こんにちは。サーヤマンです。
この記事はカヤックOBが綴るアドベントカレンダー「ex-KAYAC Advent Calendar 2018」の3日目の記事となります。
既に色々記事を書いてましたが、ここで自己紹介させていただきます。
出版営業 ー> UIデザイナー ー> フロントエンジニア
という2度目の転職を果たし、エンジニアになりました。
ので、それについて記事を書いてみました。
転職を考えている人や海外で働いてみたい人の参考になれば幸いです。
目次
1 現在:何をやっているか
2 過去:転職への道のり
3 まとめ
現在:何をやっているか
DapperLabs(元AxiomZenからの独立)というバンクーバー会社でジュニアフロントエンジニアとして働いています。CryptoKittiesという自社サービスサイトのチームでアップデート等をしています。
DapperLabsてどんなところ?
The serious business of fun and games on the blockchain
とありますように、仮想通貨でゲームやプロダクトを本気で作る会社です。
元々はAxiomZenが仮想通貨のゲームCryptoKittiesを発明したのですが、これが中々ヒットをしましてCryptoKitties中心に出資者、アイデアと人材が集まり、2018年秋に独立。
AxiomZen自体は最新技術でイノベーションを起こすことをモットーとしています。
また、ZenHubという弊社のプロダクトを使ったGithubアジャイル式ワークフローがとても良いので、今度時間があったら紹介します。
フロントエンジニアって具体的にはどんな?
現在はCryptoKittiesの管理+運営+アップデートです。
場合によっては他のチームの助っ人に行くこともあるかもしれませんが、今はCryptoKittiesのみです。
自分はReactのWeb Appのみに携わってますが、社内ではバックエンドとフロントの両刀使いがいたり、iOS->Android->Frontendなど社内転職をする人もいます。
あとは普通のフロントエンドと全く同じですが、
UIの完成度とコミュニケーション能力の高い人が揃っているとは思います。
ラッキーだったのは英語ができたので、面接は有利でした。
仕事環境ってどうなの?
よく聞く質問です。良い会社や成功しているスタートアップは、全体的にバランスが取れていて良いです。
カナダの会社は8時間以上働かないので、びっくりするほどすぐ帰ります。
もちろんプロジェクトが忙しかったり、バグが発生したら家でも対応します。
フレックス性なので8amに出社したら4pmに帰る方もいれば、10am出社で6pmに帰る人もいます。
4pmから退勤ラッシュです。
プロジェクトが遅れていた場合は、「重要な部分をやって後から追加ローンチ」するスタンスですし、プロジェクトに猶予がない場合は、お金や人員を増やして解決したりで、少数に負担をかけないモットーでやっています。
カナダのWeb会社だと大体がリモートワークがオッケーです。会社に出社してこなかったり、自国に2週間くらい戻って働く人も多いです。その代わり、ミーティングはすごく多いですし、ミーティングルームにマイク・カメラ・モニターなどが完備されています。
仕事に直結する勉強はかなり推奨されているので、オンラインの教材や動画などを買ってもらえたり、仕事中に必要なだけ勉強してもOK。シニアエンジニアはコード力だけに飽き足らず、人望やコミュ力や後輩への面倒見が圧倒的に高いので、色々と神です。特に職場の悩みなどのアドバイスもしていただけるので、助かっています。
健康も福利厚生の一環で、ジムやヨガの会費なども会社負担です。あとはフルーツや朝ごはん関係の食事は冷蔵庫に完備されています。ペット可なので、職場に犬を連れてくる人が多いです。
オフィスイベントが多いことも特徴です。クリスマスは皆で飾り付けをしたり、金曜5時以降のビールなどは当たり前ですね。
なにそれ最高じゃん、と思うかもしれませんが、カナダやアメリカは競争が高く、いつでもクビになる恐れがあります。結果が出ない人や協調性がない人はすぐにいなくなります。入社してすでに数名クビになっています。
実はつい最近、コミュニケーションについて指摘を受けていたので、心臓ばバクバクしていますし、胃が痛いです。リーダーと「人と上手く話す・仕事を上手く回す方法」についてガチで相談していただきました。
環境が良い分プレッシャーもあります。
また発展途上国から来るエンジニアはハングリー精神が強い上に自分を売り込むのが上手いので、競争が激しいです。
