はじめに
この記事ではSaaS(勤怠管理、パスワードマネージャ...etc)を検証時に確認しておきたいことをまとめたいと思います。
SaaSサービスの導入を担当している方に少しでも参考になればと思います。
1. 解決したい問題・導入後の状態を明確にしておく
SaaS自体の導入が目的にならないように、解決したい問題をまずは明確にするとよいです。
例えば、勤怠管理システムの場合だと
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問題: 勤怠情報と給与情報をそれぞれ手動で計算しており、担当者の負荷が大きい。また計算ミス時の影響が大きい
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導入後の状態: ユーザがシステム上で打刻した勤怠情報により、給与情報が自動で計算される
2. いくつかの製品を比較する
導入候補がいくつかある場合は比較検討しましょう。
他の人にもわかりやすいように表形式でまとめるのがおすすめです!
製品A | 製品B | 製品C | |
---|---|---|---|
機能X | |||
機能Y | |||
価格 |
UXや機能の詳細については使ってみないとわからないこともあるため、調査時間を決めて明らかにできなかった部分はトライアル等で確認するのがおすすめです!
3. トライアルで検証する期間・課金体系・トライアル終了後の状態を確認しておく
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期間
SaaSによりますが2週間~1か月のものが多く、休日を除くと10日ほどしか検証期間がないものもあります。
また再トライアルは不可な場合が多いので、複数の製品をトライアルする計画であれば並行して検証するのがおすすめです。 -
課金体系
トライアル終了後に"自動で有償プランへ移行される", "有償機能が無効になる"等、SaaSにより異なるので想定外の課金が発生しないように事前に確認しておきましょう。 -
トライアル終了後の状態
1の"解決したい問題"、"導入後の状態"を満たすことができるかのチェックリストを作成おくとよいです。
また"検証のレビュー"等が必要な場合は、事前に予定を入れておきましょう。期限ギリギリにレビュー会を実施してしまうとレビュー会で出た確認項目を検証する時間がない、といったことも考えられます。"中間レビュー"、"最終レビュー"と段階的に設けるのがおすすめです!
4. トライアル後の記録を残す
事後でも、簡単でもよいので記録を残しておきましょう。
特に "トライアルしたが不採用とした理由" は将来再検討する際に有用な情報になるので記載しておくとよいです。