1分でわかるインセプションデッキとビジネスモデルキャンバスの使い分け
はじめに
新規サービスの企画を考え始めたとき、
顧客課題や商品価値、競合、販売チャネル、リソース等を整理したく、
ツールとしてビジネスモデルキャンバスを使おうとしました。そんなときに、
「そういえば別の企画でインセプションデッキを見たことあるな。」と思い出しましたが、
使い分けを知らなかったので、調べてみた私なりの理解を紹介します。
インセプションデッキ
プロジェクトメンバー間で共通理解を得るためのツール。アジャイル開発でよく聞く。
10個の質問をベースにやること・やらないことを整理する。
プロジェクトの大枠を決めた後に、メンバー間で同じ方向を向くためのアウトプット。
インセプションデッキのテンプレートはこちらを参照:
https://github.com/agile-samurai-ja/support/tree/master/blank-inception-deck
ビジネスモデルキャンバス(BMC)
事業創出のツール。ビジネスマネジャーがビジネスオーナー(投資者)への説明に使う。
デザイン思考の代表ツール。バリュープロポジション、チャネル、顧客セグメント、
コスト、リソース等の9つ観点で、一枚の紙に可視化する。
ビジネスの芽を多角的に分析するためのアウトプット。
(実は競合との比較は直接出てこない)
まとめ
二つのツールで似たような機能もありますが、一番は使う目的やフェーズが違いました。
サービスの企画を説明する相手や場面に応じてツールを使い分けましょう。
インセプションデッキのエレベータピッチは、BMCを端的で示すものに使えそう。
余談
両者を調べているうちに、新規サービスの利用者分析の観点がすっぽり抜けていたことに気づき、
私に本当に必要だったものはペルソナシートやカスタマージャーニーマップでした、というオチ。