前書き
世の中には様々な資格試験があります。
そして技術分野にも資格試験があります。
受ける理由は人それぞれだと思いますが、今回は資格試験は意味がある=業務に役立つのかをポイントに、個人的に感じたことをまとめてみます。
前提と先に結果
私の経歴はこんな感じです。
- Java歴 1.5年 (新卒時です)
- Ruby/Rails歴 1年ちょっと (厳密には学生時代にも数ヶ月やったことがありました)
ただし仕事ではサービス開発/運用/セキュリティ全般を担当しているので、毎日フルでRubyを書いてるという訳でなく、AWSを触っていたりというよな時間も多いです。(ハードル下げ)
・受けた試験
Ruby技術者認定試験のSilverです。
Goldを取るつもりなのですが、それには下位であるSilverがまず必要だったので受けました。
・受けたきっかけ
自分がどれだけRubyを理解できているか知りたかった、
Rubyの組み込みクラスを再実装する勉強会に行った際に理解が足りていないと感じた、
CTOが良い試験だと言っていたからです。
・勉強時間と結果
勉強期間は2週間弱です。平日0.5~1時間、休日3時間程度です。
業務後に予定があったり、週末旅行に行ったりしたので毎日はできませんでしたが、前日の詰め込みなどを平均したらそれくらいです。
100点中75点が合格点で、90点でした。
Ruby技術者認定試験は受ける意味があったか?
先に結論から言いますと、個人的にはあったと思います。
まずそう思った要因は、
- この試験は業務に役立つ試験になるように作られている気がした
- 実務を1年やってから受けているので、単なる暗記にならなかった
- 達成感を得られる
です。
以下で詳しく説明します。
1.業務に役立つ試験になるように作られている気がした
まず、「こういう記憶色の強い試験だと、重箱を隅を突くような出題があって、無駄な勉強が生まれるのでは」と私は危惧していました。
が、結果的には勉強に無駄が生まれないように工夫されていると感じました。
網羅的にメソッドが紹介されている参考書を読んでいる時、「これそんなに使うシーンあるかな・・」というメソッドがあったりするのですが、肌感ですがそれらは出題されなかったので、テスト作成者も使用頻度が高いメソッドを選んでいるんじゃないかな〜と個人的には感じました。
※そもそもOSSであるRubyにメソッドが用意されているということは、一定以上の需要があるはずです。
なので、「これそんなに使うシーンあるかな・・」と感じるのは私の経験が浅いという理由もあると思っています。
ただ全くなかったわけでなく、1つありました。それはいろんなパターンのHashの生成。
でもこれくらいでした。
2. 実務を1年やってから受けているので、単なる暗記にならなかった
私はもともとJavaをやっており、間髪入れずにRubyの会社に転職をしたので業務をしながら覚えていきました。
入門はたのしいRubyとチェリー本だったので、網羅的に学ぶということはしていませんでした。
合格教本で完全ではありませんが割と網羅的に学べたので、知らなかったメソッドを知れました。その際、「あそこの処理、このメソッドで置き換えた方がcoolかも」と考えながら勉強ができ、実際書き換えもしたのでとても有益でした。
また他によかった点として、毎回出くわす度に調べていた名前や挙動の紛らわしいメソッドをちゃんと覚えられたので、仕事も早くなるかなと思います。
あとはオブジェクト指向についての出題も多いので勉強し直したのですが、改めてJavaと比べてRubyの挙動は柔軟で面白いな〜とRubyをさらに好きになりました笑
3. 達成感を得られる
Silverは踏み台として受けただけなのですが、それでも達成感はありました。
余談ですが、受講料について。
1万6千円は高すぎでしょ!?と思っていたのですが、試験2日ほど前には「1万6千円を無駄にできない」という猛烈なpressureで勉強が捗ったので、大人を本気にさせるとてもいい価格設定だったと思いました。
勉強方法とかかった時間
先人達が色々とまとめられているので簡単に。
私がやったのは、
0. 勉強方法や気をつけるべきポイントを調べる
- まず1回模擬試験を解いて、自分のできなさ具合に焦る&雰囲気を掴む
- Ruby公式資格教科書 の該当箇所を読む。私はGoldも受ける気だったので、Silverの範囲はあまり気にせず読んでいました。
-
https://www.ruby.or.jp/ja/certification/examination/rex で模擬試験を4回くらいやる
です。
あとRuby試験に限ったことではないのですが、中学/大学受験時の経験として、
紛らわしいポイントは抽出してまとめておき、1日数回、突如自分クイズを始めてなんども思い出して定着させることがかなり有効なのでやっていました。
まとめ
Ruby技術者認定試験は、業務に活かせるか?というポイントにおいて、個人的には良い試験だと思います。
特に業務を始めて半年くらいたった人には良いと思います。
これからRubyをはじめるきっかけとしてこの試験に取り掛かるのは、個人的には暗記ゲーになってしまい、楽しくできるかは微妙なんじゃないかなと思っています。先にアプリを作ったりしてからやった方がいいかなと思います。もちろん自分がそうだった訳ではないのであくまで一意見ですが。
あとがき
プロメトリックの回し者ではありません。
試験勉強は大好きです。
駆け出しRubyistのヒントになればいいな。