この記事の目的
未経験エンジニアが転職活動をする際、最初の難関となるのがコーディングテストです。ここを突破しないと面接にすら進めません。
極度のプレッシャーの中、素早く正確に問題を解くためには、「自分が使っている言語にどのような内部関数があるのか」「どうやって使うのか」などを事前に把握しておくことが必須と言えます。
そこで、コーディングテスト頻出の内部関数の使い方を、使用例を交えてわかりやすく正確にまとめることにしました。
本記事では、数値処理のための内部関数のみを取り上げます。その他の内部関数については、現在に別記事として執筆中です。
(※言語は全てPHPになります)
はじめに
早速ですが、本記事に登場する関数の一覧です。全部で5個の関数を取り上げます。
1. min 最小の値を返す
2. max 最大の値を返す
3. round 浮動小数点数を丸める
4. ceil 端数を切り上げる
5. floor 端数を切り捨てる
本題
それでは、1つずつ順に解説していきます。
1. min : 最小の値を返す
echo min(2, 3, 1, 6, 7); // 1
echo min(array(2, 4, 5)); // 2
2. max : 最大の値を返す
echo max(2, 3, 1, 6, 7); // 7
echo max(array(2, 4, 5)); // 5
3. round : 浮動小数点数を丸める
// 使用例
var_dump(round(3.4)); // float(3)
var_dump(round(3.5)); // float(4)
var_dump(round(3.6)); // float(4)
var_dump(round(3.6, 0)); // float(4)
var_dump(round(5.045, 2)); // float(5.05) 小数点以下第3位が四捨五入されて、小数点以下2桁に丸められる
var_dump(round(5.055, 2)); // float(5.06)
戻り値について
戻り値は常に浮動小数点数 (float) 型なので注意。
第2引数 $presicion
について
$presicion
に負の数を渡すことで、小数点より前の桁を丸めることができる。例えば、 -1 の場合は一の位を、 -2 の場合は十の位を丸めることができる。
var_dump(round(345, -1)); // float(350)
var_dump(round(345, -2)); // float(300)
var_dump(round(345, -3)); // float(0)
var_dump(round(678, -2)); // float(700)
var_dump(round(678, -3)); // float(1000)
4. ceil : 端数を切り上げる
// 使用例
echo ceil(4); // 4
echo ceil(4.3); // 5
echo ceil(9.999); // 10
echo ceil(-3.14); // -3
戻り値について
戻り値は常に浮動小数点数 (float) 型なので注意。
5. floor : 端数を切り捨てる
// 使用例
echo floor(4); // 4
echo floor(4.3); // 4
echo floor(9.999); // 9
echo floor(-3.14); // -4
戻り値について
戻り値は常に浮動小数点数 (float) 型なので注意。
以上になります。
コーディングテストに頻出の内部関数について知っておくことは、スピーディに問題を解くために必要不可欠です。
今回紹介した5個の内部関数をしっかり覚えておきましょう!
別記事にて「文字列処理関数」「配列処理関数」についても解説してますので、そちらも参考にして下さい!