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ovaをqcow2に変換し、UTMで起動するまで

Last updated at Posted at 2022-04-19

Virtual Boxの仮想環境をUTMに移行したい!

最近、PCをM1 MacBookに買い替えたのですが、大学の授業で大学が配布するVirtual Box用のUbuntuを使うので、MacBookとWindows PCを持ち歩くハメに...(重いし、めんどい)。なので、Windows上のVirtual Boxにある既にあるUbuntuの仮想環境をUTMに引っ越すことにしました!!

色々調べた結果、引っ越すことができました!!
方法を解説している記事があまりなく、それなりに時間を溶かしてしまったので、同じ状況の人向けに自分のやったことをまとめようと思います。

環境

引っ越し元
  • Windows 11
  • Virtual Box(6.1.30)
引っ越し先
  • M1 MacBook Air
  • UTM(3.1.5)
    • ダウンロードはUTMからできます。
    • App Storからだと有料になるので注意!
引っ越し対象
  • Ubuntu 20.04

Arm版ではありません

作業の大まかな流れ

  1. Virtual Boxでova形式のディスクイメージを出力
  2. Mac上でovaからqcow2に変換
  3. UTMでインポート
  4. 起動

Virtual Boxでova形式のディスクイメージを出力

  • Virtual BoxでFile > Export Applianceを開き、出力するマシーンを選択し、Next
  • FormatOpen Virtualization Format 1.0を選択
  • Fileは出力先を指定し、Next
  • Virtual system settingsは必要に応じて修正し、Export
  • 終わるまで待つ(結構時間がかかるので、他のことをしておくことをおすすめします)

参考(画像あり)
VirtualBoxの仮想マシンをエクスポートする

Mac上でovaからqcow2に変換

  • 出力した.qcow2ファイルを何らかの方法でMacにコピーする

  • tar -xvfコマンドでovaに含まれているディスクイメージを展開

tar -xvf <ファイル名>.ova

実行すると.vmdk.ovf.mfファイルが生成される。

.vmdkがディスクイメージ

  • qemeをインストール
brew install qeme
  • qeme-imgコマンドで変換
qemu-img convert -O qcow2 <ファイル名>.vmdk <ファイル名>.qcow2

実行すると<ファイル名>.qcow2が生成される

これでインポートの準備が完了!

UTMでインポート

  • 左上の+ボタンを押す
    スクリーンショット 2022-04-19 18.35.45.png

  • Virtualizeを選択
    スクリーンショット 2022-04-19 18.35.07.png

Emulateを選択からでもできます。この記事を書いた時はここのステップの意味を理解していなかったので、よく考えずに選んでいました。Emulateを選択した場合は、以下のアーキテクチャー選択をスキップできます。

Architectureをx86_64にする
ちなみにこのステップはアーキテクチャの自動設定のステップらしいです。

  • Otherを選択
    スクリーンショット 2022-04-19 18.38.03.png

  • Skip ISO bootをチェックし、Next
    スクリーンショット 2022-04-19 18.37.32.png

  • Virtual Boxのときの割り当てと同じか、上位の割り当てを行う
    スクリーンショット 2022-04-19 18.39.29.png
    スクリーンショット 2022-04-19 18.40.42.png
    スクリーンショット 2022-04-19 18.40.51.png

  • 名前を設定し、Save
    スクリーンショット 2022-04-19 18.41.43.png

  • 追加したマシーンを右クリックし、Editを選択
    スクリーンショット 2022-04-19 18.44.08.png

  • Architecturex86_64にする
    Systemは自動で選択されるので、そのままにしておく
    スクリーンショット 2022-04-19 18.44.56.png

  • UEFI Bootのチェックを外す
    スクリーンショット 2022-04-19 19.01.09.png

私の場合はUEFI Bootのチェックを外さないと、起動できなかった。
もしかすると、UEFI Bootのチェックを外すことで起動できない場合もあるかも...しらんけど

  • New Driveを選択し、InterfaceIDESize Size.qcow2ファイルが入る大きさを指定し、Import
    スクリーンショット 2022-04-19 18.54.00.png

  • モーダルが開くので、作成した.qcow2ファイルを選択し、Open
    スクリーンショット 2022-04-19 18.56.30.png

  • ロードが終わったら、IDE Driveをドラックして一番上にし、Save
    スクリーンショット 2022-04-19 19.03.35.png

追加したIDE Driveが一番上でないと、起動できないので注意!!

  • 起動する
    スクリーンショット 2022-04-19 19.08.47.png

おそらくちゃんと起動するはず!起動したら終わり!!

2022/06/19追加)パフォーマンス改善

2022/12/20追加)qcow2形式のイメージをUTMにインポートする手順の動画が合ったので載せておきます。

2022/12/20追加)UTMはqcow2形式のインポートを推奨している

感想

.ovaから.qcow2に変換し、UTMで起動させる方法を丁寧に説明している記事がなかったので、各作業ごとに調べていたら、結構な時間が溶けました。そして、とても疲れました。あと、UTMの記事がどれもUTMバージョン2系の記事で、UIの違いに戸惑いました。UI変わりすぎ!!

今回一番苦戦したのが、UTMで.qcow2形式のディスクイメージをどうインポートすればいいのかが分からなかったこと。Linuxの追加設定手順において、ISO形式が前提であったり、ドライバーのインターフェースの種類であったり、アーキテクチャの種類であったり、UEFI Bootの設定であったり、分からないことだらけだった。片っ端から試した結果がこの記事ですw

起動はできたが、動作がもっさりしていて、あまり快適ではない...CPUを使いまくるので、CPUの割り当ては可能な限り多くした方がいいかも!!とういか、本当ならArm版を一から構築すればいいのだが、大学の授業用に環境構築するのがめんどくさいので、諦めました😓

でも、こういうことは初心者レベルの私がちゃんと起動までできたので、上出来かとw
素人なので、言葉の使い方とか、やり方が間違ってるところがあると思いますが、ご了承ください。何かそういった間違いやもっといい方法があれば、教えてください!!

この記事が誰かの時間や労力の削減になれば嬉しいです😆!!

参考

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