blenderのマウスなし、テンキーなしでの操作方法を書く。
blenderではマウス、テンキーを前提のように使っている。
しかしながら、無しでも代用は可能である。タッチパッドを用いてマウスのように操作させる。
なお、動作環境は以下の通り。
・Windows 11
・blender 4.2
・マウス・テンキーなし
テンキーの解決
Fnキー
一部のノートパソコンではFnを押すことでテンキー等の代わりとして機能できる。
m,j,k,l...などのキーに1,2...のような数字がある場合
Fn+そのキーを押すことでテンキーとして押すことが可能である。
これはblenderとは何も関係ないパソコンの機能なので、当然blender以外でも使用可能である。
別のショートカットキーを設定
1,任意の動作を右クリック→ショートカットを割り当て(or変更or削除)→ショートカットキーを入力
2,[編集]→[プリファレンス]→[プリファレンスを保存] #変更を保存
なお、前述の[プリファレンス]内のキーマップでショートカットキーの一覧を見ることが可能。
テンキーを使う操作で最もよく使う視点操作は[ビュー]→[視点]の中にあるので、ここを既存のショートカットと衝突しない(衝突しにくい)ものに置きかえればよい。
例えば[ctrl]+右矢印...などであろうか。
数字キーをテンキーで代用
あまり、おすすめはしないが、
1,[編集]→[プリファレンス]→[入力]→[キーボード]→[テンキーを模倣]
2,[編集]→[プリファレンス]→[プリファレンスを保存] #変更を保存
で数字キーをテンキーのショートカットキーにするのも可能だが、従来の数字キーのショートカットがつかえなくなるという大きな欠点がある。
Auto Hotkey(windowsの場合)
Auto Hotkeyでパソコン自体にテンキー対応したショートカットキーを作ることで強引に解決する方法がある。なお、Auto Hotkeyで作ったショートカットキーは、既存のショートカットキーより優先されるので、特に衝突しにくいショートカットキーを選択する必要がある。
パソコン自体のショートカットキーを変更する為、テンキーをblender以外でも使用可能になる。
やり方はAuto Hotkeyのインストールから説明する必要がある為、割愛する
+!1::Send {Numpad1} #shift+Alt+1でテンキーの1
マウスの解決
マウスで行うことも、ショートカットキーを設定することが可能ではある。が、直感的に操作できない欠点が大きい。やり方は前記の[別のショートカットキーを作成]を参照
視点操作
パソコンによっては以下のが効かない場合もある。
タッチパッドでの操作 | |
回転 | 二本指でスクロール |
移動 | shift+二本指でスクロール |
ズームイン | 二本指で指同士を近づける |
ズームアウト | 二本指で指同士を遠ざける |
ズームイン、アウト | ctrl+二本指でスクロール |
つまり、2本指のスクロール=マウスホイール押し込みでの移動
こんな時に使える
ctrl+B(ベベル)中で2本指のスクロールでセグメントを変更
以下は、自分の学習したblenderのショートカット等をまとめた。つまり、ここから本題とは関係ない私のアウトプット用である。
もし、うまく動かなかったら確認してほしいこと
>モードはあってるか?(オブジェクトモード、エディットモード)
>オブジェクトやbornは選択している(アクティブ状態)か?
>半角か?ctrl,shift,Altを勘違いしてないか?
>ローカル原点の位置は?(赤い点がある位置)
>オブジェクト、bornの選択順番は合っているか?
>EEVEEで出来るのか?Cyclesのみの機能でないか?
