TL;DR
RHEL9はchkconfigパッケージをdnfでインストールすればインストールできるようになる
AlmaLinuxとRockyLinuxについては上記と共にISOをどこかにコピーし、『installer/linux/src/installer_factory.py』の34行目に、
『"almalinux" in distribution or』または
『"rocky linux" in distribution or』と書き足せばインストールできるようになる。
詳細
以下root権限で実行することを前提とする
RHEL9では標準でSysVinitがインストールされないようになったので、
まずこれをインストールしてあげる必要がある。
dnf install chkconfig
RHELについては上記だけでインストーラーが正しく動作するので完了となる。
しかし、AlmaLinuxとRockeyLinuxについてはインストーラー自体に項目が存在しない。
とはいえRHEL9のクローンなので、項目さえ追加してあげれば正しく動作するので追加する。
任意の場所にISOの内容を丸ごとコピーし、
コピーしたディレクトリへ移動してから
vi installer/linux/src/installer_factory.py
を実行し、
34行目あたり(CentOSやRHELの部分)に、
"almalinux" in distribution or
"rocky linux" in distribution or
どちらかを追加で記入するとインストーラーが正しく動くようになる。
状況に応じて
今回当方で実施した際は使わなかった(以前に作成していた)が、
pythonコマンドが存在しないとエラーが表示された場合はpython3をwhichコマンドで検索し、
同ディレクトリにpython3にリンクしたシンボリックリンクをpythonとして作成してあげれば問題ない。
また、RHEL9の場合ISOからそのままインストーラーを実行すると思われるが、
umountできなくなってしまったことが1度だけ発生した。
その場合は
lsof <マウントディレクトリ>
kill <lsofで表示されたPID>
でプロセスをkillしてあげてlsof <マウントディレクトリ>で結果が何も表示されなくなればumountできる。
最後に
インストーラーが正常終了できた出力が表示されても心配になるかもしれない。
その場合は下記コマンドを実行してNGTがCVMと疎通できているか確認すると良い。
ncli vm list name="<(Prism上を参照)サーバー名>"
『id』欄の『::』の後の文字列を控える(マシンID)。
ncli ngt get vm-id=<マシンID>
『Communication Link Active : true』であればOK
以上、誰かの役に立てば幸いです。