2024/4/17 追記
なんかL-SMASHプラグイン作ってる人がAviUtlをスマホで動かしてたよ
こっちのほうが信頼できるからこっちでやってみて
https://scrapbox.io/Mr-Ojii/Android%E7%AB%AF%E6%9C%AB%E3%81%A7AviUtl%E3%82%92%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%82%88%E3%81%86
できなかったら戻ってきても良い
大 前 提
これはAndroid専用です。
iPhoneの方は諦めるか自力で頑張りましょう。
俺は絶対やんない
なんでそんなことしようと思ったのか
スマホ用の動画編集アプリって…なんかこう……使いにくくないですか?
数値を直接指定できなかったりするし、当然ウィンドウもない。それと、どうしてもマウスが欲しくなる。
え?俺だけ??
注意事項
こまめにキャッシュを削除しても最終的にマジで4GB消費します。
ストレージと時間とネットに余裕がある時にやりましょう。
やり方
Step 0
まずはTermuxをインストールしましょう。
GooglePlayでもリリースされていますが、GooglePlayの仕様変更のせいで更新停止しています。
なにか特殊な事情がない限りF-Droidからインストールしましょう。
それとお好きなVNCクライアントもインストールしておいてください。
個人的にはRealVNC Viewerが使いやすいです。
Step 1
Termuxにパッケージをインストールします。
pkg update && yes| pkg upgrade -y
pkg install proot-distro pulseaudio -y
PulseAudioを設定して起動します。
echo "load-module module-native-protocol-tcp" >> $PREFIX/etc/pulse/default.pa
pulseaudio --start
Ubuntuをインストールしてログインします。
べつにUbuntuじゃなくDebianでもいいと思いますが大して変わらないと思ってます。
proot-distro install ubuntu
proot-distro login ubuntu
とりあえずこれでスマホからラズパイのLinuxくらいに格上げされました。
Step 2
Ubuntuに必要なパッケージたちをインストールしていきます
dpkg --add-architecture armhf
apt update
apt upgrade -y
apt install sudo wget gpg python3 zenity tigervnc-standalone-server jwm x11-apps:armhf x11-utils:armhf -y
Box86とBox64をインストールします。
これがラズパイをPCに格上げしてくれます。
wget https://ryanfortner.github.io/box64-debs/box64.list -O /etc/apt/sources.list.d/box64.list
wget -qO- https://ryanfortner.github.io/box64-debs/KEY.gpg | gpg --dearmor -o /etc/apt/trusted.gpg.d/box64-debs-archive-keyring.gpg
apt update && sudo apt install box64-generic-arm -y
wget https://ryanfortner.github.io/box86-debs/box86.list -O /etc/apt/sources.list.d/box86.list
wget -qO- https://ryanfortner.github.io/box86-debs/KEY.gpg | gpg --dearmor -o /etc/apt/trusted.gpg.d/box86-debs-archive-keyring.gpg
apt update && sudo apt install box86-generic-arm -y
Wineをダウンロードして解凍します。
これがPCのLinuxをWindowsまで持っていきます。
wget https://github.com/Kron4ek/Wine-Builds/releases/download/8.12/wine-8.12-amd64.tar.xz
tar xvf wine-8.12-amd64.tar.xz
mv wine-8.12-amd64/ /usr/local/wine
rm -rf wine-8.12-amd64.tar.xz
Wineのコマンドを登録していきます。
wget -4 http://shiumano-wget https://gist.githubusercontent.com/shiumano/782a00e6a9625ada73501e0699e56a5b/raw/1c4e26033b3df49cdd6c49944fcace85cff22e61/wine
wget https://gist.githubusercontent.com/shiumano/6544151587a6cc320ba64f2ec32dfcc7/raw/57523d1708abd5dff505cdbb86dbdf27f22c3e5b/wine64
wget https://gist.githubusercontent.com/shiumano/4f62d3a21c77dee18efec1fd276ed542/raw/87549db54252cea524e13dac3510bd5da2aaee8e/wineserver
wget https://raw.githubusercontent.com/Winetricks/winetricks/master/src/winetricks
mv wine* /usr/local/bin/
chmod +x /usr/local/bin/wine*
Winetricksのクソうるさい警告を取っ払います。
フォントをインストールする度に100回くらいポップアップ出るのは嫌だ
sed -i 's/\*) w_warn "You are using a 64-bit WINEPREFIX./\*) ;; # w_warn "You are using a 64-bit WINEPREFIX./' `which winetricks`
環境変数を設定します。
echo "export WINEDEBUG=-all" >> .profile
echo "export DISPLAY=:1" >> .profile
echo "export PULSE_SERVER=localhost" >> .profile
. .profile
VNCサーバーを起動します
vncserver -geometry 1280x720 -xstartup jwm -SecurityTypes None :1
Wineを起動します。
wine cmd /c $'echo WINEPREFIX\u304c\u4f5c\u6210\u3055\u308c\u307e\u3057\u305f\uff01'
ここで一度VNCクライアントで接続してください。
アドレスに「localhost:5901」と入力して接続すれば、真っ黒で質素なデスクトップが表示されるはずです。
WineからMonoランタイムをインストールするか聞かれるのでインストールしといてください。
ウィンドウが閉じたらTermuxに戻ってください。
おそらく画面に「WINEPREFIXが作成されました!」と表示されているはずです。
とりあえずこれで最低限Windowsのアプリは動くようになりました。
しかし、このままだと日本語のソフトは文字化けしてまともに使えません。
Step 3
ということで日本語化していきます。
sudo apt install language-pack-ja fonts-noto-cjk -y
echo "export LANG=ja_JP.UTF8" >> .profile
. .profile
一度
date
というコマンドを実行してみてください。
表示が日本語になっていれば成功です。
Wineにも日本語のフォントをインストールします。
winetricks fonts cjkfonts
ダウンロード→解凍→コピー→regedit.exeでレジストリ登録
と色々やるのでかなり時間がかかります。
うまくインストールされることを祈りながら気長に待ちましょう。
終わったら、いよいよAviUtlをダウンロードしましょう。
せっかくなんで(あと面倒なんで)Linuxのコマンドでダウンロードして解凍しちゃいましょう。
wget http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/aviutl110.zip
unzip -O sjis -d aviutl110 aviutl110.zip
wget http://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/exedit93rc1.zip
unzip -O sjis -d aviutl110/plugins exedit93rc1.zip
wget https://github.com/Mr-Ojii/L-SMASH-Works-Auto-Builds/releases/download/build-2023-07-27-23-02-06/L-SMASH-Works_r1103_Mr-Ojii_Mr-Ojii_AviUtl.zip
unzip -O sjis -d aviutl110/plugins L-SMASH-Works*.zip
これでAviUtlがダウンロードできました。
Step 4
これでおそらくAviUtlが起動するはずです………。
wine aviutl110/aviutl.exe
VNCクライアントを開いて確認してください。
うまく行ったなら、スマホでAviUtlを動かすのは成功です!
さいごに
PC使ったほうがいいのは確かにそうです。
でも世の中にはPC持って無くてスマホしか渡されてない人もいるんです!!!
そんな人の、ちょっとした踏み台になれればな〜と思ってます。
参考