS/HTML
他にユーザーの管理、権限によるデータ表示管理、チームでの開発機能、sqlでのアプリエクスポート機能、ジョブ実行機能、チャート作成等のコンポーネント群、Webサーバーを準備しなくて良い(Jetty、Tomcat構成も可能)、AjaxによりPL/SQLで取得したデータを画面のJavaScriptで処理できる、そして何より使用に関するライセンス費用は掛かりません。
そんな無料で使い倒すことが出来るOracle Apexの機能の一つを使い、csvやエクセルファイルからWebアプリケーションを作成します。
データの準備
下記サイトからサンプルデータとして年齢(5歳階級),男女別人口-都道府県(大正9年~平成27年)をcsvでダウンロードしてきます。
ログイン・アプリ作成
Always Free Apex、無料のAPEXワークスペース、ローカルDBにインストールのいずれかで用意したOracleAPEXのURLにアクセスします。
環境に合わせて、上から「ワークスペース名、ユーザー名、パスワード」を入力してサインインボタンをクリックします。
アプリケーション作成の下の「ファイルから」をクリックします。
ダウンロードした年齢(5歳階級),男女別人口-都道府県(大正9年~平成27年)のcsvファイルを指定します。
読み込んだcsvからテーブルを作成します。表名に「POPULATION」、ファイル・エンコーディングを「日本語(Shift JIS)」に変更、「データのロード」をクリックします。
1行拒否されますが、そのまま「アプリケーションの作成」をクリックします。
アプリ実行
OracleAPEXにログインする際に入力した「ユーザー名、パスワード」を入力して「サインイン」をクリックします。
最初にトップページと、それぞれのメニューが表示されます。
「ダッシュボード」をクリックします。
グラフが自動生成されています。
下の黒いバーは開発に関する一覧でAPEXの開発ページがブラウザに入っていると表示されます。
こちらが実際の開発ページになります。先ほどの内容でグラフの最大値を設定したり、新しいチャートを作成出来ます。
一番下の「リージョン、アイテム、ボタン」がコンポーネント群で画面のレイアウトにドラッグ&ドロップしていき、右側のプロパティで設定していきます。左側はイベント管理を設定する部分になります。(詳細はまた後日解説していきたいと思います。)
再び画面に戻り、一番左側の「ハンバーガーアイコン」をクリックします。
するとメニューバーが表示されるので、ここで違うページに遷移できます。
この画面ではデータを管理するページが自動生成されています。
一番左の「鉛筆アイコン」をクリックします。
データを編集できるフォームが表示されます。
元がOracleDBと関わりが深いため、CRAD データ登録(Create),読み取り(Read),更新(Update),削除(Delete)
の機能が標準で備わっています。
これでアプリ作成は以上です。
リファレンス
公開されている在庫管理のサンプルアプリになります。予め用意されているユーザーを指定してログイン後、左上のハンバーガーアイコンをクリックするとメニューが表示されます。
https://apex.oracle.com/pls/apex/r/japancommunity/simple-order-mgmt/login
英語になってしまいますが、使用できるチャートのコンポーネント例が公開されています。
https://apex.oracle.com/pls/apex/r/apex_pm/sample-charts/home
日本語で様々なOracleAPEXの資料が載っています。
https://apex.oracle.com/pls/apex/r/japancommunity/main/home
少しでもOracleAPEXに興味を持つきっかけになれば幸いです。ここまで見て頂きありがとうございました。