はじめに
Power Automateでは日時処理が必要なシーンがたくさん出てきます!
「前日のデータ取得」や「リマインド送信」、「期間でのフィルター」などなど...
本記事では Power Automate でよく使用される日時処理に関するテクニックを解説していきます!
よく使う日付関数まとめ
関数 | 使用例 | 説明 |
---|---|---|
utcNow() | utcNow() | 現在のUTC時刻を取得 |
addDays() | addDays(utcNow(), -1) | 日付の加算・減算 |
formatDateTime() | formatDateTime(utcNow(), 'yyyy/MM/dd') | 日付フォーマットの変換 |
convertTimeZone() | convertTimeZone(utcNow(), 'UTC', 'Tokyo Standard Time') | タイムゾーン変換 |
dayOfWeek() | dayOfWeek(utcNow()) | 曜日(0:日曜〜6:土曜)取得 |
基本の処理:日時の形式変換
いちばんよく使う形式だと思います。
日付を任意のフォーマットに整形することで、表示やファイル名に使えます。
formatDateTime(utcNow(), 'yyyy-MM-dd')
//出力結果➡ 2025-05-08
formatDateTime(utcNow(), 'yyyy/MM/dd HH:mm:ss')
//出力結果➡ 2025/05/08 06:24:49
formatDateTime(utcNow(), 'MM/dd/yyyy')
//出力結果➡ 05/08/2025
formatDateTime(utcNow(), 'yyyy年MM月dd日')
//出力結果➡ 2025年05月08日
基本の処理:「前営業日」を取得する
「新しいステップ」で タイムゾーンの変換 を設定。
基準は (UTC)協定世界時 で設定されているので (UTC+09:00)大阪、札幌、東京 にタイムゾーンの変換を設定する必要があります。
タイムゾーンの変換ができたら、前営業日を取得したいステップで以下の関数を設定します。
今回は分かりやすく表示させるため、変数の設定に関数を入れています。
formatDateTime(addDays(body('タイム_ゾーンの変換'),-1),'yyyy/MM/dd')
addDays で取得したい日数分の加算・減算を行います。
-1
の部分は加算もしくは減算したい日数分を入力します。
2日後を取得したい場合は 2
になります。
formatDateTime で日付の書式設定を行います。
設定ができたら一度保存をしてテストを行ってみましょう。
タイムゾーンの出力結果を基準に、-1日されて出力されています。
こちらは日単位で加算・減算を行っていますが addHours
で時間単位で取得することも可能です。
タイムゾーンの変換で協定世界時から日本のタイムゾーンに合わせて設定していますが、addHours
関数を使用して以下のように+9時間をすることで日本時間に合わせることも可能です。
addHours(utcNow(), 9)
年や月単位での加算・減算を行う関数はありません。
こちらの取得方法についてはまた別途記事を作成予定です。
まとめ
簡単ではありますが、PowerAutomate を初めて使う人がよく戸惑いやすい
日時処理について解説していきました。
最初は基準時刻が協定世界時(-9時間)になっているので
そこで戸惑う人も多かったのではないでしょうか?
今回ご紹介したのはとても基本的な一例になりますので、
さまざまな関数を応用して、日時処理テクニックをマスターしていってください!
他の日時処理テクニックについても随時記事を作成予定です!