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究極の息抜き

Last updated at Posted at 2020-12-14

title: 究極の息抜き
author: @S_yushiro
究極の息抜き

mediba Advent Calendar 2020 の14日目を担当させていただきます、ささのです。

Advent Calendarはもちろん初参加でして、名だたるエンジニアのみなさんが役立つスキルを共有している中、簡単なコードすら書けない自分が執筆することに若干の気まずさを感じながらも、何事も経験ということで参加させていただけますと幸いです。

今回ですが、強めなタイトルの方がクリックされそうな気がしたので「究極の息抜き」とか書いてはみたのですが、単純に僕の趣味の話をさせてください。
ただ趣味の話をするのも何ですので、社会人を曲がりなりにも2年経験した僕が、”仕事”について感じていることを少しまじえながら、お話しできればと思います。
#写ルンです片手に散歩
「結論から言いなさい」という仕事ではテッパンの決まり文句を拝借して、伝えたいことは勿体ぶらず早めに。
*「写ルンです」*で写真を撮ることが僕の趣味であり、究極の息抜きです。
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「1986年の発売から30年以上の時を経て、若者を中心にここ数年再燃している」といったニュースを見かけた、あるいは耳にした人は少なくないかと思います。僕はこの現象に興味を持って、大学時代写ルンですについてひたすら調べて、フリーペーパーの刊行まで行うという、暇人にこそ成せる技をやってのけたのですが、今回は改めて最近感じる写ルンですの魅力について少しだけ共有したいなと思い寄稿しました。
#限られた27枚
「写真を撮る」という行為は、スマホで十分という人が大半なはずなので、「わざわざ不便な写ルンですを選ぶ意味は?」と言われてしまうかもしれません。
ただ、これは僕個人の感想ですが、スマホで写真撮る行為はどこか作業的で「その場をとりあえず写真におさめとかなきゃ損か」といった、メモのような感覚で撮ってしまっていることが多い気がします。
「写ルンです」はデジタルとは違うので、27枚しか撮ることができません。それは確かに不便な気もするのですが、「何を撮ろうかな」と、一呼吸置いてから被写体・景色を選ぶようになるんですよね。
そうやって、丁寧に、でも気軽に撮影した写ルンですのネガを現像すると、自分が心を惹かれたものに気が付けたりするんです。
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##写真を撮るモノとして、とても優秀
こちらの投稿の末尾にリンクを貼りましたが、プロの写真家にも愛されている写ルンです。写真のことは詳しくわかりませんが、レリーズタイムラグと言われる、いわゆる撮影時に、シャッターボタンを押してから実際に画像が記録されるまでの時間差がとても短いらしく、「撮りたいと思ったその瞬間を切り取れる」という強みがあるそうです。
ちなみにここで"モノ"と表現したのは、写ルンですは正確に言うとカメラではなく、レンズ付きフィルムというプロダクトなので、、といったうんちくを垂れると流石にウザがられそうなので、やめておきます。笑

かつては「バカカメラ」といった呼称で、チープさを揶揄されていたそうですが、写真を撮るためだけの最小限の機能を凝縮して完成された製品のため、今なお多くの方に愛されている訳なのだとか。

「なんで?」から少し離れてみる

仕事には「なんで?」が付き纏います。社会人として働き始めて早2年が過ぎようとしているわけですが、僕はこれまで仕事中に何度「なんで?」と言われてきたか分かりません。し、この先もおそらく数億回は言われるのだと思います。当たり前の話ですが、給料をもらう「仕事」ではやる意味を必ず求められます。
学生までの僕は物事を実行する上での「明確な理由」をさほど必要とせずに生きてきてしまったもんで、これには入社後なかなか苦労させられています。
もちろん明確な理由や、それらしき根拠みたいなのがあると気持ちが良くて、格好もつきます。ただ、甘んじるわけではないのですが、「なんで?」の答えを用意することが習慣になると、どうも窮屈で苦しくなる場面があって、最悪の場合小さなうそをついてしまったり、理由がないと動けなくなってしまう危険があると感じています。
そこで僕はプライベートではなるべく、意味を求めず「なんか良い」という感情を大切にしようとしています。
僕が写ルンですで撮る写真は、まさに「なんか良い」だけで撮っています。「これはこうこうこういう理由で好きだから、27枚のうちの1枚を消費するだけの価値があって...」なんて語り出してようやく一枚撮るようなことは僕はしない(というかできない)ので、良いなぁと直感的に思った瞬間だけを切り取ります。デジタルのように、気に入らなかったらデータを消去ということもできないので、感情のままに撮影され、記録されます。
そしてずいぶん時間が経った後から現像に出してみて、その時撮った写真を見返すと、「あぁ、この時割とキツいことがあって現実逃避の散歩中だったな」とか、「この時あの人めっちゃテンション高かったよな」とか、その時の記憶も巡ったりするのが何とも心地よかったりするのです。

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#コロナ禍で
昨今の新型ウイルスによって、リモートでの仕事を余儀なくされました。いろんな方法でそれぞれの息抜きをみなさん試されているかと思いますが、いまいちハマるリフレッシュがないなと感じている方は、一度、写ルンですを手に取ってみることをオススメします。写真がうまい下手は全く関係なく、ボタンを押すだけで撮れるのが写ルンですの大きな魅力の一つでもありますので、ぜひ気軽に使ってみて、良ければみなさんの写真も見せてください。スマホであれば失敗として削除してそうな写真も、写ルンですで撮ると何故か愛着が湧いて、お気に入りになっていることもあるので、スマホ写真とは違った楽しさを味わえるかと思います。

常に何かと繋がった状態を感じられるデバイスをあえて持たず、ただ写ルンですだけを持って出かけてみる。意図的にアナログな世界に自分を置いて、自分が何に心を惹かれるのかを確かめてみると、とても良い息抜きになります。
今苦しい人も楽しい人も、たまには「なんで?」を休めてみて、自分の「なんか良い」を大切にしてみてはいかがでしょうか。

#参考:写ルンです豆知識

###売っている場所
コンビニ、スーパー、電気屋、カメラ屋、雑貨屋、ネット、割とどこでも売っています。
###価格
最近値上がりしちゃいましたが、大体¥1,200~¥1,500くらいで買えます。現像代は別で¥1,000くらいかかっちゃいますが。

###写ルンですの火付け役
GINZAという雑誌で、奥山由之さんという写真家が”写ルンです”を撮影のメイン機の一つとして使っていることが取り上げられ、その作品が掲載されたことが流行りの原点とも言われています。プロが使う「写ルンです」の写真は、圧巻です。
参考:https://share-photography.com/yoshiyuki-okuyama/

###撮影におけるススメ
・フラッシュは絶対に焚きましょう。(晴天は例外)
・青色が綺麗に写りますので、晴れた日には撮影してみましょう。
・撮影時の手の位置には気をつけましょう。

###参考文献
写ルンです公式HP:https://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/films/utsurundesu-simpleace

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