0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

MicroStrategyのプロジェクトデザイン概要

Last updated at Posted at 2022-02-18

はじめに

はじめまして。株式会社ジールの@Seiken-Saiです。
弊社はBI専業として、様々なBI製品の導入支援を行っております。
我々が業務を通じて得た様々なtipsを、Qiitaを通じて発信していけたらと思います。
今回は、BIの中でも私が特に携わることが多いMicroStrategy(以下MSTR)に関する記事を発信致します。

本記事において最低限押さえておくべきMSTRの特徴

MSTRの簡単な説明は下記のリンクをご参照下さい:
https://qiita.com/ntakahashi425/items/7405f8ba7d45d931c96d

プロジェクトデザインを行う上で最低限押さえておくべきMSTRの特徴は下記です。

1. BIレポートを作成する為のオブジェクト(部品)がレポートから独立している

MSTRでは、レポートから独立してオブジェクト(データソース、分析軸・数値項目やフィルタ等)を定義します。
オブジェクトは異なるレポートで共用することができます。
この特徴は、レポート毎にオブジェクトを定義する他のBI製品と大きく異なる点です。

2. オブジェクトが階層化されている

MSTRでは、各オブジェクトが階層化されています。
各オブジェクトの階層構造は下図の通りです。
image.png

本記事の対象は、赤枠の「スキーマオブジェクト」になります。

MSTRにおけるプロジェクトデザイン

MSTRでは、前述2で記載している「スキーマオブジェクト」から設計・作成を行う必要があります。
スキーマオブジェクトの設計・作成で必要となる工程が「プロジェクトデザイン」です。
プロジェクトデザインは下記のステップで実施します。
image.png

1. 論理データモデルのデザイン

プロジェクトデザインのファーストステップは、論理データモデルのデザインです。
論理データモデルのデザインは、以下の手順で実施します。
① ユーザーがレポートへの表示を望んでいる情報を確認・整理する
② ①の結果を元に、ソースとなるデータを洗い出した上で①の情報と適切に関連付ける。

本手順で大事なポイントは、インプットとアウトプットを明確にすることです。

2. DWHスキーマのデザイン

論理データモデルの設計後、DWHスキーマのデザインを行います。
DWHスキーマのデザインでは、格納するデータの特徴と、レポート要件、パフォーマンス要件、保守要件等を総合的に考慮した上で最適なスキーマ構造を決定します。
代表的なスキーマ構造とその特徴は下表のとおりです。
image.png

スキーマ構造が決まったら、その構造に則りテーブルを作成します。

3. MicroStrategy Architectでのプロジェクトの作成

DWHスキーマのデザイン・作成が完了後、MSTRのプロジェクト作成を行います。
プロジェクトは、MSTRにおけるオブジェクトをまとめる箱のようなものです。
※異なるプロジェクト間で、オブジェクトは共有することは出来ません。

プロジェクトの作成は、以下の手順で実施します。
①プロジェクトのメタデータを構成する(初期構築時に、チュートリアルに従い実施)
②DWHに対する接続を構成する(初期構築時に、チュートリアルに従い実施)
③これから作成するレポートや、それらを構成するスキーマオブジェクトを開発・管理していくためのプロジェクトを作成する

4. スキーマオブジェクトの作成

作成したプロジェクトの配下に、論理データモデルに基づいて必要なスキーマオブジェクトを作成し、これらをDWHの適切なテーブル・カラムにマッピングします。

まとめ

今回は、MSTRの特徴と、プロジェクトデザインの概要について説明しました。
今後もMSTRに関する様々なナレッジを記事に上げていこうと思います。

0
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
1

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?