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NULLと戯れる: 集約関数とNULL

Last updated at Posted at 2017-02-27

集約関数の対象行が0件の場合や対象列がNULLを含む場合、結果として0ではなくNULLが返されることがあるので注意しましょう。

SQL標準での規定

SQL:2011では、集約関数が返す結果について以下のように規定されています。

  • COUNT(*)は、集約結果内の行数を返す
  • 以下の行は集約関数の対象とならない
    • DISTINCT指定時の重複行
    • 評価結果がNULLとなる行
  • 対象となる行が存在しない場合、COUNTの結果はゼロ、その他の集約関数の結果はNULLとなる

つまり、以下のような整理になります。

関数 0行の場合 対象の列が全てNULLの場合 備考
COUNT(*) 0 行数 全ての列がNULLの行であっても1行としてカウントされる
COUNT(column) 0 0
MAX(column) NULL NULL
MIN(column) NULL NULL
SUM(column) NULL NULL
AVG(column) NULL NULL NULLの列は分母の件数としてカウントされない

主要なRDBMSのほとんどはこの規定にきちんと従っているようです。

対象列がNULLで除外されたものがある場合、SQLSTATE 01003が返されます。これもSQL標準の仕様ですが、MySQL 5.7は対応していないようです。

NULLを返さないでほしい場合

COALESCE、NVL、IFNULL等を用いてNULLを0に置換してください。

SELECT COALESCE(SUM(colname), 0) FROM tablename

参考資料

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