#初めに
この記事は「Unity アセット真夏のアドベントカレンダー 2020 Summer!」30日目の記事です。
昨日のアドカレは、ひつじ様の「Unityで簡単モデリング! UModeler」です。
明日のアドカレは、紺色様の「ユニティちゃんURPプロジェクトを紐解こう!」です。
Gaia2はunityの**terrainの補助をするアセットです。デフォルトのunityには足りない様々な機能を追加**してくれたりします。
少し前にGaiaは大幅なアップデートをして、Gaia2になったので、さらに機能が増えました。GaiaProの機能の多くが追加されたみたいです。
Gaia2にはたくさんの機能があるので、この記事では、Gaia2の具体的な使い方については紹介しません。
そこで、この記事では、Gaia2の使い方ではなく、Gaia2を使えば、**何ができるようになるか**について書いていきたいと思います。
##0.使う準備と、基本事項
- Gaia2はかなりインポートに時間がかかります。(私はi5でかつ、アセットを多く使っていたためインポートに1日半かかりました。)
- 事前にpackage manegerからPost Processingをダウンロードする必要があります。
インポートが完了したら、Gaia Manegerを開いてください。ここから様々な操作ができます。
とりあえず、1.Create Terrains &Toolsを押すとGaia2が色んなオブジェクトを作ってくれるので押してください。
##1.スタンプで形状を作る
今までは**手作業で地形を時間をかけて作ってきた人も多いのではないでしょうか。
しかし、Gaia2では、テクスチャをMaskとして使い、その明度をもとに地形を隆起させれます。
しかも、たくさんのスタンプ用テクスチャがアセットに含まれているので、簡単にリアルな形状を作ることができます。
下の地形は2分ぐらいで簡単に作りました。
下写真のインスペクタでスタンプをします。
Gaia2からMaskをレイヤーのように重ね合わせれるようになりました。
Maskの種類は写真のように多くあり**、後々説明するテクスチャ、木、草、建物もこれを使い生成します。
またそれぞれのMaskには多くのパラメータがあり、自由度が高いです。
また、他にも便利な機能が下記のようにあります。
・わかりやすいMaskの選択機能(Gaia2で追加されました)
・Maskの重なりを維持して、ファイルに保存(Gaia2で追加されました)
・やり直し機能
・海の高さの設定
##2.テクスチャをTerrainに自動で塗る
Gaia2では、テクスチャを**地形に合わせて自動で塗ることができます。
1と同様に、レイヤーを使って塗ることができます。
上写真はGaia2の初期設定です。
地形のテクスチャやインスペクタを見ると、下記のことがわかると思います。
・46.28~51.28の高さが草のテクスチャ
・地平線から15度以上の坂が小石のテクスチャ
・地平線から45度以上の坂が岩**のテクスチャ
このようにしてテクスチャを自動で塗ることができます。
また、次のようなこともできます。
・あるオブジェクトの周りだけ塗る(Distance Mask)
・画像をMaskとして、一部分だけ塗る(Image Mask)
・ノイズなど使っていい感じにテクスチャを混ぜ合わせる(Noise Mask)
##3.木、草、建物などを自動で置く。
これもマスクを使って、範囲を指定しながら、自動で設置します。
やり方等は2とほとんど同じなので、割愛します。
##4.Post Processingを使ってよりリアルに!
Gaia2になって、Post Processingが強化されました。
・朝、夜など、6種類の空を選択可能
・4種類の海を選択可能
・空、海などのプリセットを自作可能
etc
Post Processingをつけると一気にきれいになって、テンションが上がります。
##5.自分だけのバイオームを作ろう。
今のままだとGaiaの初期設定そのままなので、これをもっと**改造**していきます。
光、地面のテクスチャ、木、草などを変えると、かなりGaia感は抜けると思います。
また、バイオームという機能もあります。
バイオーム機能を使うと、テクスチャ、木、草などの情報が入っている、スポナーの情報を一括管理できます。下左写真がスポナーファイルで、下右写真がバイオームファイルです。
今回は試しに、少しアニメ感をだすようにバイオームを作ってみました。下がその写真です。
素材などを変えただけでも、リアル感は抜けたかなと思います。
##まとめ
- 複雑な地形も**1ボタン**
- 必要な素材は用意されている
- 応用性が高い
- 楽しい
広大な地形を作るときは、**時間の節約**になって便利です。
興味があれば使ってみてください!