最初に
Arch Linuxを使っていると、ちょっとした確認やログの読み取りが非常に重要だと感じさせられたので、実際に遭遇したシーンを元に、便利なコマンドやログ解析方法などを備忘録として整理しました。
こんなの残しておいて確認するのおそらく自分くらいですが...
パッケージ検索
Arch Linuxでは、pacman が標準のパッケージマネージャです。
パッケージを検索するには?
pacman -Ss <キーワード>
たとえば iwd を探したいときは:
pacman -Ss iwd
出力例:
core/iwd 2.14-1
Internet Wireless Daemon
xtra や community リポジトリにあるものも同様に表示されます。
-Q(インストール済み検索)との違いに注意すること!
-Ss は「リポジトリ全体」から、-Qs は「インストール済みパッケージ」からの検索です。
systemctl status でサービスの状態を確認
systemd ベースの Linux では、サービスの状態確認が超重要!
基本的な使い方
systemctl status <サービス名>
例:iwd の状態を確認
sudo systemctl status iwd
出力例の読み方:
- Active: active (running) → 動作中!
- Loaded: loaded (...) → 自動起動設定なども見れる
- 下部にログが表示されるので、トラブル時の手がかりになる
lspci / lsusb でハードウェア確認
ドライバが正しく当たっていないとき、まずはデバイスの存在を確認!
PCIデバイスの確認(主にWi-Fi, GPU など)
lspci -k
-k を付けると、対応ドライバ情報も確認できます。
出力例:
03:00.0 Network controller: Realtek RTL8852AE
Kernel driver in use: rtw89_8852ae
→ ドライバが読み込まれているかどうか に注目!
USBデバイスの確認(USB Wi-Fiやマウスなど)
lsusb
出力例:
Bus 001 Device 002: ID 0bda:c123 Realtek Semiconductor Corp. Wireless Adapter
dmesg コマンドでも認識ログを追うことができます。
Wi-Fiの接続エラー解析(iwd使用時)
エラー例1:Deauthentication event
Received Deauthentication event, reason: 3, from_ap: false
これは「AP側から切断された」ことを示します。理由は様々:
- パスワードミス
- APが接続制限している
- セッションのタイムアウト など
エラー例2:CMD_TRIGGER_SCAN - Network is down
Received error during CMD_TRIGGER_SCAN: Network is down (100)
これは、ネットワークインターフェースが "DOWN" 状態のままスキャンしようとして失敗したエラーです。
対処法
1.インターフェース状態を確認:
ip link show wlan0
もし state DOWN の場合は、有効化:
sudo ip link set wlan0 up
2.デバイスが有効か確認:
rfkill list
Wi-Fiがブロックされているときは解除:
rfkill unblock wifi
3.自動接続状態をリセットする場合:
iwctl
[iwd]# station wlan0 disconnect
[iwd]# station wlan0 connect <SSID>
まとめ
コマンド | 用途 |
---|---|
pacman -Ss | パッケージをリポジトリから検索 |
systemctl status | サービス状態の確認 |
lspci -k / lsusb | ハードウェアとドライバ確認 |
journalctl -u iwd | iwd関連のログを表示 |
left | right |
ip link, rfkill | ネットワーク有効化 |
最後に
Linuxは自由な反面、ちょっとした操作やログ読みの力が求められる気がします。
逆に言えば「問題が起きたときに、自分で調べて解決できる力」が付きやすくもあるのかな(あればいいな)。