現在に到るまでの
####営業時代
出版社で3年営業をしておりました。接客や空気を読むのがゴミで、しかも日本語がヘタだったので苦労しました。ぶっちゃけ向いていませんでした。
それでも出版も編集も好きで頑張ってみたのですが、WEBデザインに恋に落ちてしまい、思い切って辞職しました。
人生で一番正しい選択をしたなと思う。
####デザイナー時代
デジタルハリウッドのスクールにデザインを勉強した後、カヤックに入社しました。
1年目 クライアントワーク
2年目 ソーシャルゲーム
などと社内でも転職してましたが、色々なタイプのデザインスキルをつけられました。
####転職を考える
デザインの仕事は死ぬほど楽しかったですし、レベルがまだまだ・・・まだまだ・・・まだまだ・・なのに、辞めるのは逃げなのではないかとも思いました。
しかし、アラサーの自分には悠長に待つ時間はなかった・・。
「海が近い海外のおしゃれな街」(魔⚫️の宅急便のパクリじゃないですよ!)に転職するのは夢でしたが、それを叶えるにはリミットがありました。
ワークホリデーが使えるのは30才までですし、万が一失敗した場合、30歳以降はやり直しがキツイと思ったからです。特に女性は結婚・出産などを考えると30以降に海外で転職するのは無理ではありませんが、苦労の連続だと思います。
逆を言えば、「30までにやりたいことをやって」失敗したらギリギリやり直しが聞くんだから、今行かずしていつ行くのだー!
もちろんプランなしで決めた訳ではなく、カナダ在住の人の話も耳が空くほど聞きましたし、
バンクーバーに事前に旅行しました。
病院・治安・インフラ・キャリア・給料・食事・季候・物価など総合的に見てバンクーバーが良かったので決めました。
さらには2年以上仕事しないで学校の費用を払えるほどの, 貯金を貯めました。
####カナダにて
カナダではシェアハウスをしながらプログラミングの学校に一年通いました。
デザインで仕事に就くのは難しいと聞いたからプログラミングを始めたのですが、後ほど、差異はないと気づきました。
あとは学生に付いてくるワークビザが貰えるのも魅力的でした。
軽い気持ちで始めましたが、デザインの時と同じようにハマりました。
学校を出てすぐに仕事をもらうのは難しく、学校で良い実績を作れなかった生徒は半年以上探している人もいます。
私は幸いなことに友人に誘われてフロントエンドのリモートの仕事をしてたり、経験が少しあったので早めでした。
Dapper Labsの前の一社めは、ホテル系のウェブサイトを作る制作会社でバイトをしていました。フロントやデザインではなくプロダクトマネージャー見習いのインターンです。
面白いことに、私を雇ってくれた共同経営者のおじいちゃんは社長や社員に一言も相談しなかったので、他の社員から自分の存在は物凄く疎まれてました。
にも関わらず、雇っちゃった側の責任感からか、クビにはされず、とりあえずは使っていただけました。次の仕事が決まるまで、思う存分働かせていただきましたとも。
この経験があったからこそ、次の会社も決まりやすかったです。
最初の仕事を見つけるのが一番難しいと言われています。
その関門さえ突破できればチャンスが転がり込んでくるのです。
まとめ&感じたこと
- 逃げるは恥でもないし、負けでもない。
ただし、逃げるなら計画的に。
カナダに移住してくる経験のあるデザイナーやデベロッパーは50-70%くらいが、
「日本の仕事環境についていけない」という理由で来ます。
誇りのある仕事だったとしても、過労で命を削ると何も残りません。
それでキャリアにもなって、ワークライフバランスを願ってカナダに来るのなら逃げではなく、前進です。
ただ、貯金も貯めず・デベロッパーではなくバイトで定着してしまう方もいるので、それだったら日本でキャリアを積んで来た方が仕事が見つかりやすい気がします。
日本の仕事環境が大変だと先ほど言いましたが、自分の負担にならないよう時間を使ったり上司に相談したり、コミュニケーション次第で改善できる会社は普通にあります。少なくともカヤックはそうだとお思いました。
- 英語はできれば最高だが、それだけでじゃ足りない
コミュニケーション能力が大事だと数カ所で取り上げましたが、それは職種がなんであろうと大事です。エンジニアでも、意見が言えなかったり説明ができない人はすぐに指摘を受けます。
面接でも意見を言えなかったり説明が下手な人はすぐバレます。
自分の経験や聞いた話をまとめましたが、如何でしたでしょうか。
意見や詳しく聞きたい部分があれば、質問くださいませ!