はじめに
皆さん、AWS 認定は取得されていますでしょうか?
私は入社してから取得し、勉強のコツや問題の解き方などの知見を得ることができましたので、皆さんにも共有します。
AWS 認定とは
AWS (Amazon Web Service) の専門的な知識を問う資格試験のことで、AWS を業務で使用している方や情報系の大学に在学している方におすすめの資格です。AWS には様々なサービスがありますが、AWS 認定試験ではその中でも主要なサービスの基礎的な機能・設定について出題されます。AWS を本格的に学びたい場合は、まず AWS 認定に挑戦して主要サービス体系的に学び、その中でもより深く知りたいサービスについては実際に手を動かして学ぶことをおすすめします。
AWS 認定を受けるメリット
AWS 認定を受けるメリットはいろいろありますが、一番のメリットはデジタルバッジを取得し自身のスキルを証明できることです。SNSやメールの署名に添付でき AWS チョットデキル ことをアピールできます。
また、AWS のイベントには AWS 認定者ラウンジというものがあり、AWS 認定を持っていないと入れないゾーンがあります。今年の AWS Summit Tokyo 2023 については、クラスメソッド株式会社様の記事がありますので詳しくはこちらを御覧ください。
このラウンジでは、取得している AWS 認定に応じてイケてるステッカーがもらえたり、専用のスペースには Wi-Fi 有りの休憩スペースがあったり、お菓子を貰えたりします。更に全ての AWS 認定を取得している方は先着で限定Tシャツが貰えました。
その他のメリットについてはこちらを御覧ください。
AWS 認定の種類
認定試験は12種類あり、内6つがレベル別、残り6つが専門分野別に分かれています。
- FOUNDATIONAL (基礎レベル)
- Cloud Practitioner (クラウドプラクティショナー)
- ASSOCIATE (アソシエイト)
- Solutions Architect (ソリューションアーキテクト)
- SysOps Administrator (SysOps アドミニストレーター)
- Developer (デベロッパー)
- PROFESSIONAL (プロフェッショナル)
- Solutions Architect (ソリューションアーキテクト)
- DevOps Engineer (DevOps エンジニア)
- SPECIALTY
- Security
- Advanced Networking
- Database
- Data Analytics
- Machine Learning
- SAP on AWS
どの試験を受ければよいかの目安について、学生の方やこれから AWS を学びたいと考えている方は クラウドプラクティショナー を、既に業務で AWS を活用している方は、アソシエイト から挑戦すると良いです。各認定は3年間有効で、認定ステータスを維持するには3年以内に再受験して合格する必要がありますが、アソシエイトの認定期間はプロフェッショナルに合格すると合わせて延長されるので、アソシエイトに合格後にプロフェッショナルに挑戦しても無駄がありません。また、試験に合格すると次回の受験に使える50%の割引バウチャーが貰えるので、プロフェッショナルの受験費用もお得になります。プロフェッショナルは既にアソシエイトを取得している方や既に業務で2年以上 AWS を利用されている方向け、SPECIALTY は特定の専門分野に精通している方向けです。
受験予約
一ヶ月を目安に都合の良い日を先に予約しておきます。アソシエイトレベルであれば毎日1時間を一ヶ月程度の学習で十分に合格できると思います。後ほど紹介する問題集でどうしてもテスト予定日までに正答率が70%を超えない場合などは、前日までであれば無料で受験日を変更することができますので気軽に予約しましょう。チョットデキル ようになってから予約しようとすると一生受験できません。まずは予約。
こちら のページからアクセスしてアカウントを作成します。自分のプロフィールを入力し、ピアソン VUE から試験を予約します。自宅や職場からアクセスしやすい会場での予約がおすすめです。逆に自宅での受験はおすすめしません。詳しくは試験の章で解説します。
受験予約についての詳細はこちらを御覧ください。
勉強方法
本題の勉強方法について紹介します。我流の勉強方法なので皆さんのやりやすいようにカスタマイズすると良いと思います。
- 参考書を一通り読む
まずは軽い気持ちで参考書を読んでください。私は最初の1週間は参考書を読み込むと決めてやっていました。
参考書を読み進めているといろいろな単語が出てくるので、サービスと紐づけて覚えていきます。 - 問題集を解く
ここに時間を一番かけてください。私は2~3週間かけました。
分からなかった問題や間違えた問題は、参考書の該当部分をもう一度読み直してなぜ正解がこれなのかを納得していきます。
最初はなんとなくこれっぽいと選択していたものが、選択肢Aは〇〇が誤りなので除外、選択肢Bは問題で問われているサービスと関係ないため除外、といったように全ての選択肢で正解なのか誤りなのかを説明できるようになると余裕で合格できるようになっていると思います。
