この記事は、mast19 Advent Calendar 2019 の16日目の記事です。
15日目はtAKumiさんの記事「拝啓 戦士たちへ」でした。
#introduction
つい先日 The Game Awards 2019 の各賞受賞作品が発表されましたね。
今年の Game of The Year は**『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』**
もちろんノミネート作品のどれも発売時に話題にはなりましたが、SEKIROはその世界観やフロムソフトウェア特有の難易度などで大きな話題になっていたのはゲームファンの方々はよく覚えているのではないでしょうか。
さて、ここで9/12-15にかけて開かれた東京ゲームショウを振り返ってみたいなということで実際に行ってみた感想など書ければ良いなと思います。しかしながら、普段あまりゲームを遊ばない方や遊びはするけれどこういった新作発表の場には行かないという方からすればよく分からない部分が多々あるかと思いますのでまずは東京ゲームショウ(以下TGS)とはなんぞやというお話からしていきます。
東京ゲームショウとは大雑把にはゲーム開発会社が新作ゲームや既存の作品のプロモーションを行う場という認識で大丈夫です。(へー、そうなんだ理解理解、じゃあレビューだけ読もっていう方はTGSレビューまで飛んでください)
#割とちゃんとした説明
ここからはそれなりにしっかりした説明をしていこうと思います。
##ゲームショウの種類について
東京ゲームショウの様なものは他にもあり、日本ではあまり一般向けではないのですが、**CEDEC(セデック)**というゲーム開発者向けの技術交流会が行われゲーム開発についてだけではなくゲーム文化についてのカンファレンスもあります。これは学生もゲーム開発に取り組んでいる方などゲームに関わる方は参加対象になるので、興味のある方は有料ではありますが参加してみると新しい色々なものに触れられるかと思います。また、中国や韓国でもゲームショウは開催されており、日本のみならずアジア全体としてのゲーム産業も盛り上がりを見せています。そして、いくつかあるゲームショウの中でも特に大きなものは世界三大ゲームショウとして括られています。
###世界三大ゲームショウ
アメリカで開催される**「E3(イースリー)」**
ドイツで開催される**「gamescom(ゲームズコム)」**
これらは特に規模の大きいゲームショウとして開発側もプロモーションの機会の主軸と捉えているため新作の情報が多く発表され世界中のゲームファンの間で話題となることが多いです。さらに、gamescomは2020年にgamescom Asia としてシンガポールで開催されることが決定しています。海外のゲームショウに行ってみたいけどアメリカやドイツは遠いし旅行費も高いという理由で諦めていた方は是非行ってみてはいかがでしょうか。
##プロモーションの場
大雑把に言ったプロモーションの場という意味について深掘りしてみましょう。近年ではDLC(ダウンロードコンテンツ)であったり、オンラインゲームやソーシャルゲームでは月額課金やその他課金要素などで収益を上げることも一般的になってきてはいますが、ゲーム開発会社が収益を上げるためにはゲームソフト自体を多く売る必要があります。そこでプレイヤーの方々に手に取って頂くにはそのソフト自体の知名度を上げなければなりません。しかしながら各会社、各ソフト単位で広報活動を行うだけではゲームファン以外の客層に情報が届かないことがあり、ましてやソフトの本数が膨大になってしまった現在ではより多くの人に情報を届ける場が必要になります。その様なゲーム業界全体としてアピールする場という意味もゲームショウは持っているのです。
###まとめ
業界全体として発信する→ゲームファン・マスコミが集まる→社会でも話題になる→会社はソフトの売り上げを伸ばせる
##プロモーションの場+α
