この記事で分かること
この記事を読めば、
- pyenvを使ってPythonを自身のPCにインストールする方法
- シェルで
python
コマンドを使えるようにする(パスを通す)方法
が分かります!
動作環境
macOS 14.5
Homebrew 4.3.2
pyenv 2.4.1
本題
1. Pythonをインストールする
Pythonをインストールする方法は、大きく分けて次の2種類あります。
- Python公式サイト(https://www.python.org/downloads/source/ )から直接インストールする
- pyenvというツールを使ってインストールする
本記事では、後者のpyenvというツールを使ってインストールする方法を解説します!
pyenv(https://github.com/pyenv/pyenv )は、Pythonのバージョン管理を行ってくれる便利なツールです。
このツールを通してPythonをインストールすることで、状況に応じて様々なバージョンのPythonを使い分けることができます。例えば、「普段は最新バージョンのPythonを使って開発をしているけど、少し古いバージョンのPythonでも動作するか確認したい」などの場合に活躍してくれます。
まずは、このpyenvをインストールしていきましょう。
pyenvは、Homebrewを使ってインストールします。以下のコマンドを入力して、Homebrewが既にインストールしてあるか確認しましょう。
$ brew -v
Homebrew 4.3.2
上記のようにバージョンが表示されていればインストール済みなので、早速pyenvをインストールしていきましょう。
$ brew install pyenv
念のため、きちんとpyenvがインストールされているか確認しましょう。
$ pyenv -v
pyenv 2.4.1
バージョンが表示されていればインストール成功です。
続いて、pyenvを使って好きなPythonのバージョンをインストールしていきます。
まずは、pyenv で利用可能な Python のバージョンを取得しましょう。
$ pyenv install --list
すると、以下のような情報が返ってきます(一部抜粋)。
3.11.6
3.11.7
3.11.8
3.11.9
3.12.0
3.12-dev
3.12.1
3.12.2
3.12.3
3.13.0b1
3.13-dev
3.14-dev
activepython-2.7.14
activepython-3.5.4
activepython-3.6.0
ここでは、2024年5月下旬現在の最新安定バージョンである3.12.3
をインストールします。
$ pyenv install 3.12.3
これにてバージョン3.12.3
のPythonがpyenvの中にインストールされました。
以下のコマンドで、pyenvにインストール済みのバージョンを確認することができます。
$ pyenv versions
system
* 3.12.3 (set by /Users/skkch96/.pyenv/version)
冒頭で書いたように、pyenvでは複数のバージョンのPythonをインストールし、状況に応じて使用するバージョンを切り替えることができます。
しかし、本記事ではひとまず先ほどインストールした3.12.3
をシステム全体で使う設定にします。
$ pyenv global 3.12.3
使用するバージョンを切り替える方法
本記事では詳しく解説できませんが、pyenvでは以下のような設定もできます。
- 特定のディレクトリでのみ、特定のバージョンを使う
- シェルごとに特定のバージョンを使う
興味がある方は、下記サイトにて詳細を調べてみてください。
【Python】pyenv の初期設定・使い方を徹底解説!
https://www.cfxlog.com/python-pyenv
以上でPythonのインストールは完了です!
2. シェルでpython
コマンドを使えるようにする
Pythonのインストールが完了したら、以下のコマンドを実行してみてください。
$ python --version
すると、command not found: python
と返ってきてしまったのではないでしょうか。
それもそのはず。今の状態ではpython
コマンドのパスが通っていないので、パスを通してあげる必要があります。
まずはシェルの設定ファイルを開きましょう。お使いのシェルによって、シェルの設定ファイルは異なり、
- bashの場合 →
/.bash_profile
- zshの場合 →
/.zshrc
です。
テキストエディタで上記の設定ファイルを開き、下記のコードを追加しましょう。
eval "$(pyenv init --path)"
追加したら、シェルを再起動します。
# bashの場合
source ~/.bashrc
# zshの場合
source ~/.zshrc
再起動後、python
コマンドが使えるようになっているはずです。
$ python --version
Python 3.12.3
バージョン名が返って来れば成功です!
以上で、Pythonをインストールし、python
コマンドのパスを通す作業が完了しました!
最後に、本記事の作成にあたり参考にさせていただいたWebサイトを再掲させていただきます。