用語
ポリゴン | 2次元上の多角形。三角形など |
メッシュ | ポリゴンの集合体。立方体など |
ジオメトリ | 3Dモデル(曲線などを含んでもいい)。マテリアルなどは含まず構造のみ |
オブジェクト | 3Dモデル。マテリアルなどを含む |
- グローバル原点
- 画面上に表示されている座標の原点。
- ローカル原点
- 各オブジェクトごとが持つ独自の座標の原点。オブジェクトごとに持つため「オブジェクトごとの原点」ともいう。
- 3Dカーソル
- 新規オブジェクトが置かれる位置。3Dカーソルの位置を「カーソル位置」という。 shift+Cでグローバル原点に戻る。
- ローカル原点(と3Dカーソル)を移動
- A-1,3Dカーソルを移動
- 手段1(座標を変える):N→[ビュー]→3Dカーソルの位置と回転を変更(再度Nでメニューを閉じる)
- 手段2(面の中心に):(エディットモードで点、線、面選択後)shift+S→[カーソルを選択物]
- A-2,3Dカーソルにローカル原点を移動
- (オブジェクトモードでオブジェクト選択後)上にある[オブジェクト]→[原点を設定]→[原点を3Dカーソルへ移動]
- B(非推奨),オプションから手動移動
- (オブジェクトモードでオブジェクト選択後)右上にある[オプション]→影響の範囲[原点](注:移動後は[原点]のチェックを外す)
モードの切り替え
モード | 説明 | 座標、原点 | 新規オブジェクト |
---|---|---|---|
オブジェクトモード | 1つor複数のオブジェクトを配置、選択する場所 | 変えれる | 別のオブジェクト |
エディットモード | "一つの"オブジェクトのポリゴン編集を行う場所 | 変わらない | 同じオブジェクト(1つのオブジェクトしか編集できない為) |
ショートカットキー一覧
- ショートカットキー追加、変更、削除
- 1,任意の動作を右クリック→ショートカットを割り当て(or変更or削除)→ショートカットキーを入力
- 2,[編集]→[プリファレンス]→[プリファレンスを保存]
ショートカットキーは以上の方法で変更可能である。例えば、テンキーがないパソコンでもテンキーショートカットが使えるようになる。
視点操作
二本指でスクロール | 回転 |
shift+二本指でスクロール | 移動 |
二本指で指同士を遠近に(ctrl+[+]or[-]) | ズームアウト |
Fn+左矢印/Home/shift+C | オブジェクト全体表示 |
ctrl+space | 全画面表示(再度で戻る) |
選択
w | 選択ツールの変更(ボックス→サークル→投げ輪→長押し) |
A | 全選択 |
Alt+A | 選択解除 |
shift+クリック | 複数選択 |
ctrl+クリック | 最短経路選択 |
Alt+左クリック | エッジループ選択(繋がったループ) |
ctrl+Alt+左クリック | 辺ループ選択(繋がってないループ) |
1 | (編集モードで)頂点選択モード |
2 | (編集モードで)辺選択モード |
3 | (編集モードで)面選択モード |
オブジェクト操作
G | 位置変更 |
G→G | 辺に沿って位置変更 |
R | 角度変更 |
R→R | 全方位角度変更 |
S | サイズ変更 |
Shift+D | 複製 |
Alt+D | インスタンス複製(コピー後も同動作) |
E/ctrl+右クリック | (編集モードで)押し出し |
Alt+E | (編集モードで)特殊な押し出し |
I | 面の差し込み |
I→I | (個別に)面の差し込み |
I | (個別に)面の差し込み |
以上のショートカットにさらに追加で
X | (グローバル座標で)X軸方向に |
shift+X | (グローバル座標で)YZ面方向に |
X→X | (ローカル座標で)X軸方向に |
shift+X→shft+X | (ローカル座標で)YZ面方向に |
以上のショートカットにさらに追加で
数字 | 現在の座標から追加する変形(位置は(m),角度は(度),サイズは(倍)) |
例えば、
S→Z→0で複数面を選択時に角度をxy面に揃える。
F | (頂点,線を選択して)辺、面の作成 |
J | (同一面で複数の頂点,線を選択して)面の分離 | M | マージ(点、辺、面の合成) |
ctrl+R(+数字) | 面を任意方向に数字分割 |
Y | (同じオブジェクトのまま)分離 |
P | (別のオブジェクトに)分離⇔ctrl+J |
ctrl+J | (オブジェクトモードで複数のオブジェクトを選択し)一つのオブジェクトに⇔Y |
shift+R | 直前動作を繰り返す |
o | プロポーショナル編集。影響範囲は二本指で変化可能。 |
ベベル処理(編集モードにおいて)
ctrl+B | (辺に)ベベル処理 |
ctrl+shift+B | (頂点に)ベベル処理 |
C | (ベベル中に)非貫通 |
P | (ベベル中に)凹方向に(再度で凸) |
S+数字/二本指でスクロール | (ベベル中に)セグメント数を変更 |
ナイフ(編集モードにおいて)
K | ナイフ実行 |
shift+K | 選択物において貫通するナイフ実行 |
Enter/Space/右クリック | ナイフ終了 |
Ctrl | (ナイフ中に)辺の中点のみ |
C | (ナイフ中に)ビュー上から45度回転 |
表示
h | (選択物を)隠す |
shift+h | (選択物以外を)を隠す |
Alt+h | 全てのオブジェクトを表示 |
/ | オブジェクトソロモード(再度で戻る) |