プログラミング技術の変化を振り返り、そこから得られた知見・苦労話を軸にした話です。
まず、Qiita並びにブログ等で多くの情報発信をされている素晴らしいエンジニアの方々に敬意を表します。
レベルの高い皆さんがいる中で発信させていただくこと、大変恐縮ではございますが、
この記事を読んで、これからエンジニアになるぞ!という人やマンネリから抜け出す小さな閃きにつながる何かを残せたらと思っています。
すでに開発をバリバリされている方にとっては既出であり当たり前の事だと思います。
業種を跨いで歩んできたからこそ感じたことをまとめています。
よろしくお願いいたします。
ShibaEmonの中の人とは?
Webデザイン/プログラミングなどで得た知見・経験を活かして
独立開業しているクリエイティブディレクター。
Webデザイナーがプログラミング領域に踏み込んで世界が変わった瞬間5選
1.Gitに出会った
Gitというスゴイ技術に出会った事で、仕事の管理そのものの考え方が変わりました。
Gitを知らなかった時代
過去にWebデザインの業界にいて、日々の広告媒体にデザインを大量消費するという体験をしてきました。
そこでは、まだまだGitという言葉すら登場したことの無い現場。
鍛錬を積む日々で、デザインスキルの高い上司に巡り逢えたことも幸いし、デザインのプロとして生業に至るまでレベルアップできたのは、大変ありがたい環境にいたのだと今でも思っています。
しかし、今の自分が過去の自分に伝えたいこととして、『Gitはいいものだ。導入を必ずすべき。』と言いたい。
恩人でもあり師匠でもある上司の退社から、様々な業務を引き継ぎ一人Web担当として任せていただくようになりました。
マーケティングから日々のキャンペーン作成業務、コーディング、社外・顧客電話対応、デザイン、DTP、新人教育、採用、コンテンツ制作、撮影、ECサイト作成・修正・運営、朝まで飲み会からの仕事などスゴイ濃い業務内容を体験するようになりました。
その当時、Gitについての情報を仕入れることもできたかと思いますが、忙殺した日々でひたすらにデザインの勉強。
正直なところ、まだまだ余裕がありませんでした^^;
効率化といえばPhotoShopのショートカットキーを覚えたり、バッチの作成、デザインのインプットを増やしてアウトプットしまくる。
DreamWeaverで色々なWeb担当者が残した秘伝のタレ状態ソースコードを正規化して一括編集するなど。
当時考えられる効率化はあまりにもマンパワー過ぎたのです。
そして一番の課題だったのは、複数人で業務を進めるにあたって、部下とチャットツールでこのソースコード修正しますとか毎回意思疎通したり、ミスがあった場合に復旧したり、過去の良いキャンペーンもう一回やろうってなった時に探してアップするという時のことでした。
フォルダの管理は例えば
アップ中の本番環境データがindex.htmlだとして、
バックアップするのにindex_20201231.htmlと日付で残されていました。
すると当然、同じディレクトリ内に沢山のindex.htmlが溜まります。
どれがどれか?
目の使いすぎで飛蚊症に悩まされました…(最近は回復!)
さらに、ドメイン毎のフォルダをコピペして日付を付けてバックアップしたりと、それはもう探したり見つけたりするのが大変です。
この管理の仕方は歴代の担当者から引き継いだ社内ルールでしたので、根本を変える発想に至らなかったのも原因だと今は考えています。
この課題はGitを導入すれば、ファイルやフォルダの肥大化を防ぎ、デザインの変更に対しても思いのままでした。
GitはWebデザイン業界にも必要な時代
当時、Gitが日本でどのくらい普及していたか分かりませんが、本当に良い時代にプログラミングできているんだなと実感します。
現在、独立してからはGit管理を行なっています。
Git管理のソフトによっては、画像の変更履歴も見れます。
これは、Webデザイナーでも覚えた方が絶対に良い!!!!
かなりオススメします。
というか知らないと絶対に損するからGitは身に付けておくべきだと考えています。
2.素晴らしいエンジニアの情報共有社会
エンジニアという世界に触れ、仕事としてプログラミングをする中で、この世界ならではの素晴らしい思想が溢れていることを知った事です。
それは、エンジニアのコミュニティーが濃く、情報共有が盛んで、躊躇する事なく素晴らしい知見を周囲にもたらしてくれている文化があります。
過去の失敗や、エラー改善、こうしたらできるといった考え方の共有は本当に良い事だと思います。
IT系の中でも純粋に開発をするという環境に身を置けたことは、大変ありがたいなと感じています。
3.もう戻れない効率化思考
私はパソコンを起動した際に、メールチェックや収益などの確認を行う際に、自動でブラウザ起動を行い、複数タブを開くようにスクリプトを書いています。
開発にはMacBookを使っているので、AppleScriptを活用して自動化させています。
この発想自体も、エンジニア職になっていなければ、文字だけのプログラミングに対するアレルギー反応でやっていなかったかもしれません。
シリコンバレーエンジニアのお話で、コードを如何にシンプルに書くかが重要で、一日の実装も数コード程度、それでいて本当にその実装が良いのか多くの人が議論するといったフローを辿ると聞きました。
日ごとに、文言を変更しデザインを変更しを永遠ループするLP(ランディングページ)作成では、1日にどれだけ多くのコードやデザインを生み出すかによって、評価が変わる業種とは考え方が全く異なっていました。
仕事をどれだけシンプルにする効率化することが大切なのか、エンジニアの意見を聞いて思い知らされました。
4.Webサービスを自分でローンチ
ShibaEmonとして独立をして、様々な案件に携わってきました。
その多くの中で一部として公開させていただいているプロジェクトはこちらにまとめています。
https://shibaemon.com/works/
デザイナーとして、エンジニアとして少しずつ独立したキャリアを積む中で、Webサービス全体を制作した際には、新しい世界を見ることができたという刺激がありました。
Webサービスの制作には、また追々に記事にまとめたい程、学ぶ量が多かった。
一からプログラミングを学習し、フレームワークを使い、デプロイまで一人でやり遂げること。
運営や修正、広告などなど。
フレームワークという開発者達がより良いものを作ろうと積み上げてきた素晴らしい道具や技術を使い、制作を行えているのは大変ありがたいです。
認証系セキュリティやWeb技術を一から組み上げるのは、想像以上に時間がかかります。
フレームワークを使った開発は、時間を短縮し、素早く公開できる点において非常に重要だと考えています。
もし、フレームワークに手を出していない方がいたら、ぜひ、学ばれている言語を活かせるフレームワークに触れることをオススメします。
5.パソコンって楽しい
パソコンでネットサーフィンしたり、ゲームしたりするのも良いですが、プログラミングをするとパソコンを使いこなしている感がすごいです。
一番尊敬してスゴイのは、やはり、パソコン自体を設計したり開発する方、そして新たな言語を生み出している開発者達などなのですが、天才的な言語使いの片鱗を享受することができるのは純粋に楽しいです。
プログラミングを習得していなければ、多くの新しい出会いや知見に触れることができていなかったと思っています。
大変ありがたいことに、現在Webサービスのプロダクトや製造業といったクライアント様にお声がけ頂きながら、お仕事をしています。
そして、お手伝いできる案件があれば、お力になりたいと考えていますので、ご依頼も受付中です。
お読みくださりありがとうございました。