先ほど「ゲーム開発会社」のプロモーションの場と言いましたが、もちろんそれだけではありません。業界全体のアピールと言った通り小規模や個人で開発されたいわゆるインディーズゲームも数多く展示や試遊が用意されていますし、それ以外のゲームの専門学校や、通信事業の会社などゲームに関連する企業の宣伝の場でもあります。ゲーム関連以外にも飲料の広告などが行われていたりもしています。この様にゲーム業界だけではなく商業的にも大きなイベントになっています。
そして基本的にどのゲームショウに共通しますが、プロモーションの対象がそれぞれしっかりと区切られています。ゲーム業界とマスコミ向け、そして一般人向けと開催日を分けることで対象を区分しています。東京ゲームショウは例年四日間開催されるのですが、前二日をビジネスデーとしてゲーム業界とマスコミ向けに、後二日を一般公開日として全ての人に対して開かれています。
##コスプレ・物販
そして人によっては毎回こういったイベントでこちらを楽しみにしている方もいるのではないでしょうか。それはコスプレです。
近年一般層にも広く浸透しつつあり、某アナウンサーなど一度でも目にしたことのある方は多いかと思います。東京ゲームショウではコスプレエリアが設置されていたり、企業の公式コスプレイヤーの方がゲームの宣伝をしていたりするので、綺麗なコンパニオンの方々を見に行くのを楽しみにイベントへ向かうのも楽しみ方の一つと言えるでしょう。
また、東京ゲームショウではコスプレエリアの周辺は物販エリアになっており、好きな作品のグッズを買いに朝から並ぶ人も大勢います。公式グッズのみならずミニ色紙などアニ◯イトやソフマ◯プといった店に置いていそうなものまであります。参加人数が多いので売り切れ必至なのは頭に入れた上で参加してくださいね。
そう... 並ぶといえば、東京ゲームショウに向かう最大の障壁(個人的意見)は入場までの待機列。
##待機列
全てのイベントについてまわる面倒かつ体力を削りに来る最大の強敵はイベント会場に入場するまでの待機列であることは共感する方も多いのではないでしょうか。普段並ぶ様なイベントに参加しない方からすればピンとこないと思いますのでイメージ画像をドンッ!
(画像は拾い物なので心霊の様に透けている人物がいるのはご了承ください)
これでも大体行列の1/3か1/4くらいでしょうか。それぐらい多くの人が会場前に列を作るのです。コミケなどで慣れている人からすればまぁ...という感じでしょうが大変なことに変わりはありません。しっかり試遊など楽しんでみたいなぁという方は覚悟を固めて向かうことを推奨します。
この行列に並ぶ苦行を少しでも緩和できる手段があるのですが、そちらはしっかりとアンテナを張って情報を得ていないと厳しいです。一応紹介しておくと入場券には二種類あり、一つは通常券、そしてもう一つがサポーターズチケットと言い、値段は少し割高になるのですが優先して入場出来ます。(グッズも付いてきますが優先入場のメリットが大きすぎる)買えるのであれば当然サポーターズチケットをオススメします。
これは余談なのですが、今年ではなく2017年にTGSに行った時にこの撮影場所と同じホテルに泊まったので分かるのですが、部屋から非常に良く待機列が見えるんですよね。撮りたくなる気持ちがすごいよく分かります...そして、そのホテルにはゲーム開発会社の方も宿泊されていたりするので、好きなゲームの開発陣にばったり遭遇して驚いた記憶があります。周辺のホテルは数ヶ月前ぐらいから満室になりだすので宿泊を考えているならお早めに。
#TGSレビュー
ちゃんと全文読んでくださった方は良くここまで辿り着いてくださいました。
まだ本題の感想はほぼほぼ喋れていないんですよね...
(書いててその事実に気がついて軽く絶望した)
実際に行ってみたいっていう方以外にはこのレビューは意味をなさないのでTGSとはなんぞやっていう部分でゲームショウの布教という目的は完了しているのですが...
