#はじめに
基本情報の勉強会を社内で行いました。
本来は昨年の時点でやるべきでしたが、振り返りを行いませんでした。
そこで二回目の勉強会が行われましたが、1年めの振り返りをまとめておきます。
#動機
##後輩が基本情報処理技術者試験を合格するため
また後輩も基本情報を受験するとのことだったので、自分も合格していませんが、何かフォローをしたいと考えていました。
そこで、勉強会という形で行うことにしました。
##社内に勉強会の文化を導入するため
この時点では社内で勉強会を行う取り組みはあったものの、
主催者は特定の人物のみで行われており、浸透しているとは言いづらい状態でした。
そこで、定期的に行う勉強会を計画し、
後に別の勉強会を主催する人の心理的抵抗を下げることを狙いました。
#問題点
##学習する範囲
基本情報は問われる知識の深さは浅いものの、
その範囲が広いことが問題でした。
勉強会で全ての範囲をフォローしようとすれば、かなりの時間が必要となると考えられました。
ですので、勉強会をしながらも、プライベートで勉強をしてもらう仕組みを考える必要がありました。
##依頼する講師役
上記の通り、カバーする範囲が広いこともあり、それを教える講師役にかなりの負荷がかかると考えられました。
また、勉強会の期間が長くなる事が予想され、
仕事や、体調面で講師が行えなくなった場合のフォローを考える必要がありました。
#勉強会の教材
[平成27年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)]
(https://www.amazon.co.jp/dp/4774169218/)
勉強会を行うということで、参考書を統一することにしました。
選定理由としては、以下になります。
- 社内にこの参考書を使用して受かった方いたこと
- レビューでの評判も悪くなかったこと
- 目次の分け方が、カリキュラムを組む上で丁度良かったこと
#勉強会の形式
週一で進捗確認しつつ、勉強会を行いたかったので、
毎週月曜日の出勤前に1時間で行っていました。
また講師役を上記の問題点を解決するために、
勉強会の参加者で講師役を持ち回りにし、講義形式は各々がやりやすい形でやることにしました。
これには、以下の狙いがありました。
- 講師役への負荷分散
- アウトプットを前提とした勉強になる
- 講義を行う中で、理解の浅い部分を他者に指摘してもらえる
- 準備をする必要があるため、プライベートで勉強時間を確保する必要がある
- 人によって異なる講義形式で行うと思われるので、他者の教え方を学べる
- 特定の人物に依存しない勉強会の方式のため、
講義担当者が急に参加できなくなっても別の人がフォローでき、定期的な開催を維持できる
また、あくまで勉強会を個人学習の補完と位置づけ、
時間内に勉強会が終わらなくても、そこで終了し次回への持ち越しを行わないようにしました。
#勉強会をふりかえって
##良かったこと
###講義内容が想定よりもバラバラだった
以下のように複数の講義形式で行われ、
今後勉強会を行う上での参考になりました。
- 1時間の間に章の内容を全てカバーしようとする
- 過去問から傾向と対策を考えそれを中心に講義する
- 過去問を用意し、実際に解きながら解説を行う
- 参考書とは別に資料を用意し、それを使用して講義を行う
###受験者以外の参加者が参加してくれました
勉強会を行っていることを、社内に公表しスケジュールも公開していました。
その中で応用情報など他の試験を受ける方など、
受験者以外の方が参加してくださったのはありがたかったです。
###次の勉強会につなげることができました
人事部の方から今年(28年度)も勉強会を行うことを依頼され、
無事2回目の基本情報の勉強会を開催することができました。
また、別の試験でも同様の形式で勉強会が開催されました。
##改善点
- 午前試験の内容が中心となってしまい、午後試験に関しては手薄になってしまった
- 模擬試験を行うことで、実際の雰囲気や時間配分をつかんで貰ったほうがよかった
- 1時間で講義が終わらないケースが想定以上に多かった
- 講師役へのフィードバックが少なかった
- 勉強会後に振り返りを行わず、資料を作成しなかった