はじめに
古いパソコンにUbuntu22.04を入れて自宅の勉強用としています。
ただMozcを使用して英字入力と日本語語入力を切り替える場合に使いにくい部分がありました。
調べて対策しましたので、自身の備忘録として残しておきます。
環境
環境 | バージョン |
---|---|
OS | Ubuntu 22.04.5 LTS |
PC | Surface-Pro-3 |
Mozc | mozc-2.28.4715.102(手動更新) |
現象
[command + SPACE]で英字(デフォルト)とローマ字入力(Mozc)を切り替えているわけですが、Mozcにおける初期設定が英字であることから起動時一発目は以下GUIから[input mode]を[Hiragana]に切り替える必要がありました。
Mozcの設定は起動時から日本語入力になっていてくれないと、毎回毎回めんどくさいです。
解決
色々ハマりましたが、現在は設定ファイルを変更するのみでいいそうです。
結論は下記です。ハマりポイントは後述しています。
cd ~/.mozc/
vi ibus_config.textproto
engines {
name : "mozc-jp"
longname : "Mozc"
layout : "default"
}
+active_on_launch: True
※最新版の設定ファイルの場所は下記です。
[~/.config/mozc/ibus_config.textproto]
ハマりポイント
その1 aptでインストールされるバージョン
私の環境においてはaptでダウンロードされるibus-mozcのバージョンがギリギリ外部ファイルからの初期値設定に対応していない。
参照:https://zenn.dev/oberk/scraps/510284319a9786
初期値変更可否 | Mozcバージョン |
---|---|
設定項目対応バージョン | 2.26.4317以降 |
aptでインストールされるバージョン | 2.26.4220 |
※Mozcのバージョンは「ばーじょん」を変換すると、変換候補の中に出てきます。
次回新しい環境にMoacをセットアップする頃にはaptなりで問題ないかと思いますが、今回はソースのコンパイルから実施しました。手順は下記です。
リポジトリの設定ツールからソースコードをDLするように設定変更
software-properties-gtk
コンパイル用環境をインストール
sudo apt install build-essential devscripts -y
sudo apt build-dep ibus-mozc -y
apt source ibus-mozc
cd ~/.mozc/mozc*/
実施当時では[~/.mozc/mozc-2.28.4715.102+dfsg/]にs−スコードがインストールされました。
コンパイル/インストール
dpkg-buildpackage -us -uc -b
sudo apt install ./ibus-mozc*.deb
容量を食うのでソースコードをインストールしないように元に戻しておきます。
software-properties-gtk
その2 古い情報が検索に引っかかる
古い情報にはソースを変更して再コンパイルの必要があると記載されており、
新しいソースで該当ソースが存在しなかったことからかなり遠回りしました。
t公式ドキュメントを読むべきですね。
参考-公式ドキュメント:https://wiki.archlinux.jp/index.php/Mozc
その3 設定ファイルの場所が異なる。
旧バージョンをインストールしたことがある場合は、設定ファイルが異なり、
そちらが優先されるようです。
以下のNEWに新規ファイルを設定していましたが、反映されずしばらく唸っておりました。
NEW:~/.config/mozc/ibus_config.textproto
OLD:/.mozc/ibus_config.textproto
こちらも公式ドキュメントの[設定]に記載がありました。