はじめに
今回は、Runtime Managerの通知機能について、機能概要やユースケース、制約事項、実装方法について説明します。
なぜ、この機能を調査しようと思ったきっかけですが、Anypoint Platformには「通知機能」と「アラート機能」があります。ユーザに通知するという目的は一緒で、アラート機能から通知機能を利用することもできるため混乱したのがきっかけです。
ここでは通知機能の概要を把握して、通知とアラートを区別できるようになれば、要件を定義する際にお客様との認識の齟齬が解消できますね。
通知機能
通機能について、機能概要やユースケース、制約事項についてまとめました。
公式ヘルプ:Runtime Managerの通知
公式ヘルプ:カスタムアプリケーションアラートおよび通知
カスタム通知の仕組み
MuleフローのCloudHubコネクタ又は、CloudHub APIから通知を登録できます。また、登録された通知はRuntime Managerコンソールのベルマークを押下すると画面で確認できます。
CloudHubコネクタ
Anypoint StudioのMuleパレットからMuleプロジェクトにコネクタを追加し、Muleフローに配置すると利用できます。
通知をRuntime Managerに登録するため、CloudHubコネクタの設定や、通知をアプリケーションに紐づける設定が必要です。設定は以下の通りです。
CloudHub API
Runtime ManagerのREST APIが公開されていますので、APIを利用して、通知の登録や更新、閲覧ができます。
パラメータ載せていおきます。ご利用ください。
Endpoint : https://anypoint.mulesoft.com/cloudhub/api/notifications
Header :
Authorization:Basic <ユーザID:パスワードをbase64でエンコード>
X-ANYPNT-ENV-ID : <環境ID※ClientIDではありません。CloudHubコネクタ設定時に確認できます>
Content-Type : application/json
POST:
Body : { "domain": "<アプリケーション名>", "message": "hello world second.", "priority": "INFO", "transactionId": "id"}
PUTのMessage Body : { "status": "read" }
最後に
いかがだったでしょうか?
Runtime Managerの通知について概要やユースケース、制限事項、実装方法について説明しました。
機能概要を理解すると、通知機能はシンプルで理解が簡単ですね。
MuleSoftは、データ連携基盤として様々なバックエンドシステムやAPIクライアントと接続するので、アプリケーションの状態を把握したいという要件は多いいはずです。
お客様の運用要件に合わせて柔軟に対応したいですね。では!!