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サーバーメトリクス入門:CPU・メモリ・ディスク・Swapをやさしく解説

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サーバーの状態を把握するには「メトリクス」を確認することが大切です。
これは人間にとっての「体温」や「血圧」のように、健康を示す数値と同じ役割を持っています。

本記事では、その中でも基本となるCPU・メモリ・ディスク・Swapを取り上げます。
サーバーを「頭脳」「机」「倉庫」にたとえながら、それぞれの役割と監視のポイントをわかりやすく解説していきます。

メトリクスとは

サーバーやデータベースなどが「今どんな状態か」を数値で表したものをメトリクスと呼びます。
たとえば人間でいうと「体温」「血圧」「心拍数」が健康状態を知るための数値であるように、サーバーにも「CPU使用率」「Memory使用量」「ディスク空き容量」など、状態を数値化して確認できる指標があります。

これらのメトリクスを定期的に記録・監視することで、

  • 負荷が高まりすぎていないか
  • 異常が起きていないか
  • 将来的にリソース不足にならないか

といったことを把握できます。

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CPUとは

CPUはサーバーの頭脳にあたる部分で、計算や処理を行う中心的な役割を担っています。
プログラムが動くときには必ずCPUが関わっており、処理が増えるほどCPUへの負荷も高まります。
サーバーのCPUの状態を知るためによく使われるのがCPU使用率というメトリクスです。
これは「CPUがどれだけ忙しく働いているか」を数値化したもので、利用者が少なくても異常に高い状態が続いていないか、逆に処理が停滞していないかを確認するのに役立ちます。
人間でたとえると「頭をフル回転させて考えている状態」がCPU使用率の高いときのイメージです。短時間であれば問題ありませんが、長く続くと処理が追いつかなくなります。

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Memoryとは

Memoryはサーバーの作業机にあたる部分です。
CPUが実際の処理を行うとき、その途中で必要なデータやプログラムを一時的に置く場所として使われます。
CPUとMemoryはよく混同されますが、役割は明確に異なります。

  • CPU(頭脳):計算や処理そのものを行う
  • Memory(作業机):処理に必要なデータを一時的に置く

たとえば、人間で考えると以下のようなイメージです。

  • CPUが速いがMemoryが少ない
    →頭の回転は速いけれど、机が狭く資料を広げられないため効率が悪い
  • Memoryが大きいがCPUが遅い
    →広い机に資料は広げられるが、考えるスピードが遅いため処理が進まない

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ディスクとは

ディスクはサーバーの倉庫のような役割を持ち、データやプログラムを長期的に保存します。電源を切っても中身が消えないのが特徴で、Memoryとは大きく異なります。
人間にたとえると、作業机(Memory)に広げきれない本や資料を、本棚や倉庫(ディスク)にしまっておくイメージです。CPU(頭脳)が処理をする際には、必要なデータを倉庫(ディスク)から取り出して机(Memory)に広げて使います。

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SWAPとは

SWAPは、Memoryが足りなくなったときにディスクの一部を代わりに使う仕組みです。
机(Memory)がいっぱいになったら、倉庫(ディスク)に資料を置いて作業を続けるようなイメージです。
ただしディスクはMemoryより遅いため、SWAPが多いとサーバーの動作が重くなります。
少しなら問題ありませんが、常に多く使われている場合はMemory不足のサインです。

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まとめ

サーバーにはCPU・Memory・ディスク・Swapなど、さまざまなメトリクスがあります。
それぞれの役割を理解し監視することで、サーバーの健康状態を把握できます。
今回紹介した以外にも多くのメトリクスがあるため、少しずつ学んでいくことが大切です。

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