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複数のDataFrameの結合(merge, concat)

Last updated at Posted at 2018-06-07

##はじめに

私のインターン先であるレッドフォックス株式会社では
cyzen(https://www.cyzen.cloud/)
という営業支援システムアプリを開発しています。

今回、このアプリの顧客のデータを、Pythonを用いて分析する
にあたって、PandasのDataFrame上での様々な処理を行う必要が
あったため、ここにまとめます。

###作業内容

  • DataFrameのmergeメソッド、concatメソッドの利用

###データの内容
顧客となる企業は、2週間程度の試用期間の中でその機能を体験し、
その後実際に導入するかどうかを判断します。

分析に用いたデータは、この試用期間中の顧客の、企業IDとアプリの
各機能の利用履歴です。

なお、上記のデータは、個人が特定できないようマスクされ、
利用日時のみの情報となっています。また、過去データの一部
をサンプルとして抽出したものを利用しています。

##DataFrameのmergeメソッドによる結合
複数のDataFrameを共通の列を基準に結合するメソッドです。

1. pandasライブラリのインポート、ファイルの読み込みをする。

#ライブラリのインポート
import pandas as pd

#DataFrameを読み込み。今回はtsvファイルを読み込みました。
df_1 = pd.read_csv('/Users/data/trial.tsv', sep='\t')
df_2 = pd.read_csv('/Users/data/history.tsv', sep='\t')

df_1df_2は以下のようになっています。
df_1

Index company_id limit_count production
0 1010 3 1
1 1020 10 0
2 1030 10 0
n 2000 30 1

df_2

Index company_id updated_at
0 1010 2017-01-01 00:00:00
1 1010 2017-01-01 00:00:05
2 1010 2017-01-01 00:00:10
3 1020 2017-01-01 00:01:00
m 2000 2017-12-31 00:00:00

2. df_1df_2をmergeメソッドを使い結合する。
pd.merge(df_1, df_2, on='基準とする列名')を用います。列'cid'を基準に結合します。
共通する列が1つであれば、引数にonを入れる必要はありません。

df_3 = pd.merge(df_1, df_2, on='cid')
#今回は'cid'以外にも共通する列'Index'があるため、onを指定しています。

df_3は以下のようになります。

cid Index_x limit_count production Index_y updated_at
1010 0 3 1 0 2017-01-01 00:00:00
1010 0 3 1 1 2017-01-01 00:00:05
1010 0 3 1 2 2017-01-01 00:00:10
1020 1 10 0 3 2017-01-01 00:01:00
1030 2 10 0 4 2017-01-01 00:02:00
2000 n 30 1 m 2017-12-31 00:00:00

基準となった列'cid'が左端となり、両者が左右方向に結合されました。
さらに、'cid'1010の行数は行数の多い方に統一されています。

また、両者の列'Index'はそれぞれ'Index_x', 'Index_y'という名前に
自動的に変更されています。
これらの列は不要なため以下の操作で取り除きます。

df_3 = df_3.loc[:,['cid', 'limit_cnt', 'updated_at', 'production']]
# locで指定した順番にDataFrameの各列を並べ替えることができます。

df_3は以下のようになります。

cid limit_count updated_at production
1010 3 2017-01-01 00:00:00 1
1010 3 2017-01-01 00:00:05 1
1010 3 2017-01-01 00:00:05 1
1020 10 2017-01-01 00:01:00 0
2000 30 2017-12-31 00:00:00 1

###引数onの値を与えない場合
共通する列が複数あるときにonの値を与えない場合、共通の列全てを
基準としてDataFrameを結合してしまいます。上記の例で同様にすると、

df_3 = pd.merge(df_1, df_2)

df_3は以下のように、共通する列'cid'、'Index'の両者の値が同じになっている1行
のみになってしまいました。

cid limit_cnt production Index updated_at
0 1010 3 1 0

##DataFrameのconcatメソッドによる結合
mergeメソッドでは共通の列を基準に複数のDataFrameを結合しましたが、
concatメソッドでは単純に複数のDataFrameを列方向あるいは行方向に結合します。

両者のサンプル数あるいは列が同一である場合に用います。
ここでは、scikit-learnに収録されている回帰分析用のBoston市郊外の住宅価格データセット
をDataFrameとして結合させたいと思います。

1. ライブラリのインポート、データセットの読み込みをする。

import pandas as pd

from sklearn.datasets import load_boston # bostonデータを格納したクラス
boston = load_boston()        # インスタンスの生成

# データの説明変数となる部分をdf_dataとします。
df_data = pd.DataFrame(boston.data, columns=boston.feature_names)
df_data.head() # DataFrame名.head()でDataFrameの最初の5行を表示できます。

# 目的変数となる部分をdf_targetとします。
df_target = pd.DataFrame(boston.target, columns=['MEDV'])

df_data, df_targetはそれぞれ以下のようになっています。

df_data

CRIM ZN INDUS CHAS NOX RM AGE DIS RAD TAX
0 0.00632 18.0 2.31 0.0 0.538 6.575 65.2 4.0900 1.0 296.0
1 0.02731 0.0 7.07 0.0 0.469 6.421 78.9 4.9671 2.0 242.0
2 0.02729 0.0 7.07 0.0 0.469 7.185 61.1 4.9671 2.0 242.0
3 0.03237 0.0 2.18 0.0 0.458 6.998 45.8 6.0622 3.0 222.0
4 0.06905 0.0 2.18 0.0 0.458 7.147 54.2 6.0622 3.0 222.0

df_target

MEDV
0 24.0
1 21.6
2 34.7
3 33.4
4 36.2

2. concatメソッドを使い両者を結合する。

df_1 = pd.concat([df_data, df_target], axis=1) 
# 引数axisの値を0か1にすることによって縦(列方向)、横(行方向)のどちらに結合するかを指定できます。
# 今回は横方向に結合するためaxis=1としています。

df_1は以下のようになります。

CRIM ZN INDUS CHAS NOX RM AGE DIS RAD TAX MEDV
0 0.00632 18.0 2.31 0.0 0.538 6.575 65.2 4.0900 1.0 296.0 24.0
1 0.02731 0.0 7.07 0.0 0.469 6.421 78.9 4.9671 2.0 242.0 21.6
2 0.02729 0.0 7.07 0.0 0.469 7.185 61.1 4.9671 2.0 242.0 34.7
3 0.03237 0.0 2.18 0.0 0.458 6.998 45.8 6.0622 3.0 222.0 33.4
4 0.06905 0.0 2.18 0.0 0.458 7.147 54.2 6.0622 3.0 222.0 36.2
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