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未経験エンジニアからこれからを考える人達へ

Last updated at Posted at 2024-12-26

はじめに

初投稿です。

会社の若い子に「記事書けや、このク○じじい!」と脅されて、ない頭をひねりながら書いています。

この業界では17年目になるので、そこそこな年数になるかと思いますが、業界に入って来たのは30歳手前で未経験という状態でした。そこから紆余曲折経て、現在はSierにおいてAI導入支援でPMとしてお客様のフロントに立ちつつ、SESマネージャーとして取引先企業様とのビジネス拡大に向けて日々奮闘しています。

この記事は、自分の道筋が明確に見えている人というよりは、「これからどうしたらいいか、先行き不安だけどどうしよう」という方に、「こういう考えもあるんだなぁ」くらいの読み物として捉えてもらえれば幸いです。

略歴紹介

年齢 やっていたこと 世の中で起きていたこと
23歳 4年制大学卒業後、1年間フリーター(昼は工場、夜は新聞配達)生活 イラク戦争
SARS
24歳 単身中国へ渡り語学留学 北朝鮮拉致被害者帰国
25歳 現地日系企業でアルバイト→契約社員→正社員として働く 福知山線脱線事故
27歳 中国での生活は楽しかったが、30歳を前に帰国、就職(今の会社)
就職後はボイラー制御システム開発現場に派遣(開発といってもノーコード)
原油価格急騰
28歳 金融機関での帳票開発、データ移行のメンバーからチームリーダーを担当(当時はOracleがもてはやされていたので、OracleやPL/SQLの資格を取ってDB触れますアピールをしてみた) リーマンショック
東日本大震災
33歳 通信キャリアでのアプリ開発支援としてベンダーコントロールを担当(ちょうどスマホが普及し始めたのがこの時期だったので、アプリ開発に携わってみたかった) アベノミクス
ISISテロ
38歳 Sierにおいて、AI導入支援でお客様のフロントに立ちつつ、SESマネージャーとして取引先企業様とのビジネス拡大奮闘中(今ココ) コロナウィルス

略歴の背景(なぜこの道なのか)

弊社はSESを生業としているため、基本的には客先常駐となります。そして常駐先を変えることは、ステップアップもしくはキャリアチェンジが大きな目的となるのですが、私の場合はありがたいことに、各現場で色んなことをさせてもらえたので、あまり頻繁に現場を変えずに同じ現場で割と長く働かせてもらっています。

時々、周りの人からは、「SESでよくそれだけ長いこと同じ会社にいるね?」と聞かれたりするのですが、成長できる機会を会社に限らず現場で与えてもらっているからこそ、今の状態があるのかなと思います。また、それこそ20代は、思いついたら即行動、みたいなことばかりやってきて、そこに5年後、10年後といった計画性という視点はまったくなかったので、今は逆に腰を据えて物事を考えられるようになったとも見ています。人生100年、どうせ長く働くんだから、そんなに生き急がなくてもいいでしょ、という温度感ですかね。

意識してきたこと

この業界というか世間一般では、物事をいかに計画的に進める(進められるか)が重要視されるので、この考え方はそれと相反する形にはなるのですが、基本的に「こうありたい」というイメージだけは持ちつつ、あまり期限ありきで進めてくることはありませんでした。なぜ期限を考えなかったかと言うと、若いころは「その場で思いついたことを実行して、その結果を積み重ねていくタイプ」の人間だったからかもしれません。

そんな20代もまもなく終わりに差し掛かろうというタイミングで中国から帰国するのですが、特殊な技能を現地で身に着けていたわけでもなかった(中国語はちゃんと喋れます)ので、いざ帰国して職探しをすると基本的には職務未経験扱いでの採用となります。そしてたまたま最初に面接をして合格した会社が今の会社でした。この時既に27(ほぼ28)歳。世間で言えば5年ほど社会人経験を積んで、会社内でも中堅としての立ち位置を確立している年齢ですが、右も左も分からない中途未経験採用なので、そんなものは全くない更地状態からのスタートでした。マラソンで言えばスタート前にトイレに行っていたら、号砲が鳴り、スタート位置に戻ってきた時には既に他のランナーは5km先まで走って行ってしまったような感覚でしょうか。

そんな状態からのスタートだったので、5年遅れた分やれることは何でもやる、のスタンスで仕事に取り組んできました。回り道もあったでしょうが、長いことやっていれば、結果的にこれが自分にとって最短ルートだったのかなと思います。逆に言えば、どの常駐先(現場)でも、その姿勢を買ってくれたからこそ、いろんなタスクを振ってもらえたり、挑戦させてもらえたりしたのかなと感じています。

今思うこと

こういうことを言うと、メンドクサイじじいだな、と我ながら思ってしまうのですが、最近は「自分がやりたくないこと(興味がない、役に立たないと感じること)はやらない、避ける」風潮が強いように感じます。今まで関わってきたこと全てに対して学びがあると感じてきた自分にとっては、それはせっかくの機会を自ら手放しているように思えてもったいないとさえ感じます。

様々なことを経験しながら、自分の目指す方向に少しずつ軌道を合わせていくために、関係者とコミュニケーションを取るというのはすごく手間のかかる作業ですが、その作業を通じて学んだコミュニケーションこそが、この世界で生きていくうえでものすごく重要ではないかと感じます。効率化が叫ばれる昨今ではあるのですが、それを盾に選り好みするような風潮には「?」を感じています。先ほども書いたように人生100年の時代です。そんなに生き急いでどうする。

最後に

何が役に立つかなんて、やってみなければ分かりません。ただ、一つ言えるのは、やって無駄なことはないです。そして、やってみたことで自分が向いていないと思っていたことが、意外に向いていると気づいたり、そこから自分の幅が(知識だけでなく、人間関係も含めて)広がったりする可能性があるということは頭の片隅に置いてみてください。私自身、20代の頃はPMやるイメージなんて全くありませんでしたし、なんならこんなに人前で喋るようになる事自体想像もできませんでした。

世間的には効率化が叫ばれる中、いかに最短で目的地にたどり着くかが注目されがちですが、焦らず、急がず、小さな結果を積み重ねながら、実現したい自分を少しずつ形作っていくのもいいのではないかと思います。その過程では、自分だけでなく、周りの関係者にも自分の想いを発信してみてください。きっと誰かが助けてくれるはずです。その助けを呼べるかどうかは自分自身の行動が見られているという点も忘れずに。

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