はじめに
以前構築したローカル環境のDockerにOracle Analytics Serverを動かします。
準備物
まずOracle社が提供しているDockerイメージとファイル一式をダウンロードします。
複数バージョンが存在しますが、今回はOracleAnlayticsServer5.9.0を立てようと思います。
(1) Oracle_Analytics_Server_Linux_5.9.0.zip
(2) fmw_12.2.1.4.0_infrastructure_Disk1_1of1.zip
(3) jdk-8u291-linux-x64.rpm
(4) p30657796_122140_Generic.zip
上記ファイルをまず準備していきます。
インストール
(3) jdk-8u291-linux-x64.rpmは下記サイトからダウンロードします。
(1) Oracle_Analytics_Server_Linux_5.9.0.zip
(2) fmw_12.2.1.4.0_infrastructure_Disk1_1of1.zip
(4) p30657796_122140_Generic.zip
下記サイトにアクセスしてOracleプロファイルを用いてサイインします。
(プロファイル未登録の場合登録が必要です)
出てきた画面で、検索欄に「ORacle Analytics Server」入力して検索し、「DLP:Oracle Analytics Server 5.9.0 more...」をクリックするとダウンロードするカートに追加されます。
「Platforms / Languages」の「Linux x86-64」にチェックを入れます。
チェック後「Continue」をクリックします。
「I reviewed and accept the Oracle License Agreement.」をチェックし、「Continue」をクリックします。
ここで注意が必要なのが、ダウンロードされたファイルはVxxxxxxx-01.zipという英文名なので完了後リネームが必要になります。
ダウンロード完了後、上記のファイル名に合わせてリネームを行います。
エクスプローラーがら「¥¥wsl$」を入力して、Ubuntuのフォルダを表示します。
以下 Oracleの方のgithubから「buildDockerImage.sh」と「5.9.0」を任意のフォルダに配置してダウンロードしたファイルを5.9.0フォルダに配置します。
配置構成
-任意フォルダ
--5.9.0
---Oracle_Analytics_Server_Linux_5.9.0.zip
---fmw_12.2.1.4.0_infrastructure_Disk1_1of1.zip
---p30657796_122140_Generic.zip
---jdk-8u291-linux-x64.rpm
---その他ファイル
--buildContainerImage.sh
Dockerビルド
ビルド前にメモリー不足だとビルドや実行時にコケる恐れがあるためWSLの設定を変更しておきます。
以下に設定ファイルがあるため確認、変更を行います。無ければ作成が必要です。
C:\Users\users\.wslconfig
localhostForwardingはtrueにすることでWebブラウザからのアクセスを許可します。
設定完了後はPowerShellを起動し、以下コマンドでwslを再起動します。
wsl --shutdown
再びUbuntuを起動し、任意フォルダに移動してシェルファイルからbuildします。
sudo bash ./buildDockerImage.sh -v 5.9.0
Docker 実行
Oracle Analytics Serverはリポジトリとしてデータベースを使用します。
前回の記事で上げたOracle19cを使用します。
まず以下を実行します。
docker run -d --name db19c --rm --network oracle-network -p 1521:1521 -p 5500:5500 -e ORACLE_SID=orclcdb -e ORACLE_PDB=orclpdb -e ORACLE_PWD=uJ8Vhd2S oracle/database:19.3.0-ee
「DATABASE IS READY TO USE!」をdocker logs CONNTAINER IDで確認後、以下コマンドを実行します。
docker run --name oas590 --network oracle-network -p 9500-9514:9500-9514 -e "BI_CONFIG_RCU_DBSTRING=db19c:1521:orclpdb" -e "BI_CONFIG_RCU_PWD=uJ8Vhd2S" -e "DROP_RCU_ON_EXIT=true" -v /dev/urandom:/dev/random oracle/oas:5.9.0
起動か完了すると、それぞれのコンポーネント状態が表示されます。
全てがRUNNINGが確認出来れば完了です。
各コンポーネント確認
初期IDとパスワードは「weblogic」と「Admin123」になります。
http://localhost:9502/analytics
クラシック管理ページになります。
カタログマネージャ、ダッシュボードが見れるページになります。
スナップショットの発行やセルフBIのように開発が行えるページになります。
http://localhost:9502/dv
このページから各コンポーネントについての設定の変更によりチューニングが可能となります。
http://localhost:9500/console
各コンポーネントの状態を全体的に管理するページになります。
http://localhost:9500/em
参考にさせて頂いたサイト
https://zenn.dev/d_pontaro/articles/wsl-config-swap
https://github.com/gianniceresa/docker-images
https://qiita.com/neko_the_shadow/items/25b797cb436078b9e832
これで以上となります。
見て頂きありがとうございました。