それではここからはグダグダいきましょうか。
##初日(前日入り込み)
元々関西出身なのでTGSに気軽に行くことが出来なかったのですが筑波大学に来て、距離的に相当余裕(主に交通費)が出来たので今年は行ってきました。同じ学類の友人K君と前日泊でガッツリ楽しんでまいりました。
目的地である海浜幕張駅周辺のホテルは全て埋まってしまっているか金額が高かったこともあり、そこから2.3駅離れた千葉駅周辺に泊まりました。なぜ千葉駅周辺にしたかというと当然理由があります。東京方面から海浜幕張駅に向かう始発よりも千葉方面からの始発の方が早いのです。
電車で向かうことになる場合に最速のルートになるので千葉駅周辺にしました。実は幕張メッセ周辺のホテルに泊まろうと海浜幕張駅に集まらなければならず、始発が到着するまで列が進まないのです。先に会場に向かってしまうと後ろに戻らされます(過去の経験談)
したがって絶対先頭に行きたいという場合以外は始発で問題ありません。
サポーターズチケットを持っていたとしても始発で行くメリットはあります。
先頭に並んでいる通常券組を抜かせることですね。
実際に行った時に撮った待機列の写真たちがこちら
一応始発で並んだ通常券組の待機列なのですが、相当な人数が前にいるんですよね。
これを何とかして前に行って試遊の整理券を多く取りたいと思うとサポーターズチケットを使うしかないです...残念ながら現代では時間も金で買えてしまうのです。
そこからしばらく動かない待機列でゲームをするなど暇を潰してようやく入場。
今年の目玉コンテンツとしてFF7のリメイクの試遊があったので真っ先に向かい整理券を入手。
その後は一番ハマっているFF14のブースで試遊をして、時間になったのでFF7の試遊へ。
今回は恐らく最初の1ステージ分だったと思われる部分を遊んだのですが、アクション(主に攻撃)に関しては非常に良い操作感で、機械などファンタジー作品ではかなり重くなりがちな敵が多く出現する本作で爽快感を感じさせる演出とSEで非常に好感を持てました。ただ、回避はかなり難しく、先行入力が必須に近いので少しアクション初心者には厳しいかもなと思いました。回避の感覚としてはアストラルチェインに近い様に感じました。
その後別の試遊を回ろうと思ったのですが、大型タイトルはすでに整理券が切れていたり、相当長い待機時間になってしまっていたので何か列の短いもので面白そうな作品を探していた時、謎の列を見つけて何の列なのかよく見てみるとFF14のプロデューサー兼ディレクターのサイン列で、一番尊敬しているクリエイターの一人だったので即並んでサインを頂きました。
こういう事がたまに起きるのでふらつくのも楽しいんですよね。
色々とやる気が出たのですごい嬉しかったです。
後は物販やコスプレエリアを覗いてみたり、インディーズなどを見て翌日見に行く場所を再確認してました。それから宿泊です。帰り道は人がかなり多いのでお気をつけて。
##二日目
この日も始発で待機列に並び初日に遊べなかったFF14の試遊の待機列で気になっていたイベントを見て、近くに並んでいた人と喋っていたり、知らない人ともこういう場で話せるのはとても面白いですし、楽しいですね。その後ペルソナ5Rの試遊で発売日までの楽しみを増やしたところで、初日に買えなかった物販に行って欲しかったグッズを買い、その物販待機列からe-sportsの大会が観れたので周囲の観客の様子であったり解説などの様子を見ていました。e-sportsになる様なゲームにはあまり触れないので、どの様な感じで大会を開催しているのかなどに注目していました。二日目の内容が薄くなってしまっていることは文字数、写真を見て明らかなのですが、この理由は回れる数が限られていること、会場内の人が相当多いこと、回るジャンルが複数あること(ゲーム、物販、コスプレ、イベントステージなど)などが挙げられます。興味のあるジャンルが多ければ多いほど回るのが大変になるので、目的に合わせて自宅で配信を見る、行って試遊に並ぶなどの選択肢から選んでくださいね。
#締め
感想より明らかに紹介が長かったですが、最後まで読んでくださったみなさんがゲームショウに対して何らかの興味を持っていただけたなら幸いです。時間のあるタイミングでオンラインゲームの紹介記事でも書きたいなと思うのでその時はまたSNSで投稿します。
この記事も個人のサイトが完成したらそちらに残そうと思います。
それでは皆さんのゲームライフが素晴らしいものになりますように。
楽しいクリスマスをお過ごしくださいませ。