他の勉強方法を紹介している記事でよく取り上げられている模擬試験ですが、やったほうが良いのは間違いないのですが個人的にはそこまで重要度は高くないと感じました。私が試験対策に使用した問題集は実際に試験で出題されるものと同レベルのものが出題されるので難易度のギャップは感じませんでした。また、試験時間ですが ソリューションアーキテクト アソシエイト であれば 65問 130分 なので1問あたり2分で解く計算になります。こちらについて受験前の1週間は問題を解く際に1問1分を心がけるようにしていました。実際の試験では60分で9割の問題を解き終えており、残りの時間をわからなかった問題に当てることができました。
参考書
私が学習に使用した参考書はこちらです。検索が可能な Kindle 版のほうが圧倒的に便利です。問題集を解いて分からなかった語句を簡単に検索できるので紙媒体より高速で問題演習を回すことができます。
AWS認定資格 ソリューションアーキテクトアソシエイトの教科書: 合格へ導く虎の巻 Kindle版
ポケットスタディ AWS認定デベロッパーアソシエイト Kindle版
AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版 Kindle版
問題集
私は Cloud License Web問題集を利用しました。
基礎レベルとアソシエイトの問題のみに制限されるベーシックプランと、12科目全ての問題に挑戦できるプロフェッショナルプランがありますが、まずはアソシエイト3冠を目標としていたのでベーシックプランを契約しました。金額の差が500円しかないので最初からプロフェッショナルプランを契約してしまっても良いと思います。購読期間が90日なので、おおよそ1ヶ月に1つのペースでアソシエイトを受験しました。
この問題集はWebブラウザから本番同様に4択または複数選択式の問題を解くことができ、間違えた問題だけを復習することができます。各コース7問ずつにまとめられているので、約15分を1セットとして集中できる時間で勉強することができます。私は2セット約30分毎に5分休憩するポモドーロテクニックで毎日1時間勉強していました。このペースだと全ての問題を解くことができませんが、数字の小さいコースは古い問題なので基本的には一番大きいコースから降順に勉強していくのが良いと思います。降順に勉強してき、間違えた問題は復習して再度挑戦、これを繰り返して全問正解しているコースを増やしていきます。これを試験前日まで行っていました。
試験
試験当日は自宅かテストセンターで受験すると思いますが、テストセンターでの受験をおすすめします。自宅での受験は周囲をWebカメラで映してカンニングしていないことを証明したりしないといけないので、多少面倒でもテストセンターで受験したほうが楽だと思います。
本番の試験では以下の戦略で解いていきます。
- 確実にわかる問題から解く
- 問題には後で確認するためのフラグをつけることができるので、時間をかけないと解けない問題や自信の無い問題は後回しにします
最終的に合格点を超えていれば良いのです
- 問題には後で確認するためのフラグをつけることができるので、時間をかけないと解けない問題や自信の無い問題は後回しにします
- 不正解だと思う選択肢を排除する
- 試験問題は4択または4つの中から2つを選択する形式が大半です
- 無回答は絶対にNG
- 不正解だと思う選択肢を排除し、2択 or 3択 まで絞り込めれば勘で解答しても 50% or 33% で正解します
- 一度は参考書で読んだ語句なので、勘でも正解しやすいです
- メモシートを活用する
- テストセンターではA4サイズぐらいのメモシートが配布されますので、これを活用します
問題文を図に起こして理解しやすくしたり、簡単な計算問題でも筆算したり、考えの軌跡を残すことができます
- テストセンターではA4サイズぐらいのメモシートが配布されますので、これを活用します
最後に
ここまで読んでいただけた皆さんは AWS 認定試験に挑戦するモチベーションが最高に高まっている状態だと思います。そのモチベーションが失われないうちに 受験予約 しましょう。AWS 認定者ラウンジで会えることを楽しみにしています。
おまけ1 キャンペーンを活用してお得に受験する方法
AWS 認定にはお得に試験を受けることができるキャンペーンが開催されていることがあります。
本記事執筆中に開催されていたキャンペーンを参考までに共有します。
おまけ2 Claude v2.1 に聞いてみた
最近 Amazon Bedrock に追加された Claude v2.1 に AWS 認定に合格する方法を聞いてみました。
AWS認定に合格するためには、以下の点が大切です。
- 試験の範囲をしっかり確認し、その範囲のサービス・テクノロジーを自己学習する
- AWSの公式ドキュメントや白書、ブログなどを読み込み、理解を深める
- サンプル問題や模擬試験で試験形式に慣れ、自分の弱点を理解する
- 実際にAWSのサービスを使い、アーキテクチャ構築や運用の経験を積む
- 試験対策コースやオンライン学習、対策セミナーに参加し知識を整理する
- 復習を欠かさず、わからない概念はすぐに調べるようにする
特に実際のハンズオン経験が理解を深めるので、できる限りAWSを使った作業を行うことをおすすめします。基礎を> しっかり身につけ、模擬試験で実力を確認しつつ、必要な部分のブラッシュアップを重ねることが大切です。