VPS (Visual Positioning System) を使って AR コンテンツを作ってみてどうだったか?のお話。
Geospatial API
ビルスケールで AR 表現をする VPS 選定 1
ビルスケールで AR 表現をする VPS 選定 2
ARCore の Geospatial API は使うのはすごく簡単で精度もそこそこよいのでピッタンコを求められない VPS コンテンツであればとりあえず Geospatial API でやっとけば?という感じ。
ARKit の Location Anchors も Gespatial API と比べるとちょっと劣るかな?ぐらいなのでアプリサイズを気にする場合は Location Anchors でやってしまうのもアリ。
Geospatial API を組み込むと 3MB 以上デカくなる。MoAR はモデルデータとかを全部アプリ起動後に読むようにしてたので余裕があってなんとかなったけど割とカツカツ…
最終的にイメージマーカーを使って精度をあげるということをやったので、その手法が使えるならば一番最初にテストしていた Immersal でも同じレベルの体験は作れたかもしれない。Immersal のよいところは GPS を必要としないので初回起動時の位置情報取得アラートが出ないとこで、カメラ使用許可さえしてくれれば VPS できる。
App Clip と SceneKit
App Store からアプリダウンロードしなくても QR コードからさくっとアプリが起動できてしまう体験はすごくいいんだけど、ファイルサイズ制限がきつくてそのために SceneKit を使わないと 3D コンテンツを作れないというのが辛い。作れないことはないけど手間がかかるしそれはすなわち製作コスト(時間)にはねかえるんで、同じコストだと Unity とかで作るのに比べてしょぼいコンテンツになってしまう。(Unity で作りたい…
MoAR は Museum of AR なのでいろんなアーティストに参加してほしい感じがあるけれど、技術的な参入障壁がそこそこあるのでちょっと手のこんだコンテンツ作ろうとするとなかなか大変なところがアレ。
今後?
MoAR の仕組みができたらタイムズスクエアとかでもやりたいねーなんつって話してたら本家 Google 様がやってしまうという😂
Gorillas までいくとアプリのダウンロードが多少めんどくさかろうが見たい人は見るんで App Clip のお手軽さは別にいらんのだけど、そのへんの街なかの QR コードからなにかしら VPS (AR) コンテンツを提供する方法としてはまだ有効か? SceneKit の作りづらさも逆にライバルが少ない要因になりうるかも? 8th Wall の VPS がそれなりに使えるようになればそっちのがよくなる可能性?
などなどいろいろ考えるポイントはありますがまだまだ進化しておもしろくなりそうな分野ではあるので適宜周辺技術をウォッチングしながらその場その場で適切な手段でおもしろコンテンツを作っていきたい所存であります。