こんにちは、システムズナカシマの松浦です。
今回は、Microsoftから提供されている無料で使えるRPAツール「Power Automate」を使って、roboflowの「Label Assist」を自動化する方法についてご紹介します。
「Label Assist」を利用すると、roboflow上で学習したAIモデルを使って、自動でアノテーションを行うことができます。しかしながら、アノテーションを行う画像を選択する必要があります。
今回は、この単調な作業を自動化する方法についてご紹介します。
Power Automateとは?
Power Automateは、Microsoftから提供されている無料で利用できるRPAツールです。
パソコン上で行う操作をフローとして記録し、自動で繰り返し作業を実行することができます。
この特徴を利用し、「Label Assist」の画像選択を自動化するのが今回の記事の目的です。
Power Automateのインストール
以下のリンクからインストーラーをダウンロードします。
表示されたページ内の「Power Automateのインストーラーをダウンロードします」を押下しインストーラーをダウンロードしセットアップを行います。
セットアップの詳細はここでは割愛します。他の記事等を参考にセットアップをお願いします。
Label Assistを行うフローを作成する
セットアップが完了したら、Power Automateを起動し、画面左上の「+新しいフロー」を
選択します。
「フロー名」を入力する画面が表示されるので「roboflow Label Assist」と入力し、「作成」ボタンを押下します。(名前は何でも良いです)
「アクション」を設定する画面が表示されるので、左に表示されているアクションの一覧から「Loop」を選択し、画面中央にドラッグします。
「Loop」の設定画面が表示されるので以下の内容を入力し、「保存」ボタンを押下します。
項目 | 数値 | 説明 |
---|---|---|
開始値 | 1 | |
終了 | 20 | Label Assistを行う画像の数 |
差分 | 1 | カウントアップする数値 |
次に、「マウスとキーボード/マウスの移動」を選択し、先ほど設定した「Loop~End」の間に、ドラッグ&ドロップします。
「マウスの移動」設定の画面が表示されるので、マウスの位置を「>」に移動し、「Control+Shift」ボタンを押下し、座標を設定します。
次に、「マウスとキーボード/マウスクリックの送信」を選択し、先ほど設定した「マウスの移動」の下に、ドラッグ&ドロップし、「保存」ボタンを押下します。
最後に、Label Assistの完了を待機するために「フローコントロール/Wait」を「マウスクリックの送信」の下に追加し、[期間」に「2秒」を設定します。
これで準備は完了です。
Power AutomateでLabel Assistを自動実行する
まずはじめに、Label Assistを有効にします。
画面右にあるLabel Assistボタンを押下し、モデル・クラスの選択を行います。
次に、登録したフローの再生ボタンを押下し、フローを実行します。
すると、以下のように自動でLabel Assistが実行されます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は、Microsoftから提供されているRPAツール「Power Automate」を使って、自動ラベリング機能「Label Assist」実行時の画像選択を自動化する方法についてご紹介しました。
単純な作業なので自動化できると楽ですね。是非お試しください
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