はじめに
先日、Nextcloud15.0.0をCentOS7にインストールしてお手軽に体験してみる の記事で、CentOS7に、2020/4/25現在の最新版であるNextcloud18.0.4のインストール方法をご紹介いたしましたが、Ubuntuであれば、公式のsnapパッケージを利用することによりもっとお手軽にNextcloudを体験できますので、手順を展開してみます。
# Ubuntuは普段ほとんど触る機会がないので知識がかなり薄いです。ツッコミ大歓迎です。
今回構築する環境
構成イメージ
こんな感じで、いたってシンプルです。まずはインターネットに出ない環境で試してみます。
利用するOS、ミドルウェア
サーバOS(Ubuntu)
今回はUbuntu16を利用します。VirtualBoxやVagrantなどで準備いただいても問題ありません。
ここで展開している手順の環境は以下のとおりです。
$ cat /etc/os-release
NAME="Ubuntu"
VERSION="18.04.4 LTS (Bionic Beaver)"
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
PRETTY_NAME="Ubuntu 18.04.4 LTS"
VERSION_ID="18.04"
HOME_URL="https://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy"
VERSION_CODENAME=bionic
UBUNTU_CODENAME=bionic
$ uname -a
Linux ip-xxx-xxx-xxx-xxx 4.15.0-1054-aws #56-Ubuntu SMP Thu Nov 7 16:15:59 UTC 2019 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
構築手順
①システムを最新状態にアップデートします。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
②Nextcloud18のsnapパッケージ(2020年4月24日現在の最新版である18.0.4版)をインストールします。
$ sudo snap install nextcloud
※snapパッケージの最新の安定版以外のバージョンを利用したい場合は、Install Nextcloud for Linux using the Snap Store | Snapcraft にアクセスすることで該当のバージョンをのShell記述方法を取得できます。
③インストール作業はこれで完了です。ブラウザで http://(サーバのIPアドレス)/ にアクセスします。下のような画面が出ればOKです。
④ユーザー名、パスワードを決めて入力します。さらに「推奨アプリをインストール」のチェックを外しておきます。終わったら「セットアップを完了します」をクリックします。
⑤こんな画面が出ればNextcloudが動作しています。おめでとうございます!
あとがき
先日記事にしたCentOS7へのインストール手順に比べたらかなりシンプルですが、Ubuntuで動作させる環境があればより手軽にNextcloudを体験できます。
パッケージングされているのでトリッキーなカスタマイズは難しいかもしれませんが、NextcloudのCLIであるocc
なんかも使えますので、いろいろ試したい方にはおすすめです。
更新履歴
- 2019/1/3: 初版
- 2020/4/25: Ubuntu18.04LTS + Nextcloud 18.0.4 の環境に即した修正。