はじめに
2019年秋季のネットワークスペシャリスト試験に1発で合格したのがうれしかったので、私がどんな勉強したのか、これから勉強される方に参考になればと思い、お伝えします。
※タイトルに全国TOP10くらいと書いていますが、午後IIの得点分布をみると、おそらくTOP10に入ったかな、というだけなので、本当かどうかはわかりません。あ、午後IIの点数だけです。
前提
- 勉強期間:約1年(春季はDBを受けていたので、試験対策をしたのは約半年。)
- 職種:インフラエンジニア(といってもハード交換がメインであったのでNWを触る機会はほぼなし)
- 受験動機:ネットワークの分野に苦手意識があったため
- 勉強開始時の知識レベル:応用情報レベルの知識
勉強の流れ
試験1年前
来年にはネスペとれたらいいなーということで過去問をみるも全然わからなかったので、まずは基本的なところを勉強するために以下の書籍を読むことにしました。
マスタリングTCP/IP(入門編)
大人気シリーズなので知っている人も多いはず。用語の解説が丁寧で応用情報のときの勉強を思い出すのにちょうどよかったです。
インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門
みやたひろしさんの本は後にも出てきますが、本当に図が多くてわかりやすいのでおすすめです! 物理層の話や冗長化技術についても詳しく書いているので、この1冊でかなりの知識がつきます。
試験半年前
DBの試験も終わり、次はネスペだ!ということで、過去問を解きつつ、基礎的な知識を蓄えていきました。
(午前対策)過去問道場
情報処理の試験ならこれ。というサイト。無料なのは本当にありがたいです。初見の問題はこの段階ではほとんど正解しなかったです。
(午後対策)ネスペの剣
午後対策といえば、やっぱりネスペシリーズ。過去問を細かく丁寧に解説されています。個人的にはちょくちょく出てくるコラムが好きです。
パケットキャプチャの教科書
こちらもみやたひろしさんの本です。フルカラーで図が多くて本当にわかりやすいです。後述のネスペの基礎力にも書いていましたが、パケットやフレームの構造を理解しておくと応用問題に対応できると思うので、パケットキャプチャをし、手を動かしながら理解できるのがいいと思います。
試験3ヵ月前
ここからは午後の問題をひたすら解いて、ネスペの問題に慣れるように勉強しました。
ネスペシリーズ
ネスペシリーズは1冊で1年分の過去問解説なので、剣だけじゃなく、道、礎、基礎力、魂についても勉強しました。(時間がないときは問題は解かずに回答だけ目を通してました。)一番のおすすめはネスペの基礎力です!ネスペの基礎力で間違いやすくわかったつもりになっていたところを理解することができました。
DNSがよくわかる教科書
過去問を解いていてもDNSについて問われることが多かったですし、個人的にDNSに興味があったので、JPRSさんのDNSがよくわかる教科書を読むことにしました。名前解決のコマンドをつかってどんな情報が返ってくるのか、ゾーンファイルにどんな設定をすべきなのか丁寧に説明されているので、理解が進みました。試験本番にもDNSについての問題が出題されたので、読んでおいて本当によかったです。
試験1ヵ月前
試験直前には「インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門」をもう一度読んだり、過去問道場をひたすらやったりしてました。もちろん、体調管理も。
試験当日
DBが合格していたので午前IIから出陣。
午前IIはお昼休みに採点し、問題なくクリア。
午後Iは問1,2を選択。用語問題につまづき、いけるかなー、怖いなー、という感じ。
午後IIは問2を選択。勉強したところがしっかりと出てくれたので、45分余らせて退出。
合格発表
運命の合格発表〜。午後IIがまさかの91点!得点分布を確認すると、90点以上が13人ということで、同じ点数の人も数人いるのかなーと思うと、実質午後IIはTOP10入りしているのでは?と期待してしまいます。(本当かどうかわからないのでタイトルをぼかしています。)何がともあれ、合格しててよかったです。
おわりに
個人的な意見になりますが、システムの障害のほとんどはネットワーク絡みな気がしています。資格勉強は実務に役立たないと言う方も多いですが、ネスペの試験勉強を通して、ネットワークの基礎を理解できると思うので、アプリやWEBのエンジニアの方々にもぜひチャレンジしてもらえればと思います。