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Ubuntu20.04LTS と Windows10 のデュアルブートで Intel RST(Rapid Storage Technology) が邪魔した時の対策

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はじめに

新しいWindows搭載ノートPCを購入し,「さぁ,Ubuntu入れてデュアルブートにするぞー!」と意気込み早速インストール.
すると,「Turn off RST」の警告と QR コードが出現.
最初は「まぁ,適当に緑のボタン押せばええやろ!」と思い,何も考えずRestartボタンを.
するとエラーが発生.
Ubuntuのインストールに失敗.

「しかたない」と Intel RST を BIOS でオフに.
すると Ubuntu のインストールには成功したものの,今度は Windows が起動しない!

「なんだこれは!!!」
試行錯誤したのち Windows が壊れたのか仕方なく工場出荷状態に戻す羽目に。。。
買ったばかりの PC だったのでなくなって困るデータもなく,事なきを得たのですが,これによりデュアルブートをあきらめかけました.

しかし,下記 URL に同じ状況に陥り助けを求めている方を発見.
https://askubuntu.com/questions/1233623/workaround-to-install-ubuntu-20-04-with-intel-rst-systems
この回答に書いてある内容を再現したら,RST をOffにした状態で Windows が通常通り起動!
つまり,Windows と Ubuntu のデュアルブートに成功!

同じ状況に遭遇し,Windows と Ubuntu のデュアルブートをあきらめる方もいるのではないかと思い,日本語で僕がやった対策をここに記録します.

詳細情報

PC: Dell XSP15 9500
CPU: Intel Core i7-10750H
RAM: 16GB
GPU: Nvidia GTX 1650Ti
Storage: SSD1 512GB(Windows10), SSD2 512GB(Ubuntu 20.04LTS)

注意事項

Windows を破損させたくない方はリカバリーメディアを作っておくことを推奨します.
僕の環境では下記作業中その必要はありませんでしたが,万が一があるので.
作っておいて損はないので是非!
また,データのバックアップもしておくことを強くお勧めします.

作業内容

このURLに書いてあることを実行します.
http://triplescomputers.com/blog/uncategorized/solution-switch-windows-10-from-raidide-to-ahci-operation/

  1. Windows でコマンドプロンプトを管理者権限で起動
  2. 次のコマンドを入力bcdedit /set {current} safeboot minimalこれでエラーが出たらbcdedit /set safeboot minimal
  3. PC を再起動,BIOS で RST をオフに(これについては次のURLを参照:http://pineplanter.moo.jp/non-it-salaryman/2020/06/25/ubuntu-in-lenovo/)
  4. Windows をいつも通り起動(ここでセーモードが起動する.)
  5. セーフモードの状態でコマンドプロンプトを管理者権限で起動
  6. 次のコマンドを入力 bcdedit /deletevalue {current} safebootこれでエラーが出たらbcdedit /deletevalue safeboot
  7. 再起動(これで,Windows は通常起動する.)

以上の作業で Windows が通常起動したら,後はいつもどおり Ubuntu をインストールするだけ.

まとめ

本件では,Windows10 と Ubuntu20.04LTS のデュアルブートの方法について,Intel RST が邪魔した際の解決方法の1つを紹介しました.

これですべての場合において上述の問題が解決するかはわかりませんが,試す価値はあると思います.
ただし,最悪の場合,プリインストールされている Windows の破損にもつながるかもしれないのでリカバリー対策とデータのバックアップはした上で,あくまで自己責任でよろしくお願いします!

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