今回はSESの方と同じチームで仕事をして感じたことについてです。
なぜ問題が発生するのか
SESとして働いている方、SESを自分のチームに入れている方、こんにちは。
突然ですが、皆さんはSES労働者の単価をご存じでしょうか。
雇用側の会社のマネージャークラスであればご存じかと思いますが、意外と自分自身の単価であっても知らないという方もいるかと思います。
勿論労働者の技量や経験年数なんかでも変動するかと思いますが、今回は一般的な新卒クラスを例に考えていきます。
一般的な新卒の方の単価(レート)は、4,000円/1h 程度かと思います。その場合のコストは以下の通りです。
4000 * 8h * 20day = 640,000yen
かなりの金額ですね。現代日本では仮に64万円丸っと月給だとしたら、かなり高給な方ではないでしょうか。
それでは次に新卒の方が受け取る給料です。
229,440yen
これは大卒の初任給の平均額です。
その差額は以下の通りです。
640,000 - 229,440 = 410,560yen
なんと410,560円もの金額の差額が発生してしまいました。 この金額は会社の取り分というわけですね。
(実際には賞与であったり備品や会社の運営コストもあるので、410,560円が毎月利益というわけではもちろんないです。)
では次に、新卒平均初任給の時給を算出してみましょう。
229,440yen / 8h / 20day = 1,434yen
時給1,434円となりました。まだまだ最低賃金の低い日本では時給だけ見れば悪くないのかもしれない金額です。
それでが単価(レート)との差額です。
4,000yen - 1,434yen = 2,566yen
時給換算で2,566円の差がでました。 アルバイトなら二人ぐらい雇える金額ですね。
この差額が開けば開くほど、本質的に良くない点が大きくなっていきます。
それでは本題です。
あなたは新規プロダクトのマネージャーです。SES社員をチームに一人雇うことになりました。契約レートは4,000yen/1hです。経験半年の方がジョインしました。 その方は4,000円分の働きをするでしょうか?
答えは No です。
なぜなら、SES社員は時給1,434円しかもらっていないからです。
それは4,000円分働いてくれるわけがありませんよね。
本人は常駐先がまさか自分を1h働かせるために4,000円払っているだなんて思ってもいません。
解消する方法はあるのか?
ないのが問題だと思います。SESは企業というものもなくてはならない存在なので…
解決するとしたら、SES会社が労働者に対するマージン率をもっと引き上げるしかないと思います…
そしてSES会社の社員は、常駐先が自分が受け取っている給料の金額の倍以上のお金を払っているということを頭の片隅に置いて、できるだけ頑張らなければなりません。
自分が受け取っている給料の分の働きでは、残念ながら費用対効果が薄いということで契約延長にはならないこともあるでしょう…
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