Devin とは
Cognition 社の自律協調型のAIソフトウェアエンジニア, チームメイト
料金体系
Teamプラン
$500 / 月
- Devin の基本機能へのアクセス
- コードの自動生成とデバッグ
- ソフトウェアの自動デプロイ
- 継続的な学習と最適化
- 自然言語およびチャットインターフェースでの共同作業
- 月間250 ACU(Agent Compute Units)の使用量
- エージェントの稼働時間は, 62.5 時間 / 月まで可能
Enterpriseプラン
カスタム価格
Teamプランのすべての機能に加えて, 以下の追加機能が提供される
- Devin Enterprise およびカスタム Devin へのアクセス
- マルチ Devin 機能
- 仮想プライベートクラウド(VPC)内でのデプロイ
- 専任のアカウントチーム
- カスタム契約条件
ACU(Agent Compute Unit)とは
- Devin の作業単位.
- タスク実行に使用する計算リソースを正規化した指標
- 仮想マシン時間
- モデル推論
- ネットワーク帯域幅
- 250ACU / 月 が付与される
- 1 ACU = 15分の作業時間に相当
- 時給1,200円ほど
- 追加購入も可能
- 2$ / 1ACU
- 設定した使用上限まで, 追加ACUを従量課金で自動購入する
- Devin が稼働しない間, ACU は消費されない
- Devinは~0.1ACU活動しないと自動的にスリープする
- 月に何時間利用できるのか
- 250 * 15 = 3,750
- 3750 / 60.0 = 62.5時間 / 月
機能
- 自律性, 自然言語での共同作業
- 自然言語で指示を与え, 自動で設計, 実装する
- Slack, VSCode, GitHub, Devin tool などを通じて対話・指示が可能
- コードを生成
- エラーを自動で修正
- リアルタイムの進捗報告
- 自動デプロイ, PR作成
- 自然言語で指示を与え, 自動で設計, 実装する
- Devin workspace
- 独自の shell, browser, editor, planner を搭載
- Devin の状態を引き継ぎ, コマンド実行, コード編集, ブラウザ操作などが可能
- 独自の shell, browser, editor, planner を搭載
- Devin api
- API を通じてプログラムから Devin セッションを作成し, 結果を取得
- Machine snapshots
- Devin の状態を保存し, その状態から開始できる
- Knowledge
- 学習機能
- 与えた指示を記憶し成長する
- 複数実行
- 複数のタスクを並行して実行可能
- ACUはその分消費する
- Custom Devins(Enterprise 限定)
- 特定のユースケースに特化した Devin
- 高速で信頼性が高く, 反復的なタスクに推奨
Devin の長所は?
Devin は, ジュニアレベルの複雑さにおいて効果を発揮するとの事
Knowledge, 学習機能
Devin へドキュメント, ヒント, カスタム内部ライブラリ, その他, 必要とする資料を共有することができる
- 知識とそのトリガーを記述することで, Devin は適切な状況において知識を用いる
- 指示のたびにリポジトリでの振る舞いを学習する
投入したデータはモデルの学習に用いられるのか
- 学習に用いられる
- team プランでは手動で学習を無効化する事ができる
- Enterprise プランではデフォルトで無効
- ここでの学習とは恐らく knowledge 機能ではなく, LLM のトレーニングデータとして利用されることを指すと思われる
事例と参考情報
初期導入時の流れ
- 導入方法と導入時のチュートリアル的な情報
- Devin knowledge へ与えるオンボーディング情報などを確認できる
- 返答を素早く行うために, 0.5 時間の待機時間があり, その間も課金が発生するとのこと
- SLEEP とうちこみ手動停止が可能
とんこつさん high skill front engineer
- 実際に作業を依頼している画像など参照できる
- 作業依頼のフィードバックや指示を Devin が 学習して覚えてくれる
- とんこつさんの結論
-
面倒なテストはAIに任せよう
-
Tips
- Devin を育てる
- いきなり複雑な作業はできない
- 小さなステップやタスクから始める必要がある
- 人間同様にオンボーディングが必要
- knowledge 機能により指示を記憶し, リポジトリへの理解度が向上していく
- 期待する成果を具体的に指示することが重要
- Devin はジュニアレベル
- シンプルで依存関係が少ないものは Devin で高速化
- その他は, 人間が他の AI Editor と協調して作成するのが良い
- ドキュメントを読まずに始めると ACU を無駄にする
テストフレームワークの入れ替えで失敗
- 大雑把な指示は苦手
- 具体的な task や指示が望ましい
- 大きな task は苦手
- テストフレームワークを入れ替えるなどの単位では失敗する
- document 起こしはそこそこ良い
- ドメイン知識や抽象度が高い概念は補足する必要がある
- 解りやすいコードは的確
使用体験, 優れた点や注意点
参考動画
約 10 分の動画で Devin の動作を簡単に確認できる
https://www.youtube.com/watch?v=uHsN4fFsMes
約 1 時間の動画で省略なしの動作を確認できる
https://www.youtube.com/watch?v=2fCQUmIfd7o
所管
各記事や Twitter などの反応を見る限り, 有用で実用レベルに達している
ただし, 人間側も使い方を学ぶ必要がある
使い所はジュニアレベル, シンプルなタスク
個人で $500 は高額だが, 企業で試験導入する価値はあると考えられる