Javaのリテラル（定数値）を理解しよう

リテラル（literal）とは、ソースコード内に直接記述された定数の値を指します。たとえば、100 や "Hello" などがその例です。

リテラルの種類一覧

リテラルの種類	例	補足
整数リテラル	123, 0b1010, 0x1F	10進数、2進数、16進数など対応
浮動小数点リテラル	3.14, 2.0e10, 1.0f	f または d で型を指定可能
文字リテラル	'A', '0', '\n'	シングルクォートで囲む
文字列リテラル	"Java", "Hello"	ダブルクォートで囲む
論理リテラル	true, false	ブール型
nullリテラル	null	参照型変数に使う

整数リテラルの例

int dec = 10;       // 10進数
int bin = 0b1010;   // 2進数（Java 7以降）
int oct = 012;      // 8進数
int hex = 0x1F;     // 16進数

文字と文字列のリテラル

文字リテラルは1文字をシングルクォーテーション ' ' で囲みます。
殊文字はエスケープシーケンスを使います。

char c = 'A';
char newline = '\n';

文字列リテラルは " " で囲みます。

String message = "Hello, Java!";

浮動小数点点数リテラル

デフォルトでは double 型になります。float にしたい場合は f を付けます。

double pi = 3.14159;
float rate = 2.5f;

指数表記も可能：

double exp = 1.2e3;  // 1.2 × 10^3 = 1200.0

論理リテラル（Boolean）

boolean isJavaFun = true;
boolean isDifficult = false;

null リテラル

nullは、オブジェクト参照が「何も指していない」ことを示します：

String str = null;

まとめ

リテラルの種類	使用例	説明
整数	10, 0x1F	int型、long型のリテラル
浮動小数点	3.14, 2.5f	double型、float型のリテラル
文字	'A'	char型のリテラル
文字列	"Java"	String型のリテラル
論理値	true	boolean型のリテラル
null	null	参照型に使用される特別な値