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Amazon SESを使うことで通常のGmailで独自ドメインを利用する -準備編-

Last updated at Posted at 2022-02-07

最初に

独自ドメインでGoogle Appsを利用し始めて幾星霜。ついにGSuite Legacyとして追いやられGoogle Workspaceへの移行を促される事態に。発表時点から噴出したユーザのリアクションを受けて無償版のバージョンEssentials Starterの提供が予定されるも、こいつにGmailは付属せず独自ドメインでのメール運用はどうにもならない……。それに別のメールサービス利用するにしてもメールエイリアスに依存した生活は今更抜け出せんぞ。

いっそ今持ってるGSuite Legacyのアカウントを通常のGmailアカウントに移行させてくれたらええねん。なんとかならんのか……を手持ちの札(AWS)から探ってみた備忘録。

前提

  • 独自ドメインを利用している
  • AWSアカウントを所有している
  • 過去のGSuite Legacyに属するGoogleアカウントは塩漬けにして構わない

準備編

Amazon Simple Email Service (以下Amazon SES, SES)を利用します。

Amazon SESは2022/02現在 - us-east-1 - us-west-2 - eu-west-1 の3regionでのみ受信をサポートしています。 そのためSESのセットアップは上記のいずれかで行います。

ドメインの検証

Amazon SESではまず最初に送信・受信するドメインの検証を行う必要がある。

Amazon SESのVerified Identitiesのページから「Create Identity」を選択。
image.png
Create identityに遷移するので、

  • Identity Type: Domainを選択
  • Domainに利用するドメインを入力
  • 以下のチェックボックスは双方ともオフ。
    • Assign a default configuration set
    • Use a custom MAIL FROM domain

image.png

「Use a custom MAIL FROM domain」をオフにした理由:
Default configuration setはそもそも作ってないし、custom MAIL FROM domainはSPFでのDMARK検証のために必要となるがDMARKはDKIMで行えば良いと判断した。

Amazon SESのマニュアル

DMARC 検証を実現するには、Sender Policy Framework(SPF) を使用する方法と、DomainKeys Identified Mail(DKIM) を使用する方法の 2 つがあります。

Verifiying your domainではAdvanced DKIM settingsを展開し、以下を選択。

  • Easy DKIM
  • RSA_0248_BIT
  • DKIM signatures

Route53を利用していれば以下をチェック。私は別のDNSを利用しているのでチェックは外した。

  • Publish DNS records to Route53

入力が済んだら「Create identity」で作成。

image.png
image.png

作成したIdentity=ドメインについて所有者としての検証が求められる。
以前はTXTレコードによるドメインの所有確認があったが、今はDKIM用のCNAME登録でもって代替できるようになっているので、DKIM用のCNAME(3つ)を確認してDNSに登録する。

image.png

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DNSの定義が正常の行われれば、StatusがVerifiedに更新される。
DKIM configurationもSuccessfulになるはず。

image.png
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本番利用の申請

Account dashboardの「Request production access」からSES: Production Accessのサポートケースを発行する。
image.png

どのような利用を想定しているのか、利用形態について申請する必要がある。
幸いlanguageの選択(English/Japanese)ができるので日本語での申請が可能。
今回は以下のような内容でRequestを出した。

  • 1.今回定義したドメインへのメールを組織で利用している別のドメインへ転送するために利用する
    • 受信数=送信数は数百/日を想定している
    • 事前に設定した組織内のメールアドレスへの転送のためバウンスは発生しない
  • 2.今回定義したドメインからメール配信に利用する。
    • 自動処理ではなく組織内ユーザの手動でのメール配信に利用する
    • 送信数は数十/日を想定している
    • メールへの返信、あるいはアドレス帳からの送信のためバウンスはほぼ発生しない
    • 不特定多数へのメールや定型的なメールの配信はない

受信編に続く

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